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スピリチュアルな力を持つメンタル・カウンセラーeRi
★顔・心・体を通じて魂の成長をサポートする活動と日常のできごと。

True Colorsを見つけるためのセッション


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言葉に頼りきらないコミュニケーションを。

2014年12月01日 | カウンセリングの現場から

私がカウンセリングするとき、あまりクライアントさんの話を聴いていない、と言ったら驚かれるでしょうか?

 

 

カウンセリングの起源を紐解いてみると、発祥はアメリカです。

よく聞かれるように、アメリカ人は「主張する」国民。

小学校の時からプレゼンテーションの授業があると聞いたことがあります。

彼らにとって、思いや考えを言葉によって相手に伝える事は、とても重要なのでしょう。

対して日本人は、「察して」の国民。

奥ゆかしさこそ美徳。

喜怒哀楽を態度で表現することはおろか、言葉に表すことを良しとせず、むしろ慎むよう教育してきたのが日本人の文化であり、特徴とも言えるかもしれません。

ゆえに、本人が”あえて言葉にしない部分”を察するには、とても高いスキルを要します。

心理学ではそれを、「テレパシー」と呼んだりして揶揄することもあります。

身勝手な思い込みは、正しい理解とは言えないのです。

カウンセリングが日本に浸透しにくいのは、この辺りの難しさも一因なのだろうと思います。

 

 

最近、私のカウンセリングのモットー『ピンチはチャンス!』が理解されてきたのか、『問題を解決し、自己成長したい』と願うクライアントさんが増えてきました。

一方では、悩みや問題に押し潰されそうになって助けを求めにいらっしゃる方も。

ところが、さぞかし辛い思いや悲しい思いをしてきたのだろうに、そう訴えかけてくる人はほとんどいません。

淡々と、「これこれ・こういう事があって、何とかしたいけれど、どうやって解決していいのかわからないので来ました」。

そんな風に、まるで弁護士事務所に相談に来られたかのような人が多いのです。

だから私のセッションでは、傾聴だけに終始しません。

「そのとき、どう感じたのですか?」

「それはあなたが感じた事?それとも相手が実際にそう言ったのでしょうか?」

「今、”大した事じゃない”とおっしゃったけれど、私にはそうは思えないのですが、いかがですか?」

そんなふうに質問を重ねながら、クライアントさんの世界を共有するための作業を行うので、私もクライアントさんと同じぐらいの分量を話します。

また対話の中では、語られる話が「事実」なのか「思い込み」なのかの事実確認をする等して、複雑に入り組んでいるお悩みを整理していきます。

そうしていくうちに、本当に悩んでいることは何なのか、クライアントさん自身も気付いていない潜在意識に仕舞われたストーリーを明らかにしていきます。

 

 

先日のクライアントさん(Aさん:女性)は、「うまく話せるか心配です」とセッションの始めに切り出しました。

私は「うまく聴けるか心配です(笑)」と冗談で返しました。

カウンセリングと言うと少々硬いイメージを持つ人が多いようですが、私のセッションは”久しぶりに会った友達と、お喋りしているようだ”と言われます。

初めて会う人なのに、もうずっと前から知っている人のような雰囲気だ、とも。

それもそのはず。

クライアントさんは、このブログを通じて私という人間を知ってくださっており、私の方はガイドを通じて、お会いする前からクライアントさんの情報を一部得ているわけですから。

「”うまく話す”より、”何を話すか”の方が重要だと、私は常々思っているんです。」と私。

「そうですね。ここでカッコつけていてもしょうがないですよね」と、緊張が解けた笑顔でセッションが始まりました。

 

 

Aさんのお悩みは、人間関係でトラブルが多いという事でした。

「一番嫌いなのは、”言った”、”言わない”でもめることなんです。

だから人一倍、人の話をよく聞くようにしているし、けっこう一字一句覚えていて、怖いと言われる事もあります」。

少し語気を強めて、憤慨しているご様子。

すると、「えりさんはそういうトラブル無いですか?」とAさん。

私のセッションでは、このようにクライアントさんから意見を求められることもしょちゅうあります。

「思いつくトラブルは無いですねぇ。私は言葉に頼り切っていないので」。

「文面で残すとか?」

「というか、言葉で伝えられる事はごく一部だと知っているので、相手の話も、それが全部とは思わずに理解していますよ」と私。

「そう言えばコーチングの勉強をしていた時に、そんな話を聞いたような気がします。

自分の話は伝わっても6割・・・だったかな?」と、Aさん。

「色々な説があるでしょうが、私は1割にも満たないと習いましたよ」と私。

 

テレビドラマを見ているとき、目を閉じて音声だけを聞き、しばらくして目を開けてみてください。

自分が想像していた画(え)とは全く違っていて驚かれるのではないかと思います。

普段気付かずにやり過ごしているけれど、視覚から得る情報は、聴覚から得る情報の何倍も多いのです(一説では8倍。日本人はもう少し少ない程度だと私は考えています)。

目を閉じている間、いかに自分の想像を逞しくしてストーリーを作り出しているか・・・。

もとより思いや考えを言葉に表さない日本人、そんな日本人を「察する」には、視覚からの情報が大きな助けとなるのです。

 

 

 

カウンセリングの間、私が見ているのは顔、というよりも全身に表れる表情です。

眉間に一瞬よぎった緊張、肩や顎のこわばり、呼吸、手の指先、足の動き、椅子に腰掛けているときの深さ、視線の方向、オーラの色の変化・・・etc。

数え上げればキリがない程に、表情は雄弁に語ってくれます。

それは言葉よりも正直で、隠す事が難しい本当の気持ち。

 

 

 

「なんだか、あの人機嫌が悪そうだから近付くのはやめておこう」

「どうしたんだろう、元気がないみたい。あとで大丈夫?と聞いてみようかな」

「どうしたの、何かいいこと、あったみたいね♪」

みなさんも日常的に人を見たとき、そうして何らかの情報を得ていることでしょう。

この非言語の情報を積極的にキャッチしていくと、言葉だけに頼らないコミュニケーションを育てていくことができます。

でも、くれぐれも身勝手な解釈をしないようお願いしますね。

コミュニケーションは自分のためのものでなく、相互の理解を深めるための手段です。

 

 

 

Aさんのセッションは、このようなコミュニケーションのカラクリを説明した上で、実生活で活かすための練習(ロールプレイ)に費やされました。

するとセッションの終盤になって、Aさんの中に新たな変化が訪れたようです。

「対人関係のトラブルが多いと思っていたけれど、どうもそう感じていたのは自分だけのような気がしてきました」。

「どういう事ですか?」と私。

「言った・言わないでカリカリしているのは自分の方だけで、相手はたいてい冷静なんです。

こっちは大変な思いなのに、そっちは何も感じてないのか!?

なんて無神経な奴だ、と思っていたことに気付きました」。

「無神経な奴なんですか?」

「いえ、必ずしもそうとは限らないですね(笑)

自分の事は相手に100%伝えていたつもりだったけど、私も相手に伝えきれてなかったんですね」。

「そうなのですか?」。

「両者のトラブルじゃなくて、私の問題って事ですね・・・。

なんだか恥ずかしくなってきた」。

「どうして?」

「まるで、田んぼにいるカカシにケンカを売っていたみたい(笑)

トラブルなんて起きていなかった。

相手が、私の話を理解してくれていないのが悲しかったんだと思います」。

「理解してくれていなかったの?」

「いえ(笑)理解されていない、と私が思い込んでいたんです。

だって、ちゃんと伝えきれていなかったんだもの。そうですよね?」

「おそらく(笑)」

「でも、言葉で伝えられないのを、どうやって伝えていいのか、また分からなくなりました」。

「Aさんが伝えているつもりで伝えてこなかった事を伝えてみたらいかがですか?」。

「たとえば?」

「たとえば、感情。

先ほど、相手に理解されないのが悲しかった、とおっしゃいましたね。

そういう事を伝えていくんです」。

「感情的になるのはイヤです!!」

「感情を伝えるのと、感情的になることは全く別なものですよ。

悲しかった、と私に言ったとき、感情的になっていました?

今日は視覚の情報が重要だという話をしましたが、重要なのはそれだけではないんです。

言葉だけの謝罪をされても、心に響かないってあるじゃないですか?」

「あー、分かる気がします。それが言霊(ことだま)なのかな?

次回はそれ、聞かせてください」。

 

 

そうしてAさんのその日のセッションは終了。

夜になってこのようなメールを頂きました。

「えりさん、今日はありがとうございました。

人間嫌いになりそうだ、なってやるー、ぐらいの気持ちでカウンセリングを受けましたが、人とコミュニケーションするのが楽しみになってきました。

私のセッションの内容、ブログでつかってください。

きっと、同じように悩んでいる人がいると思いますから。」

 

 

というわけで、Aさんのお力を頂いて、久しぶりのブログ投稿を果たすことが出来ました。

Aさん、ありがとうございました(^^)

みなさまに、Aさんのお気持ちが届きますように!!!

今日もありがとうございました。

 

神道映利


呼吸を変えて免疫力を高めよう

2012年10月21日 | カウンセリングの現場から

季節の変わり目だからでしょうか、風邪をひいている人を見かけます。
みなさまはお変わりありませんか?

私はアレルギー喘息を持病に持っているので、風邪をひくと大変。
咳がとまらなくなって喘息を引き起こしてしまいます。

と言っても、ここ数年は風邪をひくこともなければ喘息も息を潜めています。

そう、バカになったから風邪知らず・・・ほっといて

もともとアホやねん

・・・も、ほっといて・・・。

風邪をひかなくなったのはレイキ(気功の1つ)をするようになってからですね。

「あれ、風邪ひきそう?」と思ったときには、白湯を飲んでから湯船にゆっくりつかって汗をかき、風呂上りにはもう一度白湯をいただきます。

そして体が温まっているうちに布団に入ったら、喉やらお腹に手をあてて十分に睡眠をとります。

私は複数の気功を使いますが、レイキの好きなところは意識の集中がいらず、ただただ手を体にあてるだけでいいところ。
実を申せばレイキは全身から出ているものですが、ことに手の平からは強いエネルギーが出ています。
本当に手軽で効果が高いので、使わない日はないぐらいです。

 

さらに風邪知らずなのは、ヨーガの効果もあると思います。

風邪のひきはじめ、疲れたときなどはゆったりとリラックスできるアーサナを選び、プラーナヤーマ(気、エネルギーのこと)をしっかり感じます。

 

中医学、東洋医学では、体内の「気(エネルギー)」が滞った部分が病気になるといいます。
だからその気の流れを調えてあげればいいわけです。

 

私にとって風邪をひいて困るのは「咳」です。
風邪がきっかけに、咳喘息を起こします。
本当にものすごい咳がひっきりなしに出て、こじらすと1ヶ月は続きます。
咳が出ている間はけっこう生活に支障が出るものです。

仕事先でも移動中の電車の中でも、周りの人の視線が気になります。
首から札を吊るして、「この咳、うつりませんからご安心くださいませ」と訴えたいぐらいです。
そういうときに限って観たい映画が上映されたりして。
しかし周りの方の迷惑を考えて我慢せざるを得ません。

 

しかしその咳喘息も、ここ数年は出ていません。

分析してみると、風邪をひくときも咳喘息が出るときも共通した兆候があることが分かりました。

それは「ストレス」。

ストレスが免疫力を低下させることはよく知られている事実ですが、それが自分の生活にも顕れていることに気づいたときは結構な衝撃でした。

ストレスって、まずためないことが一番ですね。

しかしそうとは言え、多忙や人間関係の中ではストレスを感じないでいられるのは難しいかもしれません。

それではどうしたらいいかと言えば、ストレスを解消させることです。

自分の時間を持つ、好きなことをする、休暇をとる、心理療法を受ける、ヨーガや瞑想をすることも効果的です。

 

心理療法やヨーガ、瞑想というのは、ストレスを解消させるだけでなく、ストレスの耐性をつくることにも役立ちます。

ストレスの耐性というのは、ストレスを受けにくい力をつけることと言い換えてもいいかもしれません。

しかし、いま自分がこれらを経験してきて思うのは、ストレスを解消したり耐性をつくることよりも、ストレス自体を感じなくなることこそが重要だということです。

それは空気が読めない図太い性格になることとは違うんですよ(笑)

起こることが、ネガティブに感じられなくなる思考に変えていくということです。

こればかりは「努力」で何とかなるものではありません。

「頭」でなんとかできるものではないのです。
「潜在意識」から変わらなくては。

それが出来るのはカウンセラーではないことも特筆すべきことでしょう。

それが出来るのは、自分自身だけです。
誰もが自分を変える力を持っています。

カウンセラーはそうできるよう導くだけです。

 

話を喘息に戻しましょう。

みなさまは自分が1分間に何回ぐらい呼吸しているかを数えたことがありますか?

吸う息と吐く息を1セットとして、何セット呼吸していますか?

平常時に数えたとして、平均では12回と言われています。

アスリートやヨギー(ヨーガをする人)の呼吸数はかなり少ないです。

1回あたりの呼吸のパフォーマンスが高いとも言えますが、両者が共通しているのはマインドをコントロールしているからだと思います。

アスリートは競技で力を発揮するために、その前や平常時、競技中でさえもリラックスしている必要があります。
ヨギーはヨーガ(アーサナや瞑想など)によって、前述のとおりストレスを感じない物の考え方、生き方を実践していることでリラックスしています。

 

プレゼンテーションや自己紹介の前など、緊張する場面には深呼吸をするとよい、とはご存知かと思います。

呼吸は意識的であっても、ゆったりとしたものに変えることで副交感神経を優位に働かせて心を落ち着かせる効果があります。

 

以前、ヨーガセラピーの勉強をしていた頃に、喘息を持病にする人は呼吸数が多いと聞いたことがあります。

カウンセリングの現場ではクライアントさんを観察するわけですが、怒っている人、泣いている人、不安を訴える人、動揺している人で呼吸が落ち着いている人は皆無と言っていいでしょう。

そういう方というのは、多くの人が呼吸数が多く、また胸式呼吸になっている人が多いです。

緊張する場面で深呼吸をするのは、胸式呼吸から腹式呼吸に変える意味もあるのです。

逆を言えば、腹式呼吸でゆったりと深い呼吸を心掛ければ、気持ちを落ち着かせることができます。

心と体は1つにつながっていますから、心の落ち着きは身体にもいい影響を及ぼすのです。

パニック発作をお持ちのクライアントさんにも、発作が出たときや予期不安に陥りそうになったときには呼吸を変えるよう指示しています。

私が催眠療法の誘導場面やヨーガの冒頭に呼吸に意識を向けるよう促すのは、呼吸を通じて心の平安をもたらすためです。

ご自分の普段の呼吸を知り、それをコントロールすることをぜひ試してほしいと思います。

例えば眠る前のひととき、電車の中での一区間だけでもいいのです。
リラックスすると少し眠くなるかもしれません。
効果が分かれば、あとは続けたくなるものです。

 

正しい呼吸は姿勢をよくすることにもつながります。
肩こり、過食、腰痛などにも効果があるのですよ。

それについてはまたの機会に書くことにしましょう。

今日もお読みくださりありがとうございました。

 

風邪のひき始めを感じたら自分を大切にすることに気づき、温かいお風呂と深い腹式呼吸、ゆったりとリラックスすることをお試しくださいね。

呼吸は免疫力を高めます★

 

 


ストレスが爆発

2012年07月24日 | カウンセリングの現場から

テレビを見ていたら、
ストレスについて放送していました。

国内で「ストレス社会」と言われ始めてから
いったい何年経っていることやら。

それなのに日本におけるメンタルケアへの理解は
世界では後進国という現状です。

ストレスというのは否定されるばかりのものではなく、
緊張感を保ったり、それ自体がモチベーションに働くなど
好ましく作用することもあります。

ただ言えるのは、どのような性質であれ、
それは内側に溜め込むものでなく、外側に出ていくもの
であるということ。

しかしそのストレスを外側へ出していくために
誰かを傷つける形で出て行くことは別な問題を
はらんでいると思います。

「誰か」とは、パートナーや子供、見ず知らずの他人ということも
ありますが、人によっては自分自身へ向かうこともあります。

ある鉄道会社では近年増える、乗客がふるう駅員への
暴言や暴力に備えて護身術を身につけさせているとのこと。

都内ではホームから駅員の姿が消え、監視カメラでの
管理が増えていますが、駅員をしている友人からは
人件費削減と共に駅員の安全確保も理由の1つであると
聞いたことがあります。

 

また近頃は「ストレス発散」という表現に変わって、
「ストレス爆発」とも聞かれますね。
いわゆる「キレル」というもの。

今やストレスは大人だけのものでなく、
子ども社会にも蔓延している現実を私たちはもっと
重く受け止める必要があるのではないでしょうか。

本来ならば平等である仲間の中で、強さを強調したい側が
弱い立場をつくり上げて自分自身を優位に立たせようと
歪んだ幻想を実行に移すことが「いじめ」であると
私は考えています。

子ども社会は大人社会の縮図です。

大人が手本となる言動を示さねば、
子どもは何を目指して人格形成していくのか。

「いじめ」を子供の世界のものと考えず、
大人の問題であることを前提に考えていくべきでないかと
考えます。

 

番組を見ていると、視聴者からのTwitterでのつぶやきが
随時表示されるようになっていました。

「ストレス爆発 した後で、そんな弱い自分に余計に
落ち込んでしまう」

「今日もキレた。自分で自分が怖い」

「心の支えがぐらついている」

「自分の悩みを誰にも言えない」

「誰かに相談したところで解決にならない」

そのようなつぶやきが見られました。

苦しんでいるのはストレスをぶつけられた被害者
だけでなく、加害者となる側も同様であることが伺えます。

 

私自身は心理学やコミュニケーション学を学ぶことと、
カウンセリングを生業としたことで、
すっかり性格が様変わりしたように思えます。

今ではストレスはおろか、悩みも見当たらない。
それは完璧な人間に近づいたということではなく、
むしろその真逆。

自分の弱さや欠点に気づき、それを受容できたことで
ムリができなくなりました。

そして人の力を借りることを知り、
自分にできる努力と、努力したくないことが
明確になったことでとても楽になりました。

またその過程では、大変大きなものを得ることができました。

人への感謝の気持ち、
弱さや欠点を持っている他者の痛み、
誰もがそれらをひっくるめて愛すべき存在であることの気づき、
人からの思いやりや愛を受け入れること、
それらがいつのまにやら自分の一部となったことは
大きな喜びです。

子供の手本となる大人、殊に親や教師は
モチベーションの維持の仕方や
円滑なコミュニケーションのとり方を
ぜひとも身につけてほしいものです。

それらは技術によるところが大きいのです。
今うまく出来ていないとしたら、今まで学ぶ機会が
無かったからでしょう。

学ぶと言っても、学校へ行きなさいということでは
ありません。

書籍からだって学べるし、セミナーやワークショップに
参加してみることもできます。

一番いいのは、うまく出来ている人から学ぶことです。

かと言って、自分を否定して他人の模倣をすることでは
うまくいきません。

そう考えてみると、まず最初にやるべきことは
自分自身をよく知ることかもしれません。

本当の意味で自分を愛せるようになったとき、
そのときには同じぐらい大切な他者を尊重し
愛せるようになるものではないでしょうか。

自分が大事にしたい人だけを愛するのでなく、
大きな愛情を示すことで子供たちの手本となりたいものです。


人の裏を見る!?

2012年05月16日 | カウンセリングの現場から

「人の裏をみたとき、いやな気分になってしまうんです」と
ご相談をいただきました。

今日はその「人の裏」について考えてみようかと思います。

 

「人の裏」があるということは「人の表」もあるのでしょうか?
ということは、斜めも?真上も真下も???

どれが表で、どれが裏?

私は表も裏も(斜めもその他も)存在しない、と考えています。

「人の裏を見た」と思うとき、
多くは、いい印象でない部分を知ってしまったときですよね。

いい人だと思っていたのに、そういう部分もあったんだ・・・。
ショックを受けたり、傷ついたり、ガッカリもするかも。

相手への期待が大きい分、ショックも大きいものかと思います。

けれどよく考えてください。

相手の一面を見て、「表」とか「裏」とジャッジしているのは
他ならぬ自分です。

自分の感情や期待が、相手を判断しているわけです。

誰にも美点・欠点があります。

今まで見えなかった相手の一面を見たとしても、
それは突然現れたものでなく、あなたが今まで
たまたま見ていなかっただけ。

私は職業柄、いろいろな人の一面を見る機会があります。

クライアントさんの中には「こんなこと聞いて、私のこと
嫌いにならないでくださいね」と言う方もいらっしゃいますが、
もちろん嫌いになることなどありません。

好きになるか嫌いになるかは私の感情。
つまり、私の問題です。
私の問題をクライアントさんに持ち込むことはありませんから
ご安心を!

そもそも美点・欠点を持っているのは相手の方。

性質の一部分だけを取り上げて、「美点」や「欠点」と
名前をつけることさえ、誰かの感情やジャッジなわけです。

いろいろな一面によって構成されているのは誰しも同じ。

見たくなかった相手の一面を知ったときには、
「ああ、今まで気づかなかったけれど、こういう一面を
持つ人だったのだな」と真実に気づけばいいわけです。

その一面があなたを傷つけることはありません。

あなたが自分で傷ついた、と思っているだけです。

またその小さな一面だけをみて、相手の全てだと拡大解釈
するのは間違いではないでしょうか。

小さな考え方のすれ違いがあったからといって、
その人の全てを嫌いになってしまうなんて本末転倒だと
思いませんか?

 

けれど、傷ついた自分を偽る必要はありません。

傷ついたときには、ちゃんと傷ついた自分を
認めてあげてください。

それは自分の感情なのですから、誰かに遠慮する必要も
理由もないのです。

傷つくのはあなたに与えられた自由です。

しかし相手を責めるのは”お門違い”というものです。

自分が望むとおりに相手に変わって貰おうと思うことほど
エゴイズムなことはないと私は思います。

もし相手に改善して欲しい点があるならば、
それを伝えることは可能です。

伝え方のポイントは、
まず両者が納得できて、揺らぎのない「事実」を
明確にすること。

これで両者が同じ立場に立つ事ができます。

次に、その事実によって自分がどう感じたかを伝えます。

それによって相手は思ってもみなかったあなたの感情を
うかがい知ることができます。

そこから相手は反論したり、反省したりするでしょう。

もしかしたら、あなたの勘違いであって問題は何も
なかったことに気づく場合もあるかもしれません。

さぁそして二人の話し合いから、何か新たな展開が起こる
かもしれません。

もしかしたら、それはあなたの望む結果ではないかもしれない。
あるいは望んだ以上の結果になるかもしれない。

行動を起こさずに、自分の感情を相手のせいにしたままでは
残念ながら何も生まれないことに気づいてください。

私が主催するコミュニケーション講座ではこのような技術と
心の持ち方などを伝授しています。

いい結果が生まれることを願っています!!!
Fight!!

 

 


「相談」を3つに分類してみました

2012年05月12日 | カウンセリングの現場から

一般的に。

『相談』には3つのタイプがあるかと思います。

(1)話を聴いてほしい

(2)アドバイスがほしい

(3)問題を解決したい

 

(1)の『話を聴いてほしい』とは、共感がほしいとき。
「ねー、ちょっと聴いてー。こんなことあったのー(T_T)」
というとき、誰にでもありますよね。

共感とは、字のごとく『共に感じる』ということで、
自分の考えや感情をうけとめてほしいときに
相談をもちかけます。

ちょと愚痴ってみたり、泣きついてみたり。
問題の解決にはならないけれど、気持ちは晴れたりする。

特に女性は共感を求める傾向が強いので、
相談されたとき、男性は「それじゃ、こうしてみたら?」などと
アドバイスして問題を解決しようとしてはNGです。

「この人、私のこと何にも分かってくれない」と、
新たな問題の火種を作ってしまうかも(笑)

聴く側は、「それは大変だったね」「よくがんばったね」
「うん、うん」と聴いてあげることに専念しましょう。

出来れば相談する側も、
「聴いてほしいことがあるの。
アドバイスとかはいらないのだけど、ただ聴いてほしい。
10分ぐらい時間をとってもらえるときある?」と、
自分がしてほしいことを明確にした上で、
相手の都合を確認してから話し出すことをお勧めします。

(注:上記は一般のケースで、カウンセラーの行う共感とは
全く別なものです)

続いて(2)の『アドバイスがほしい』について。

何らかの問題が起きたとき、自分ではどうすることも
できなかったり、幾つかの選択肢があって迷ったときに
人の意見を聞いてみたいときありますね。

「あなたの考えを訊かせて」というときです。

これは
「あなたが代わりに問題を解決して」ということには
なりません。

問題の所有者は自分であって、自分以上に問題を
解決できる適任者はいないからです。

一方で、アドバイスする側にも注意が必要です。

相談する側は『参考意見』を求めているだけにすぎないことを
あらかじめ理解した上で知恵を絞ってください。

どんなにいいアドバイスであっても、それを相談者が
試すかどうかは別な話。

「なぜ私が言ったとおりにしないの!?」と相手を
責めるようになっては、両者共に心静かにいられないでしょう。

まして、「私のアドバイスを聞き入れてくれないのは、
自分の力が及ばないからだ」などと自分を責めてはなりません。

問題の所有者は、相談者にあることを忘れずに。

 

そして(3)の『問題を解決したい』について。

カウンセラーが行うのはこの部分です。
ただしこれを行うまでには幾つもの手順があります。

・信頼関係を築くこと
・話し合いの場が安全であることを示すこと
・心理学的な共感
・相談者の信条や信念、考え方の癖、感情の癖、
 問題解決能力を見極めること
・本当の問題を引き出すこと

この中でもっとも難しいのは、最後の「本当の問題を
引き出すこと」です。

なにせ相談者にとっても、そこが明確でないからこそ
解決の方法がわからないわけです。

問題って、幾つものことが複雑に折り重なっているのですよね。

そのくせ、問題の核心に触れるのを本人が恐れていたり、
避けようとしている実態があるのです。

だからこそ安全な場の雰囲気と、他人の介入が必要な
わけです。

これを専門用語では「問題の焦点化」と呼んだりしますが、
焦点化する場所を間違えれば、得られる答えも
変わってしまいます。

逆に焦点化がうまくいけば、解決も早い。

『心理カウンセリング』というと、有効的なアドバイスをして
もらえるものと誤解があるようですが、それはプロのカウンセラー
の仕事ではありません。

かと言って、話を聴いてくれるだけ、というのも違います。

少なくとも私のカウンセリングは極めて問題解決型です。

そして一般的な心理カウンセラーさんと違うのは、
それをスピリチュアル的な観点からも視ている点でしょうか。

実は心理カウンセラーにとって一番難しいのが、
この問題の焦点化。

情報を引き出そうと、たくさん話を聞き出せば聞き出すほど
問題の方もたくさん溢れてきてしまって、
どこから手をつけたらいいか両者共にわからなくなってしまう。

だからセッションの回数が増えてしまうのだと思います。

一方、私の場合にはクライアントさんのガイドが
問題の核心を教えてくれるので、大助かりなわけです。

ガイドとは守護霊だったり、ハイアーセルフを指します。

しかし私のスピリチュアルな力が分かるのは<答え>だけ。

ガイドが、"5W1H"で、
いつ・誰が・なぜ・どうして・どこで・どのように・・・と教えて
くれればいいのに・・・と思うけれど、その過程が無いので
答えだけ貰っても私にはいったい何のことやら分かりません。

ところがそれを言葉通りに伝えると、クライアントさん自身は
たちまち納得・・となるから不思議なものです。

時にはクライアントさん自身も分からないこともあるけれど、
それはクライアントさん自身の成長と共に
理解できるようになるようです。

半年過ぎて、「あのときeRiさんに伝えてもらった言葉が
今ようやく分かる様になりました」とご報告を頂くような
こともあります。

私がカウンセリングを通じて行いたいのは、
「魂の成長」です。

魂って言葉、なんだか露骨に感じて、もっと他にいい言葉が
ないかなーと思うのだけれど、「心」よりももっと深くて
霊的に高い次元のものをイメージしています。

「魂の成長」はその成長の段階に来たときに、
これまでの順風な生活に変化をもたらして知らせてくるようです。

それは一見すれば、異物のようにアンハッピーな
出来事にも見えます。

つまり、「問題」としてやってくるのです。

人は問題から逃れようと必死にもがき、遠ざかろうと
します。

けれど私は問題をチャンスと捉えるので、
向き合うことで乗り越え、そして1段階成長することを
目的にカウンセリングしています。

心理カウンセリングとスピリチュアルな力。

心理カウンセリングはクライアントさんの中から答えを
導く作業ですが、スピリチュアルな力は答えを与える作業。

まったく別なことを同時にしているわけです。

「3次元」に生きる自分(心理カウンセラー)と、
「高次元」とつながる自分(サイキッカー)。

この両方がないとバランスがとれない・・・というより、
どちらも大事にしたいのです。

話を「相談」に戻しましょう。

問題を解決するには、問題を焦点化することが第一。

しかし最大のポイントは、
解決の答えをクライアントさんから導き出すことです。

問題とは、解決に目を向けないから起きている。
つまり、「気づいて!」という魂からのサインだと思うのです。

サインを受け取ってください。

いまスルーしても、向き合う問題はまた同じような形で
やってきます。
それも、よりパワーアップして!!

赤ちゃんが日々どんどん成長していくように、
私たちの魂もどんどん成長しています。

どうか成長を止めずに前へ進みましょう!

今日は「相談」を3つのタイプに分けてみました。

自分の問題を今どうしたいのか、まずこの3つのどれに相当
するのか考えてみてほしいと思います。

話を聴いてほしいだけ?
アドバイスがほしいだけ?
問題を解決したい?

これが分かると、誰に相談していいのか分かってくるかと
思います。

それは解決への大きな一歩となるでしょう。

よかったら参考にしてくださいね。