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うつ病(4) うつ病の呼び名(症状別)

2011年01月10日 | カウンセリングの現場から

これまでうつ病を医学的(DSM)に見たときの正式名称
などをご案内してきましたが、今日は症状別に
呼び名をつけたものをご紹介していきます。

いろいろな呼び名があって混乱するかもしれませんが、
あなたや家族、身近な人が不調を訴えているときに
理解を深めるために知っておいてほしいと思います。

①仮面うつ病
・頭痛・肩こり・睡眠障害などが顕著で、疲れやだるさ
 (倦怠感)、めまい、動悸、食欲不振、性欲の減退などの
 自覚あり。
・40代・50代の働き盛りの男性に多いと言われ、
 体調不良よって病院にかかっている場合が多い
 ようです。
・しかし検査しても異常が見つからず、
 「働き過ぎかな」「最近ストレスが多かったから」などと
 思い込んでいる場合もあります。
・いわゆる落ち込みなどの抑うつ状態にはないので
 「うつ病」と気づきにくいのですが、ストレスなどの
 心因性の原因が改善されない限り体の不調も改善
 されない実態があります。

②非定型うつ病
・抑うつ状態にあるうつ病(定型うつ病)とは真逆に
 近いような症状をみせるのがこのタイプ。
 うつ病の3割を占めるとも言われており、
 若い女性に多く、パニック障害など他の心の病を
 合併することが少なくありません。




・上記の全てを見たすとも限らず、定型の症状を
 ミックスする場合もあります。(例:過食だが眠れない等)
・上記に加え、慢性的な疲労感、他人の批判を恐れる
 あまり親密な関係を築けない、人間関係を恐れる、
 映画等の娯楽は楽しめるが出掛けるエネルギーが無い、
 朝起きれず遅刻してしまう。

③老人性うつ病
・体の衰えや喪失体験(伴侶との別離等)などのストレスが
 加わって、発症する高齢者のうつ病。
・身の置き場所がない、物覚えが悪くなったといった
 不安感や焦燥感が強く出たり、体の症状が前面に
 出たりすることもあります。

④躁うつ病
・愉快で爽快な躁の気分が続く躁状態と、ゆううつな
 気分を繰り返します。
・躁状態のときは、気持ちが高揚していて自信に
 満ちており、一見回復したようにも思えるため、
 なかなか病気と気付かれません。

⑤女性のうつ病
・女性は男性の2倍、うつ病になりやすいと
 いわれています。
・月経(女性ホルモン)と関係していて、女性特有のストレスを
 感じやすい月経前、妊娠、出産、子育て、更年期は
 症状が出やすくなります。

○月経前うつ病
 月経の10日前くらいから、イライラする、落ち着かない、
 怒りっぽくなるといった症状があらわれます。
 慢性的に続くと、生活に支障が現れるようになります。

○産後うつ病

 産後2~3週間以降に、イライラするなどの精神症状が
 あらわれます。また、だるさ、頭痛などのからだの
 症状だけが強くあらわれることもあります。

○更年期うつ病
 閉経前後、卵巣機能の低下によって、
 女性ホルモンの分泌量が減少するため、自律神経失
 調症状があらわれます。
 
憂鬱になったり、落ち込んだり、心の変調も
 あらわれます。



いかがですか?
いろいろなタイプのうつ病があり、さらに症状の出方は
人によって違うとあれば、正しい診断がなお難しい
ことにご理解頂けたでしょうか?

なお上記の症状があるからと言って、みなさんが
「うつ病」であるということではありません。
それらの症状があっても日常生活に支障を来たす
ほどでなければ問題ありません。

逆に診断はされなくとも生活に支障を感じるので
あれば症状の改善を試してみることをお勧めします。 

2010/4/13記


うつ病(3) 最新診断方法のご紹介

2011年01月10日 | カウンセリングの現場から

うつ病診断に最新画像検査法(NHKオンライン)
[2010年03月10日(水)]より抜粋

青字部分、下線部は私の補足です。


「うつ病診断に最新画像検査法」

国内に70万人を超える患者がいるとされ、
自殺の大きな原因ともなっている「うつ病」は、
正確な診断が難しく、まちがった治療をしてしまう
ケースも少なくありません。

このうつ病を、最新の画像診断技術を使って
正確に診断しようという国内で初めての入院検査
プログラムを、東京大学病院がスタートさせました。

東大病院が新たに始めたのは、
うつ病を診断するための4日間の入院プログラムです。

うつ病は、これまで医師が問診で見分けてきましたが、
意欲の低下や気分の落ち込みなどの症状は、
うつ病とは別の、そううつ病や統合失調症
(2002年、精神分裂病から改名)
それにアルツハイマー病などでも起きることが多く、
誤った診断で必要のない薬を長年処方し、
症状を悪化させてしまうケースの多いことが
問題となっていました。



今回のプログラムでは、まず、光トポグラフィーと呼ばれる
最新の機械を使い、脳の前頭葉と呼ばれる部分に
流れている血液の量を測定します。

うつ病と、そううつ病、それに統合失調症は、
患者が感じている症状は似ていても、

脳の血液の流れ方が異なるため、区別できる
仕組みです。

東大病院によりますと、この検査法だけでの
診断の正確さは70%から80%ですが、これに複数の
心理テストや問診検査を加えることにより、
ほぼ確実に診断ができるということです。

また、うつの症状は、脳しゅようやアルツハイマー病でも
起きるため、CTやMRIなどでの検査も同時に行います。

検査費用は7万円前後かかりますが、
こうした入院プログラムは全国でも初めての試みで、
東大病院では、年間100人程度の患者の受け入れが
できるとしています。


東大病院精神神経科の笠井清登教授は

「問診だけで診断が難しい患者については、
 これまでいろいろな治療薬を試しながら、どの病気か
 見分けていくしかなかったが、この入院プログラムでは、
 日本でも最高水準の精度で診断できるようになっている。

 ほかの病院にも広まれば、
 多くの患者に正しい診断を受けてもらえるようになる」

と話しています。

2010/4/12記


うつ病(2) うつ病の種類(DSM-IVによる分類)

2011年01月10日 | カウンセリングの現場から

今日は気分障害の種類について書いていきます。

「気分障害」とは、アメリカ精神医学会が定めた
精神障害の診断と統計の手引き』
(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)が
定めた疾患で、「うつ病(正式には大うつ病性障害)」
もその1つ。
他に5つの分類があります。

(詳細は下線部をクリックしてください)

(1)大うつ病性障害
・・いわゆる「うつ病」。
抑うつ状態(気分の落ち込みや体調不良を
感じる状態)が1日中、または毎日続く。

(2)気分変調性障害
・・抑うつ状態がある日が無い日よりも少なく、
症状が長期間(概ね2年以上)
続いている。

(3)双極Ⅰ型障害
・・いわゆる「躁うつ病」や「躁病」。
ハイテンションな躁状態と、抑うつ状態が不定期に
繰り返される。
抑うつ状態が無く、躁状態だけの場合も
ここに含まれる。

(4)双極Ⅱ型障害
・・(3)のⅠ型に比べて躁状態と抑うつ状態の差が
あまりなく、当人でさえ躁状態があることに気づか
ない(今日は調子がいいなぁぐらいにしか感じない)
場合が多く、発見が非常に難しい

(5)気分循環性障害

(6)その他


今日ここでどうしても皆さんに知ってほしいのが、
気分性障害の診断がいかに難しいかということです。

一般に「うつ病」と呼ぶのは上記の①ですが、
患者自体が「うつ状態」の辛さにしか気づかない
実情があり、実は他のタイプであるのに、医師側も
それに気づけないことが大きな問題なのです。

特に④双極Ⅱ型障害は、躁とうつの両極を
持つにも関わらず、本人の自覚が無いことが
とても多い。
躁状態になったとき、「今日はいつもより気分が
いいなぁ」とか、「うつ病が治ったのではないかしら?」
「治療が効いているんだな」という具合に楽観視
することが多いのです。

当然のことながらタイプによって服用する薬は
異なります。

正しい診断が出来てこそ薬が効くわけですから、
診断自体に誤りがあれば間違った治療を続ける
ことに。

ただ漫然と薬を飲んでいるけど、症状が改善
されない、とかうつ状態が改善されたり
ぶり返したりを繰り返している人は他のタイプを
疑ってみることも重要だと思います。

次回はたまたまネットで見つけた最新のうつ病診断に
ついて書こうと思います。


うつ病について(1) うつ病とは

2011年01月10日 | カウンセリングの現場から

今日から何回かに分けて「うつ病」について
書いていきたいと思います。

さて第1回目は「うつ病」の豆知識。

うつ病は「心が風邪をひいた状態」などと言われて
久しいですね。
私の周りでもうつ病で悩んでいる方が多く
聞かれるようになりました。

WHO(世界保健機構)では生涯有病率は15~30%とされ、
2020年までにはガンを抜くのではないかと
言われています。

なおその半数近くはうつ病の自覚がなく、
治療されぬまま放置されて
いるのではないかと報告されています。

最近では「うつ病」に対する偏見は減ってきて
いるものの、まだまだ間違った理解を
されていることも確かです。
「怠けたいだけだろう」
「大変なのはみんなも一緒なのに」
「気分の持ちようだろう」
「心が弱いんだ」
「好きなことが出来て、なぜ仕事はできないんだ」
・・などと批判があるのも事実。

しかし「うつ病」にかかる患者の多くは責任感が
強く、頑張り屋。
几帳面で人への気配りも忘れず、
自分のことよりも与えられた役割をこなすことを
第一に考えるような人が多く、決して人生を
サボりたいわけではないのです。

ところで、誰もが失恋や仕事のミスなどで
落ち込むことはありますね。

でもそれは人に話したり、気分転換をすることで
ある程度発散できるもの。

一方「うつ病」は特にはっきりした体の病気もないのに

心と身体の調子が悪くなり、何事にも意欲が
わかなくなる。
その期間は一時的というよりも長引きます。
そしてその結果、仕事や家事など日常生活に
支障を来たすのです。

近年では脳内物質(ドーパミン)のやりとりが
うまくいかなくなって起こる疾患だと言うのが
一般的で、投薬治療で完治すると言われますが、
私自身は身体だけの問題とは考えていません。

例えば職場の人間関係を起因とする発病であれば、
身体が元気になったとは言え、職場復帰すれば
人間関係の問題は再浮上するでしょう。

体を治療するのが大事なように、心や精神、
認知のケア、それもまた大事だと考えるのです。
あるいはそれらが改善されれば投薬治療も
要らないのではと考えます。

そもそも何をもって「うつ病」と言うのでしょう。

医学的にはDSM-ⅣやICD-10といった「うつ病」を
規定する世界基準に照らし合わせ、一定の条件を
満たした時に「病気」と診断されます。

しかし多くは当人の自己申告ではないでしょうか?
そもそも「うつ病」の自覚があるからこそ
病院へ行くのですから。

そして大抵の病院では独自の調査リスト
(アンケート方式で患者が症状をチェックする)を作り、
医師はそれと患者との面談結果を
合わせて診断を下すことがほとんです。
ところで先程から「うつ病」と表記していますが、
正式には気分障害の1つ、「大うつ病性障害」と
呼びます(DSM-Ⅳより)。

診断基準(=エピソード)については下線のある
リンク先をご覧ください。

さて次回は気分障害のその他のタイプについて
書いていこうと思います。

※「うつ病」と「うつの状態」にあることは
別なものであることも明記しておきます。

2010/4/10記


(アルコール依存?)症状を治すより、習慣を変える

2011年01月10日 | カウンセリングの現場から

Sさんは40代女性。専業主婦。

夫婦に子どもは無く、毎日家でご主人の帰りを
待っているだけの生活に疲れたと言います。

ご主人を待っているとき、どう過ごしているのかと
聞いてみたら、お酒を飲んでいると返答。

元々はお酒が飲めなかったのに、冷蔵庫にあった
缶のカクテルを飲んでみたら甘く美味しくて、
最初はグラスに半分、次第にグラス1杯・・と酒量が
増えていき、今では毎晩いろいろなお酒を一人で
飲んでいるとのこと。

一度ご主人に
「きみはアル中か!?酒を辞めなければ離婚だ」と
叱られ、心機一転、自分を変えようとコンビニのバイトを
始めたそうです。

ところがバイトで気分が変わるどころか、
それはそれでストレスを招き、お酒でうっぷんを晴らす日々。

遂にはバイト代は全て酒代に化け、
酒代を稼ぐためにバイトに通うように。

Sさん、
「私、アル中なんです。この性格、催眠療法で変えられませんか?」
と必死のまなざし。

確かに催眠療法は禁酒に効果を上げる方法の
1つです(でももっといい方法があります!)。

けれどSさんの場合、お酒をやめることが本来の
悩みでなく、
「飲まずにいられない状態こそが問題」とカウンセラーは
考えました。

Sさんもそれを聞いて納得し、一緒に問題に
取り組むことに合意してくださいました。

カウンセラーは言います。
「そもそもSさんの状態は”アル中”ではありません。
ご自分に”アル中”のレッテルを貼ることはやめましょう。」
そう言って、言葉が自分を縛ることについて
説明しました。

また「お酒を飲むことは”性格”でなく、”習慣”です。
”性格”を改めることは難しいと思うのですが、
”習慣”を変えると思ったらいかがですか?」と提案。

するとSさん。
「確かに性格を変えるのは大変ですが、習慣なら
変えられそうです。
以前、太り過ぎの時にお菓子を控えたら、2カ月で
5kg痩せられたことがありました」

お菓子を控え、たった2カ月で5kg痩せたなんてすごい!
この成功体験はSさんにとって立派なリソース(資源)です。

かくしてカウンセラーはこのリソースを利用して酒量を調整
しながら、最後は”飲みたい時だけに飲む”という
状態に改善されるまでお手伝いすることができました。

治療が終結してSさんの言葉。
「お酒を1滴も飲んじゃいけないと思えば出来なかったかも
しれないけど、いつでも飲んでいい。ただし飲む時には
美味しさを味わって罪悪感無しに楽しんで・・と言われて
気が楽になった。
バイトはやめて、自分に出来ることからやっていこうと
思います」

Sさんはアルコールの問題と平行して、自分のストレスの原因を
見つめ直すことにも取り組み、ご主人との二人の生活を
楽しみたいと思うようになりました。
そしてすれ違いの生活を送っていたご主人と
幾度にもわたって積極的な話し合いの機会を持ちました。

ご主人はSさんの悩みを受け止めると同時に
仕事漬けの生活を
反省し、急ぎでない仕事は翌日に回し、
帰宅時間を早めてくれるようになったそうです。

お酒の習慣は”ご主人との会話”の習慣に変わって
Happy End!

パートナーを大切にするという新たな目的を見出したSさん夫妻。
カウンセラーもあやかりたい気持ちで後ろ姿を見送りました。

2010/4/7記