男の娘ブームだそうだが・・・

私は、５０歳間近の不細工なデブのオッサンである。今よりズッと痩せていた高校生時代には男の癖に本屋で痴漢（酒臭いオッサン）に遭うと云う不幸な思い出があるのだが・・・、自炊に目覚め暴飲暴食だった大学時代から立派なデブに転向し、それ以来、そんな不幸には遭った事は無い。

世の中はプチ男の娘ブームだそうで、確かに女の子の様な男の子がＴＶにも登場している。色白で体つきが華奢なのに丸顔な男の子が女の子を演じているのが、そうらしい。男の娘は「おとこのこ」と発音し、「見た目は女性以上に可愛いことが基本」なのだそうだ（出典：はてなワード）。

厚かましい私でも、流石に自分自身を可愛いと思う事は無いし、ドコから見てもデブのオッサン以外の何物でも無い。それに、産まれてこの方周囲の誰からも「女っぽい」とか「女顔」と云われた記憶は無い。（小学生頃はガリガリに痩せていたが色黒だったし、引き続き色黒の中高生時代は太っていないだけで痩せていた訳では無いが、小学生頃から丸顔であったのは事実だ。小学校入学以前は、ソレなりにカワイイ子供だったので子供服の試着モデルをしていた頃も在ったが小学校入学頃からカワイサも劣化した様でお声が掛からなくなったそうだ）

だが・・・、と云うか、そんな誤解を受けているカモと最近知った。

キャンプが趣味の私は、日帰り温泉施設に入浴に行く機会が一般人より多いと思っているのだが、ロッカーの鍵をナカナカ渡して貰えない事が有るのをナントナク不思議に思っていた。後述する知人からの指摘を受けてから数回は検証実験をしてみたが、高い確率で「デブのオバさん」と間違われている事が判った。

知人からの指摘・・・と云うのが、夏休みキャラバンの締めくくりに広島のウイングパークホテルに入浴に立ち寄った際の事。私の雇い主が買収したリゾートホテルなのだが、私の予想に反して雇い主御夫妻も同所に滞在して居られて、入浴の際に温泉フロントに奥様が御同道下さったのだが、その時も長い間ロッカーキーを渡して貰えなかった・・・のだが、後から奥様から、私が女性か男性か判らなかったので悩んでいたとフロントの女性が言っていたとの事だった。

雇い主家庭の御子息も女の子に間違われていたので気にする事無いよ・・・と慰めて下さったが、青天の霹靂であった。因みに、雇い主家庭の御子息は色白のカワイイ感じの美少年だったが、今は美青年に育っている。私自身はどんなに贔屓目で見てもカワイイ感じとは言い難いし美中年でも無い。

女性と間違われる・・・のを、綺麗な、又はカワイイ女性と間違われると（自分でも）思いがちだが、冷静に考えれば、私自身が美少年や美青年であった事が無いのと同じ様に、この世に沢山いらっしゃる女性の中でも美少女や美女で無い方も少なからず居られるのだろう。

女と間違われる事は、決して、綺麗だとか可愛いと思われた訳ではなく・・・その他大勢的なデブのオバさんカモ知れないと思われていた・・・と云う事だ。綺麗な女性・カワイイ女性と間違われるのは、気恥ずかしくもあるが、綺麗とかカワイイと云う形容詞に免じて許してやっても良いだろうが、不細工なデブのオバサンと間違われるのは、不細工なデブのオッサンの癖にイヤな感じがする。自分自身の写真は撮りたくないと思う程度に自分の外観を好きではない私なので、自分の写った写真・画像は少ないのでブログの自己紹介の画像は５～６年前（アイロンパーマしていた頃）のモノだ。毎月、固くアイロンパーマをあてていたから髪の毛が薄くなったのカモ知れないと恐怖して、５～６年前からパーマはしていない。短髪だと朝の手入れが大変だから・・・と、床屋さんに勧められるままにアイロンでデザインパーマと云うモノをあてて貰っていたのだが、イザ短髪に戻ってしまうと朝は寝癖が酷いので毎朝朝シャンが欠かせなくなり・・・結果、朝シャンしなくても寝癖が目立たない長髪に成ってしまっているのが、大きな要因かも知れない。

雇い主の奥様から内部事情を聞くまでは芽生えなかった感情だが、そう云えば、確かに、理由の分からない違和感を感じていたのは事実だ。記憶では再現出来ないが、日帰り入浴施設で私が声を出した時はスムーズに男のロッカーキーが出てくるのに、何も言わない時はロッカーキーがナカナカ出て来ないのを・・・意識して検証してみた。

９月２回目の三連休（これは御世間では・・・の話で、祝日の金曜も、土曜日も学校だった娘さんのお陰で、我が家は日曜日しか休みではない）の最終日の週末に、我が家お気に入りの大芦高原温泉雲海に行ってきた。ここの回数券を抽選でゲットしているので、今回も無料だ。

御学友の誕生祝いを買いに学校帰りに寄り道した娘さんが帰ってきたのは１９時頃で、娘さんに雲海に風呂に入りに行くと厳かに告げた。高い確率で却下されるのだが今回は御学友からＰＳＰのゲームソフトを借りてきたらしくゲーム三昧を愉しみたい娘さんは二つ返事で賛成した。夜の内に大芦高原温泉雲海で水風呂往復三昧をしてヨレヨレになって車中泊して、翌朝朝一番に朝風呂に入って帰宅すると云う・・・日帰り温泉施設満喫プランである。

道中・・・長い間使っていなかった私のＰＳＰのバッテリーが死んでいてバージョンアップしなければ借りてきたゲームが出来ないと云う不幸に見舞われた。ゲームが出来ないのなら家に帰る・・・と身勝手な娘さんが言い出して、大芦高原温泉雲海途上のゲーム機ショップでバッテリーを大枚５０００円を払ってバッテリーを購入し、翌朝の朝御飯を買いに立ち寄ったコンビニで急遽ポータブルルーターで無線ＬＡＮ環境を作って無事にバージョンアップし念願のゲームの始めた御機嫌の娘さんを乗せて雲海へ。

閉店までの１時間半を熱湯と水風呂往復で過ごしヨレヨレとなって車中泊をしたのだが、その受付で実験をした。服装は安物の黒半袖Ｔシャツと黒のトレパンと云う典型的なボンビー・キャンパーの出で立ち。無言で３枚の回数券を渡したが・・・ロッカーキーを渡してくれない。３０秒ほど待って「妻が男１人と女２人です」と云うと・・・受付のオバさんはニコニコとロッカーキーを渡してくれ「ごゆっくり」と云った。

１ヶ月ほど髪を切りに行っていないからか・・・と多少意気消沈したが、閉店まで１時間半を水風呂を堪能した。高原の夜は肌寒くエアコンは不要と思えたので、（発電機を動かして冷房する時は、隣の体育館前の駐車場に移動するのだが、外気温１１度で冷房の必要はないので、そこで車中泊をした）水風呂三昧でヨレヨレなのでベッドに横たわると朝だった。

１１時の開場まで朝寝坊を愉しむ筈だったが、宿泊者の方々が三々五々車で出発する音で朝８時半には目覚めてしまう。ダラダラと日曜朝のＴＶ番組を観ながら昨夜コンビニで買った朝食を食べて開場時間１１時の２０分前には温泉受付に行く。

ここで待っていると１０分前に「お待たせしました」と云う事で、昨夜同様に無言で入浴券綴りを差し出した。昨夜とは違うオバサンだったが、「大人の方３名ですか？」と聞くので、無言で頷いてみた。「いつも当館を御利用ですか？」と聞くので、無言で頷いてみた。「どちらからお越しですか？」と聞かれて・・・無言で頷く訳にはいかず「岡山市からです」と答えてしまい・・・無事に男性ロッカーキー１個と女性用ロッカーキー２個を渡された。１時間半の入浴後には、併設されたレストランでチキンカツ定食を食べて御機嫌で帰宅した。

この疑惑は・・・他人の言葉に影響され易いＡ型の欠点が作用して・・・単に考えすぎなのカモ知れない。だが、受付で女性用ロッカーキーを渡された事は一度も無いので・・・黙っていると性別不詳、喋ると男と判るレベルと云う事になり・・・、別に女性になりたい訳でも無いし、特にジェンダー・クライシスで悩んだ事も無いし・・・。ＷＳＤと云うか・・・ノンセクなので・・・、ま、それでも仕方がないと思う次第。この際『完パス』では無いと云う部分を自分としては好意的に評価するしか無いのカモ知れない。

ま、中性と云う程キレイな話ではなく・・・どう見てもオッサンだろうけど万が一オッサンみたいなオバサンだったら失礼だから一応確認しておこうかな・・・と受付の人に思わせる中途半端さが在るのかも知れない。匂いのする化粧品類が大嫌いだから整髪料等を使った事が無いのだが、ポマードで７：３分けしていれば大丈夫カモ知れない。ま・・・、オッサンらしい声でオッサンらしく明るく声を掛けるのが一番簡単な解決方法だろう。

夏休みキャラバン最終日まで、こんな悩みを懐いた事は無かったのだけど・・・