豊川高校剣道部同窓会会報「剣中有歓」とは、同窓会総会時に発行される会報のことです。
今まで、ブログで紹介していませんでしたので、原稿を紹介したいと思います。
内容は、
(1)会長より
(2)会員の中で、活躍された方より
(3)新会員男女より
の校正になっています。
ご覧いただけたらと思います。
それではどうぞ!
- 絆 -
豊川高校剣道部同窓会会長 長坂 吉展
第14回同窓会総会へのご出席、誠にありがとうございます。会員の皆様には、日頃より同窓会活動に多大なるご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。会員相互の交流、後輩の育成に努めて参ります。よろしくお願いいたします。
さて、皆さんには連絡の途絶えている同級生はいませんか?仲間で集まると、ふとした時に「あいつ元気でやっているのかなぁ」と話題に上がり、気になっている人はいませんか?
昨年の秋、私は音信不通になっている同級生と実に20年ぶりに再会しました。きっかけは「豊川高校剣道部・同窓会」のブログでした。同級生がネットで剣道部ブログを発見し、昨年の総会の様子を写真で見て、先生や一緒に稽古した先輩、同期、後輩たちの姿に感激したそうです。道場にある木札に自分の仲間があることを知り、感動のあまり、居ても立ってもいられず学校に連絡をしたそうです。
こうして20年ぶりの再会が実現しました。どんな風に迎えれば良いか、戸惑う気持ちもありました。しかし、再会するや気分は高校生の頃に戻り、20年の歳月など忘れてしまうほどでした。毎日の稽古のこと、練習試合で岡崎城西高校に行ったことなどで懐かしい話で盛り上がりました。「同じ釜の飯を食った仲間」といいますが、豊川高校剣道部という絆で繋がっている仲間は最高だなぁと思いました。そして、互いに求め合う気持ちがあれば、時を越えて繋がることができるんだなぁと実感しました。
私ぐらいの年代になると、高校生の頃が妙に懐かしく感じられるようになります。もう少し若い人は、キツイ稽古は思い出したくもないという人もいるかもしれませんが、この歳になるとそれすら懐かしく、愛おしいものです。私はこの同窓会が皆様の絆を深める場であり、とぎれていた糸が結ばれ、もつれていた糸が解かれる場であれば良いと思います。
微力ながら同窓会が末永く続くように努めて参ります。今後とも皆様のご協力を賜りますようお願い申し上げます。
- 続けること -
平成57年度卒 中郡 友昭
こんにちは、昭和57年度卒業の中郡です。
今年も豊川高校剣道部同窓会が行われることを嬉しく思います。
昨年、5月の昇段審査に合格し六段になりました。同じく、野沢先輩も合格されました。4回目の審査での合格でした。2年かかりました。六段合格までの2年は無駄ではなかったと今は思えます。いろいろ考えさせてもらいました。何がいけないんだ?と思いながらもこれで合格したらおかしいぞとも思いました。
先生方にもいろいろ御指導頂きました。
攻めろ、中心とれ、打ちきれ、止まるな居着く、左手が大事、我慢、打たせろ、打った時に押さえちゃだめだよ、審査は礼から始まってる、息を吐きながら蹲踞して吸いなが立つ、今、思い出すのはこれくらいです。合格したからといって全てできるわけでなく、むしろできない、わからないことのほうが多いです。やろうと思ってもできるもんじゃないとも思いました。やろうと思ったら欲になる、それが合格できない理由と合格してから何となくわかりました。
今回の審査で、一番注意したことは、左手、手の内です。後は迷いが無かったし、久しぶりに無心に剣を振ることができたことが合格につながったと思います。
一度は剣道から15年近く離れていましたが続けて良かったと思います。卒業生の皆さんの中の大半が剣道から離れていることと思いますが、機会があればまた始めて頂ければと思います。
剣禅会の門を叩いて下さい。剣禅会は卒業生が剣道を続けることができるようにと立ち上げた会です。
これからもよろしくお願いします。
新入会員の言葉
『修徳剱義』
平成26年度剣道部男子主将 河崎 瑞幾
私は豊川高校剣道部で多くのことを学んだ。
豊川高校剣道部では、よく「チーム」という言葉を使う。最初はチーム、仲間の本当の意味は分からなかった。自分が強くなれば、勝てばチームに貢献できるとしか考えていなかった。だから一人しかいない先輩の必死な姿も冷めた感じで見ているところもあった。
二年生になり、私が主将となった。最初は気合いと勢いだけでなんとかなると思っていた。しかし、何をやってもうまくいかない。結果も出ない。自分の存在など誰も認めていないのではとも思うようになった。しまいには部活のことを考えるだけで気分が悪くなるようになった。
そんな私に救いの手を差し伸べてくれたのはチームメイトだった。一人で悩み、他を顧みなかった私を受け入れてくれた。私は他人の存在に初めて気付かされた。それからは、厳しいとしか思っていなかった顧問も、口うるさいとだけ感じていた両親も、私にとって欠くことのできない存在であると思うようになった。自分が勝つことよりも、チームで勝つことの喜びを感じた。このメンバーで少しでも長く剣道をしたい、少しでも多くの試合に出たいと思うようになった。そう思うことで、一人で戦ってきた時より数倍の力が出るような気がした。「チーム」の本当の意味を悟った。
最高の仲間・最高の先輩・最高の後輩。
私は豊川高校剣道部で多くのものを手に入れた。
『残心』
平成26年度女子剣道部主将 夏目 夕愛
「全国大会出場」という目標に向かって剣道に打ち込んだ三年間はあっという間でした。入学した頃は、二人の先輩の背を見て、辛い厳しい稽古についていくことに必死でした。三年生が引退し一人になった先輩を支えて頑張ろうと思いました。そんな先輩も引退していき、私が主将になることになりました。チームをまとめ、指示を出すという責任感、自分のこともチームのことも考えなければならず、とにかく必死で稽古をしました。
時にはチームがバラバラになることもありました。試合でも自分の思うようにいかず、悩んだ時期もあり、本当に辛くて部活を辞めたいって思うこともありました。でも、支えてくれる仲間のおかげで頑張ってこられました。
最後は自分の目標、チームの目標は達成できませんでした。しかし、剣道を通じていろいろなことを学んだと思います。この先、私たちはそれぞれの道に向かっていきますが、剣道で学んだこと、豊川高校剣道部で三年間やり遂げることができたことを誇りに思い、何事にも前向きに諦めずに進んでいきたいと思います。
最後にご指導してくださった先生方、先輩方、チームの仲間そして両親の支えがあったから今の自分がいます。長い間、本当にありがとうございました。
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