
対日世論戦を指示 中国、自衛権絡め
MSN産経ニュース2014.7.4 18:16
安倍晋三政権が閣議決定した集団的自衛権の行使容認に反発する中国共産党・政府の宣伝当局が、国内インターネットメディアに対し「行使容認を批判し、対日世論闘争をしっかりやる」よう指示したことが4日分かった。宣伝当局に近い関係者が明らかにした。 習近平指導部は、安倍氏の靖国神社参拝を機に国内外で大掛かりな反日キャンペーンを展開。集団的自衛権行使の容認をそれに続く攻撃材料と位置付けたとみられる。
関係者によると、指示は1日の閣議決定後に出された。各ウェブサイト上で行使容認を念入りに批判し、「大衆が(日本政府の主張を信じないよう)客観的な見方をするよう誘導せよ」としている。国内各紙に対しても同様の要求をしているとみられる。
(共同)
中国紙、きのこ雲のイラスト掲載 広島・長崎の地図上
集団的自衛権の行使容認を批判
日経電子版2014/7/7 18:56
広島、長崎に原爆のきのこ雲とみられるイラストを描き、日本を批判した重慶青年報
【北京=大越匡洋】中国重慶市の週刊の地方紙「重慶青年報」は最新号で「日本は再び戦争をしたがっている」との表題で、日本地図の広島と長崎の場所に原爆のきのこ雲とみられるイラストを描いた記事を載せた。4ページ目を全面使い、日本地図の中で広島、長崎をわざわざ明記した。安倍晋三政権による集団的自衛権の行使容認を批判する狙いだが、被爆者を傷つける手法は世界から批判を浴びそうだ。
重慶青年報は、共産党の青年組織である共産主義青年団系の新聞。同号の5ページ目には、日本の集団的自衛権の行使容認を批判し、「我々は過去に日本に友好的すぎたのではないか」とする論評記事も掲載した。
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「日本の集団的自衛権の行使容認を批判し、『我々は過去に日本に友好的すぎたのではないか』とする論評記事も掲載」したとの中国の“恫喝”に対し政界の媚中派、マスコミ及び経済界は中国共産党の“エージェント”として世論戦の一翼を担う動きをするか注目しなければならない。
世界のどの国をみても中国侵略を企むような国は、ない。中越戦争当時中国は「ベトナムの中国侵略に対する懲罰」という口実を使った。今またベトナムに戦争を仕掛けている。チベットや新疆の反政府活動を弾圧するためなら核やミサイル開発は必要ではない。尖閣諸島領海に対する執拗な侵犯や自衛隊機に対する異常接近も、空母の建造も日米のTMD防衛を反対する必要もない。自らの果てしなく続けている軍拡を「人類の平和」のためと自画自賛し、日本を論うのは傲慢無礼不遜である。
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卑屈な原爆の記念碑の碑文
中国紙が広島、長崎の地図の上に原爆のきのこ雲を掲載したのは、日本人の卑屈な体質を計算した上で掲載したものと考えられる。
原爆死没者慰霊碑(公式名は広島平和都市記念碑、原爆慰霊碑ともよばれる)昭和26年に着工し、昭和27年8月6日に序幕された。日の内部には石室があり原子爆弾により死亡した人の中で氏名が判明したひとの名前を記帳した原爆死没者名簿が収められている。
慰霊碑は、ここに眠る人々の霊を雨露から守りたいという気持ちから、埴輪の家型に設計され、石棺の正面に置かれた石碑には、「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませぬから」と刻まれている。
“過ちは繰り返しませぬから”とあるが、主語がない。原爆を投下したのは日本人ではない。多数の民間人が居住している都市のど真ん中に原爆を投下するという重大な戦争犯罪を犯したのは米国である。原爆資料館の多数の遺品を見た後、この碑文を見た瞬間、なんとも言えない複雑な感じに襲われた。“過ち”を犯したのは日本(人)ではない米国ではないか。なぜ原爆を投下した犯人に“過ちは繰り返しませぬから”と懺悔しなければならぬのかと迫ってくるからである。
更に奇妙奇天烈なことは、この碑文を考えた広島大学教授の雑賀忠義の卑屈な体質である。この碑文を批判するものが出ると、彼は長男が留学していたイリノイ大学に送って意見を求めた。返って来た文は「Let all the souls here rest in peace; for we shall not repeat the evil.」とあったが、主語を省いてそのまま碑に刻んだ。10数万以上の広島市在住者が犠牲になったにもかかわらず、彼は、占領軍に迎合し“よい子”になって恥じることがない。
以来、原水爆反対運動が中ソや共産党、社会党など左翼勢力の活動では、“悪いのは日本である”と日本を糾弾し国民に懺悔を迫る碑文として利用機能してきた。
原爆を投下した“敵”に碑文の添削を受け、懺悔の気持ち表明するものとして承諾してもらう卑屈さは、河野洋平が韓国に媚びへつらい朝鮮人売春婦を強制連行した事実がないにもかかわらず、記者会見で、強制連行が有ったかのごとく答えた体質に通じるものがある。
中国紙は、このような日本人のひ弱で卑屈な体質を計算した上で、きのこ雲のイラスト掲載したのであろう。
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中国の真の脅威は、果てしなく続く軍拡である
鄧小平の改革開放政策によって中国経済が発展し、いまや世界第2の経済大国に成長した。
この間、中国の台頭で中国に対する関心が高まった。2000年代に入って、特に昨今では中国の経済成長に疑いの目を向けたり、中国崩壊論が論じられるようになっている。
ここで押さえておくべきことは、中国の脅威を経済面に置くのは、単なる錯覚に過ぎないということである。中国経済脅威論を口にするのは、実は中国台頭論者や啓蒙論者など、中国共産党や中国政府の“エージェント”である。彼らは、彼らは中国の軍事的脅威をほとんど口にすることがない。
中国政府の “エージェント” の代表は、経済産業省、JETRO 及び日本経済新聞であり中国経済を礼賛してきた。国内には中国脅威論を日本に対する経済的脅威や、さらに極端な「日本はだめだ」論、「中国に学べ」論にすりかえる者も少なくない。京セラの稲盛や伊藤忠の丹羽宇一郎などは中国に対する“無知”を説教調でとうとうと教諭する始末である。
中国台頭論や繁栄論に与するマスメディア、学者、チャイナウォッチャー、ジャーナリストのなかには、中国脅威論を日本に対する経済的脅威や、「日本はだめだ」論、「中国に学べ」論にすりかえる者も少なくなかった。
これらの連中は、中国経済の脅威も崩壊を取り上げることによって、真の脅威である中国軍の果てしない軍拡から目をそらす働きをしている。中国の仕掛ける世論戦に操られているという自覚がない。
中国の「脅威」を経済繁栄のみにすりかえることで、軍事の脅威を見させないようにしている。
原爆のキノコ雲は日本国民に対する露骨な恫喝、 ”日本は原爆の悲劇を繰り返したいのか、また落としてもらいたいのか”と日本人が怯むことを狙っている。
この心理戦にどのように反応するか注目しなければならない。