Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

東京へ

2019-06-05 23:44:49 | つぶやき

 昨年の「高速バスの難点」以来の東京行きである。仕事でもなければ、東京に行くことのないここ20年だ。いつものことであるが、高速バスを利用して東京に入ったのは、わたしたち伊那谷から参加した3名のみ。ほかの方たちは新幹線、あるいは“あずさ”である。けしてわたしたちも“あずさ”で行けないことはないが、調べてみると、駒ヶ根以南では集合時間までにたどり着くにはぎりぎりのところ。結果的に駒ヶ根以南の足に皆を合わせてもらったことになるが、もうひとつ、高速バスなら乗り換えがないことと、バスタ新宿ができて以降、タクシーに乗るには高速バスが最も使いやすいことだろうか。わたしもバスよりは電車の方がゆったりできることと、駅の方が近いことから電車の方が使いやすい、とは思うが、乗り換えを考えると負担は少ない。

 さて、今回はタクシーを都合3回利用した。電車で行っても良いところだが、同行されている方がいることからタクシーを利用している。3回利用したタクシーいずれにも感じたことだが、東京のタクシーも大阪並になってきた、ということだろうか。とは言っても大阪でタクシーに乗ったのはもう30年ほど前のことで、それも2回ほどのこと。それと比較するのが適正か否か、というところだが、大阪のタクシーは速度も早かったし、何といっても前車に近づいて走っていた。今までは東京のタクシーに乗ってそう思ったことはそれほどなかったが、今日の3人のドライバーは、まるで同じ人が運転しているのではないか、と思うほど運転の仕方が同じだった。前車が急ブレーキを踏めば、それ以上に衝撃的なブレーキを踏む。それほど接近しているから仕方ないことなのだろうが、乗っていて“大丈夫なのか”と思うほどだ。かつて東京に自家用車で度々来ていたものだが、今の東京には「来たくない」、そう思わせた。

 昨年もそうだったが、新宿でタクシーに乗り、「議員会館(参議院も衆議院も)まで」とお願いしても運転手にはピンと来ないようだ。「国会議事堂の近く」、くらいは分かっても、具体的な位置はわからない。そもそも新宿から議員会館があるところまでタクシーを利用する人が少ないのかもしれないが、ほとんどの運転手が「解らない」と思わせるほどの反応。今日の運転手はナビを利用していた。昨年の運転手は場所を間違えたほどだ。

 さて、まもなく参議院選である。今日訪れたある代議士先生は、陳情を受け取ったあとのお別れの挨拶の際に、ポロッと「会期1週間延長で、解散」と口にされた。そこにいた数人で「本当か!?」となったが、ということは、参院選の公示日が7月4日ではなくなるのか・・・。とすると、いろいろ予定していたものがひっくり返る。果たして…。

コメント

県内一遠い伊那谷のスタンダード

2017-11-15 23:01:50 | 信州・信濃・長野県

 予算獲得行動のため、永田町を訪れた。今年2回目である。「生業」で記したように、行政に頼らざるを得ない予算は、自ずと紐付きにならざるを得ない。その世の中が「間違っている」という言葉もあるだろうが、与野党が逆転していた時代にも同じことが行われていたのだから、どうにもならないわたしたちの構造だ。

 午前5時代の高速バスに乗って新宿へ。県内のあちこちからお世話になっているお客さんたちに加わってもらっての行動。伊那谷は相変わらず東京に地図上では近いはずなのに、アクセスは悪い。予定ではあと10年ほどでリニアができるというから、わたしも10歳若かったらその恩恵に預かったかもしれないが、まだまだ未知のもの。飯田からなら同じバスは5時前に出る。そして新宿には時刻表どおりに着かず、ほぼ毎日のように遅れる。10時近くになることもあるという。飯田からなら5時間近いこともあるということ。この日のわたしはほぼ定刻にやってきたバスに乗って、渋滞に入って場合によっては10時ころになるかもという運転手の放送を耳にしながら、意外にも15分遅れくらいの9時半に新宿に着いた。それでも4時間。遅れることを予想してバスを選定するから、目的の時間より場合によっては1時間くらい前のバスに乗る。県内からは最も遠い伊那谷なのである。もちろん伊那と飯田では1時間以上さらに異なるが…。伊那谷からは駒ヶ根から発する高速バスト飯田から発する高速バスがある。駒ヶ根から発するバスは伊那インターまで国道を走る。とはいえ30分ほどの所要時間だから、お客さんの利用を考慮すると、この方がニーズが高いのだろう。その理由は、前述したように、伊那と飯田では1時間以上違うというところにある。伊那あたりからなら、JRを利用すると高速バスと同じくらいの時間で新宿に着く。こ存じの通り、高速バスは空間としては「狭い」。同じ時間なら鉄道の方が良いと思う人は多い。もちろん安さから考えると高速バスの方が安価ではあるが。そんなこともあって、飯田-新宿線に比較すると駒ヶ根-新宿線の方が空いている。ニーズとしては飯田-新宿線の方が高い。もちろんバス停が多いのだからそうした面で利用者が多くなるのも事実。事実帰りのバスでは、駒ヶ根までの間に降りる客が多く、わたしが降りる際には、すでに残っている客はわずかだった。鉄道を利用して東京に向かう人はとても少ない、それが伊那谷のスタンダードなのである。

 この日県内から集まった人々は、もちろん伊那谷から向かった人たちよりも遅い時間に家を出ている。したがって帰りも最も遅く家に着くのは伊那谷の人々。リニアにかつて期待したのも理解できるだろう。現実的にリニアができれば、伊那から高速を利用して飯田駅に向かって、リニアに乗れば、時間的には長野から東京に行くのに要す現在の新幹線利用の所要時間と同じくらいになる。もちろん最も遠くだった飯田の人々が長野を下に見ることになる。この逆転現象に優越感を求める人々も少なからずいるのだろう。

 2度目のバスタ新宿。1度利用しただけで、なんとなく位置情報を記憶に留められ、すんなりと目的の場所に行けた。より高速バスで行きやすくなった「新宿」、そんな今のわたしのイメージである。

コメント

生業

2017-06-26 23:12:12 | つぶやき
 予算獲得行動で東京に向かう。昨年の民俗学会年会以来の東京行き。早い時間帯に衆議院に行くということで、電車では不可能なため、めったに使わな高速バスを利用しての東京行きである。出張でもほとんどの人たちが高速バスを利用する中で、わたしは常にJR利用だ。自宅が駅に近いというのも理由だが、もともと車酔いがあったわたしには、電車を選択するのが当たり前となっていた。したがっていつ以来だろう、そう思い返してもいつかはっきりしないほど久しぶりの高速バスである。だからバスタ新宿も初めて。そのバスタ新宿、初めてでも解りやすいターミナルとなっている。ところがさすがにJRへ乗り継ごうとしたら、あの新宿駅の雑踏では目ざす出口がはっきりしない。やはり東京にめったに足を踏み込まない田舎者には、東京というところは鬱陶しい空間だ。
 
 政治とは無縁な人たちは予算獲得などということに気を使うこともないだろうが、予算がつかなければ会社も危ういという環境にあるわが社にとっては、こういう行動も会社存続のための一つの活動だ。いわゆるしがらみのない世界ではない。あって当然なのだ。忖度のことを少し前に書いたが、上位の人たちにいかに忖度をもって採用してもらうか、そんな駆け引きがない方が不思議なくらい。そして選挙の票数で予算付けされるのも、ごく自然な成り行きだ。それがない方が不自然なほど。
 
 今日も行動後に何人かの団体のトップの方々と懇親会をもった。義理と同様で、世話になった人たち、そして支えてくれる人たちにより視線が向くのは当然のこと。でなければ義理を欠くことになる。たとえがよいかどうか別として、いま盛んに話題になっている総理周辺のことも、説明責任を果たせさえすれば、それほど問題視されことではないんだろう。何のために様々なトップが存在するのか、選挙民は何を求めて彼らを選択したか、よく考えてみること。一個人であれば疑問符がたくさんあっても、結局政治に求めざるを得ない部分、そしてわが社のような存在も少なくない。もちろんそうした仕組みが悪い、あるいはそうした会社はいらない、そういう意見もあるだろうが、ではそれがなかったら本当に良いのか、そうとも言えないのが今のわたしたちの社会構造なのだ。けしてわたしは自分の生業の世界を否定しない。
 
 さて、行動の途中で参議院にも行った。実のところわたしは国会議事堂に入るのはこの年で初めてである。修学旅行で行っただろう、と言われるだろうが、わたしは修学旅行に風邪を引いて行けなかった。当時とても残念だったことだけが記憶に残っている。ここに入るのはこれが最初で最後だろう、そう思った。
コメント


**************************** お読みいただきありがとうございました。 *****