ここ数年(わたしが会計を担当して4年)、こんなことはなかった。新しい会報が間もなくできあがる。来週には受け取りに行く予定だが、ここにきて発送物が重なっている。そして、会報を受け取りながら支払いを済ませてこようと思ったら、残金が底をついている。「あれ、支払いができないかも」、そう思った。会報の例年の印刷費ならなんとかなるか、あるいは立て替えられるか、そう思った。いや、それでもちょっと無理かも。会計上残高を上げるには、在庫を売るか、会費を督促するくらいしか方法はない。と考えていたら、印刷会社から品物より早くいただいたPDF版を見たら、近年にないページ数だ。これはもう「支払えない」、そう思った。
今年の支出を見たとき、ここ数年と比較すると20万円ほど多い。その理由は、会報の昨年版が特集号だったこともあり、例年より印刷費が倍近かった。したがって例年に比べてその分、口座に残高がない。通常会報は次年度初頭に支払っていたのだが、残金がないから支払えないというわけだ。とりあえず印刷費は支払えるか、と思ったら、今年もページ数が多い。ということで残高もなければ、支払いも高い、となったわけである。
今年でわたしは会計の役を降りることになる。いつもどおり新年度に引き継ぐとしたら、すっからかん状態なのだ。会計年度直後に決算報告をする総会があるため、例年この10月末は気を遣う。支払いの終わっていないものはないか、立替払いはないか、と。加えて、10月末締切というのに、この10月末に通信ができあがるため、その支払いが重なる。きっちりと会計年度の始末をしようとすると、少し操作をしなければならない。ようは、未払分も含め、あらかじめ10月中に領収をもらってしまうような…。
たまたま、新役員の代表予定の方が、3月末まで事務局の引継ぎを待って欲しいと、2年前から言われていた。先ごろ主だった役員が集まった際に、この3ヶ月(実質5ヶ月)の繋ぎをどうするかで議論になった。ようは誰が担うかということ。見かけ上事務局が移転しているのに、会計はどうするのか、事務処理はどうするのか、と考えると不自然なことが多い。結論的に今月下旬に開かれる総会に、年度の変更を議案提出したらどうか、ということになった。ようは、3月締めに変更するということだ。そうすれば事務局が宙に浮くことはない。確かに、会計年度直後に決算をするのは、実にしんどい。5年ほど前のように、印刷物が予定日に滞って年度をまたいでしまってぐちゃぐちゃだった時のことを思うと、かなり年度ごとの会計がわかりやすくなった。だからこそ、支払いが「できない」今回のようなことがはっきりした。
いずれにしても支払いができないため、印刷会社には総会後まで待って欲しいと依頼し、了解いただいた。総会において特別会計から繰り出すことを提案して了解抱くしか方法がないからだ。ちょうど年度の変更をするため、この5ヶ月ほどの予算が空っぽになる。この期間を新たに予算化して、引継ぎまでの間を満たす、それしかないし、受け継いでいただく方にも綺麗に渡せる。考えてみれば、大きく出費があるのは、10月から11月にかけて。この時期に決算をするというのは、前述したように印刷が遅れたりすると決算が見えにくくなる。この時期を外して会計年度が締められる方が、事務局としてもやりやすいだろうし、説明しやすい。
と、考えている余裕もないほど、ここにきて発送物が重なる。
今日、通信を受け取りに行くと、「長野県道祖神碑一覧」も仕上がっていた。印刷会社の受付のところに山になっていた印刷物が、実はすべてわたしの引き取るべき物だという。「えっ、こんなに」。『長野県中・南部の石造物』の巻末付録の増補改訂版にあたる同書は、本巻がA5版だったのに対してA4版。ページ数は本巻より薄いが、それに近いほど厚い。ようは本巻の2倍近い量なのだ。「とても1回では運べない」、そのくらいある。印刷会社さんにお願いして2度に分けて運ぶことに。来週会報ができあがった際に、残りの分を引取りに行くことに。とはいえ、優先すべき通信の発送、この道祖神碑一覧にあっては、過去の送付データと、買っていただいた方たちのリストをもって、それぞれ発送しなければならない。ただごとではない。そこへ来週は会報ができあがる。大変なことになりそうだが、いずれにしても通信→会報→道祖神碑一覧、という順にやっていくしかない。いろいろ重なって頭の中もパニックして、いつもならすぐに通信を送付するところだが、優先すべき通信も、数日余裕をいただかないと、わたしの能力では不可能だ。
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