Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

狭い領域

2019-10-12 23:58:59 | つぶやき

 この週末は、学会の年会へ参加する予定であったが、台風19号が直撃しそうだということで、行くのを取りやめた。過去最大級ともいう台風の到来は、先ごろの千葉の惨状の後ということもあって、多くの催しが中止されることになっただろう。ようはそもそもの催しが中止になれば、行く必要もなくなる。ということで、年会の情報を頻繁に確認することになったが、なかなか情報は明確なものが出なかった。10日にようやく具体的な発表があったが、その情報は曖昧なもので、主催者側には「実施したい」という意識が垣間見えた。

 「またやってしまった!」で触れた通り、事前申し込みを忘れていたため、当日参加をする予定であった。したがって参加費は納めていない。実は参加費は、事前に振り込んで不参加となっても返却されない。それでも事前振込をするメリットは、当日参加に比べると参加費が少し安いということ。自己都合で参加できない場合はともかくとして、キャンセルをいつするかのタイミングもあることから、自然災害が予想される場合は、その方針を早めに決定し、参加者に負担を掛けない対応が必要だと思っていたのだが、果たして今回の対応は正しいものだったのか、いまだ開催内容が不明瞭な状況に、この集まりは、開催地近在の、言ってみれば狭い領域の催しなのだと、あらためて知らされた感じである。

 今回は高速バスを利用する予定であったが、予約するのが遅かったということもあり、乗車しようとしたバスは満席でとれなかった。仕方なく2本ほど遅いバスの乗車券を購入したが、連休であるということから増便され、当初乗ろうとしていたバスが乗られるようになって、乗車便の変更をしていた。それでも台風の予想進路から、このまま進めば、明らかに公共交通がどこかで止まる感じがして、同行する仲間にどうするか問合わせたのは8日のことである。その日のうちに中止とし、右往左往した高速バスの乗車券も払い戻しをしてもらった(購入済みだったということで手数料を取られたが)。ところがそれから数日間、気になって高速バスの予約状況や、年会事務局のお知らせを気にしていた。しかし、いずれも曖昧で、高速バスの予約に空きが出てきていたことは認識していたが、わたしが乗ろうとしていたバス(増便されて3台予定されていた)は、運行中止になるまで、5割くらいは埋まっていた感じである。ようは、様子見の人がこの週末にはたくさんいたということ。

 さて、10日の告知で年会の12日の予定はすべて中止となったが、13日は台風が通過するという想定で、予定通り開催することで進められる告知がされた。総会や懇親会は、12日予定を13日に送って開催と告知された。これほど交通機関が止まっているのに、開催する予定ということは、やはり狭い領域の催しと言って差し支えないのだろう、と主催者は考えている。それは由として、懇親会を順延して実施するという。懇親会費も事前申し込みされた方たちは支払っている。「懇親会費を既に入金されており懇親会日程の変更により参加出来なくなった方については、収支のバランスを踏まえて今後対応を検討致します」という。参加費については、「経費が実際に発生しているため、中止に伴う参加費の払い戻しは行」わないという。台風は通り過ぎれば日常が戻ると、単純に考えているようだ。それもこれも狭い領域の催しだからこそのなし得ること、ということなのだろう。わたしはたまたま事前申し込みをしなかったので損害を被っていないが、事前に払い込んだ人たちには、9月9日に記した言葉を送っているように聞こえる。


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