Trips with my RV.

RVでの小旅行。

ゆっくり地震

2012-03-16 20:52:41 | 独り言
過去記事「M7クラスの首都直下地震が今後4年以内に約70%の確率で発生? 2012-01-23 21:54:10 | 独り言」にも書いた・・・

地盤が強固な内陸部で標高が高く、或る程度のインフラ整備がなされている・・・人の居ない田舎だ。標高は200~500mで、中新世(1600万年前)の海侵期に於いても海没しなかった。風水害や、それに起因する土砂災害も少ない。周囲には流量の多い三大河川があり水不足の心配も要らない。吉備高原には活断層は無く、最も近い活断層は山崎断層(岡山県東部から兵庫県南東部)は巨大だが、最も新しい活動記録は868年(貞観10年)の播磨地震とされ活動間隔は3000年、M7以上の30年以内の地震発生確率は1%だ(平成15年報告)。もし、M7クラスの地震が発生した場合の吉備高原都市の想定震度は震度5(尚、周辺で最も発生確率が高い南海地震の場合の想定震度も震度5)であり、今日の防災建築物なら充分に耐えうる筈だ。何よりも過疎地域の巨大で緩やかな丘陵地なので建物の高層化の必要が無い事から長周期地震への備えも不要だろう。歴史的にも、地質年代的にも大災害とは無縁の土地で、日照時間も長く気候も温暖だ。高速道路も岡山自動車道から近く、国際線発着もある岡山空港へのアクセスも良い。

・・・と云う場所だ。大企業の本社バックアップ機能移転に携わる方は、是非御一考を!


小さくて申し訳ないが見出し画像は、中国地方の1926-1998の地震活動である。岡山市から吉備高原の周辺はポッカリと地震の空白地帯になっている。だから、巨大地震が怖い方は吉備高原をお薦めしたのだが・・・(政令指定都市岡山も地震は少ないが南海地震では津波到来が想定されているので、標高の高い吉備高原を薦めたい)


だが・・・ここ最近、数日おきに深夜地震を感じる。最初に気が付いたのはカミサンで、何かユラユラ揺れていると云う。免震構造の上に載っている自宅建物なので強風の際にはユラユラする気がするのだが風は吹いていない。「あ~、更年期障害じゃない?」と云ったらどやされた。そんな事が何日毎に在った昨夜(深夜)の事・・・、TVマニアのカミサンが延々と録画したバラエティ番組を片付けているのにチョット辟易しTVを消して寝ようと声掛けした・・・午前2時過ぎ頃(?)ベッドに横になっていると僅かにユラユラ揺れている様な気がする。

お?俺も更年期障害か?船酔いし易い私は、船に乗った後は数時間身体が揺れている様な錯覚を感じるのだが、それに良く似た感覚だ。これを「地震酔い」と呼ぶらしい。船酔いが続くのは一過性の「揺動病」だし、精神的ストレスで感じる揺動感もある。だが、特にコレと云った不快感は無いので、通常の揺動病の対処方法・・・鏡の中の自分の目を見るを試してみた。(目眩は眼球の揺動に拠る場合も在るので確認の為と、心的ストレスの「揺動病」は動かない自分の目を見て落ち着く為)だが、やはり揺れている。時間は計っていないが2分位続いているだろう。寝ているカモ知れないカミサンに「ねぇ、揺れている?」と聞いたら、カミサンも感じていたらしいが更年期障害だと云われたので揺れが収まるのを待っていたと云われた。

揺れ方は長周期地震・・・と云ったユックリ揺れてユックリ戻ると云う動きだが、何だか液体的な介在物を感じる不思議な揺れである。揺れていると云う前提でベッドサイドの家具を手で持つと、家具と手の間のテンションが微妙に変わる。あ?やはり揺れている。数分後には揺れは収まった。地震情報を見ようと検索を掛けたが地震の情報は無い。

なんかタワタワした液体が介在した様な不思議な揺れ・・・を思い起こせば、過去記事「地震・・・ 2010-09-20 00:18:41 | 独り言」でも書いていた。Hi-netでの地震の規模はマグニチュード3程度が3回連続して起きていた。震源の位置は「岡山県小田郡矢掛町中1883 → 岡山県小田郡矢掛町中1726 → 岡山県小田郡矢掛町中1703」と同一町内を動いただけなので、誤差の範囲で震源は単一だと思われる。深さも誤差の範囲で同一だろうが、イメージ(妄想)的には上部の空洞から大量の温泉水が下部の空洞に移動した際の起震?(どの位の量の温泉水が移動したらM3に成るか判らないけど超大量なのだろう)

他の可能性として、過去記事にも書いた通り、西南日本の深部低周波微動として、「長野県西部から豊後水道に至る長さ約600kmの範囲に存在し,沈み込むフィリピン海プレートの走向と平行で帯状に分布する・・・フィリピン海プレートの沈み込み帯の深度30Km近辺で発生している」地震を疑った。この西南日本深部低周波微動も揺れが微弱でユックリしているので地震計では計測されないタイプの地震である。南海トラフから沈み込んだフィリピン海プレートが、中国地方の中央部(丁度、吉備高原の真下当たり)で垂れ下がっていて、こいつがジワジワとマントル層に沈んでいく時に低周波微動を起こすのだ。だが・・・人間に感知出来ない低周波微動の筈だ。

結局、地震解析の結果、過去記事に書いた地震の正体は、吉備高原の直下15Kmでマグマか温泉水かの液体が大量に移動した際に起震したと見なされている。(素人の私の思い付きも強ち大ハズレでは無かった様だ。)マグマが上昇する際に起震する火山性微動の様なモノらしい。尚、マグマではなく巨大な空洞の中の大温泉水らしい。

15Km(15000m)のボーリングは現在の科学の限界に近いのでコストを考えると吉備高原大温泉は出来そうにないが、私が日本一安全だと勝手に決め付けた吉備高原の地下15Kmには温泉水が大量に存在する様だ。

昨夜夫婦で感知した地震は震度が弱すぎて公開されている防災科学技術研究所の高感度地震観測網には反映されなかった。あれが同じメカニズムの地震だったのか、西南日本深部低周波微動だったのか、それとも2人の気の性なのかは判らない。閑古鳥の鳴く当ブログなのだが岡山県内の方で気が付かれた方は居られないだろうか?

因みに、防災科学技術研究所の高感度地震観測網では西南日本深部低周波微動の動向を発表している。

西南日本に発生する深部低周波微動の活動概況

こうして見ると、私ら夫婦が気が付かなくても結構な頻度で西南日本深部低周波微動が発生している様だ、尚、誤解が無いように申し添えるが・・・、西南日本深部低周波微動は地表に被害をもたらす事は原理的に有り得ないので、やはり吉備高原都市は安心だと思う。


但し・・・、この沈み込み帯がマントル層に沈んでいく際に発生しているとされる西南日本深部低周波微動は南海地震の前哨戦である事を忘れてはならない。この微動の発生頻度が増えるとフィリピン海プレートの沈み込みが活発になった事の証となるのだ。

地震学者ではないので、南海地震がいつ起きるかは判らないが・・・常日頃から備えておくべきだと思う。
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2 コメント

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ゆっくり地震 (woodenpestle)
2012-03-20 22:48:14
私もその頃、家に居た時何度かユラユラと不思議な揺れを感じました。

地震のような気がしましたがニュースにもならず、勘違いだと思っていました。

家は県北の美作IC近くです。


面白い地震なんですね。

今後は自分の感覚を信じます。
 
 
 
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Re: ゆっくり地震 (軽薄な店主)
2012-03-21 11:43:23
woodenpestleさん、コメント有り難う御座います。

情報有り難う御座います。美作の辺りでも揺れは感じられましたか?

メールで情報を下さった他の方も岡山県内の方でした。もし四国の方からも微動を感じたなら「西南日本深部低周波微動」だったのカモ知れませんが、岡山市北部と新見とwoodenpestleさんの美作だけしか情報がなかったので、「西南日本深部低周波微動」か過去記事の吉備高原辺りの微動かは「私の勘」では判りません。

こうした微動・・・地震計で観測されない「ゆっくり地震」は2000年頃より報告され始めている新しい種類の地震です。安静に横になっている時しか感知出来ません。

周辺にお住まいの方に不安感を伝搬させる事を目的としたツモリは毛頭ありません。

尚、地震かな?と思った時に私が見ているのは

防災科学技術研究所 強震モニター画面
http://realtime-earthquake-monitor.appspot.com/
です。

この画面を見ていると日本列島は一瞬もジッとしていない事が判ります。

又、宜しくお願い致します。
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