豊川高校剣道部・剣道部同窓会だより

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剣道部同窓会会報「剣中有歓」(H31.03.09)

2019-03-27 17:36:10 | 同窓会

平成31年3月9日(土)に豊川高校剣道部同窓会が開催されました。

その会に、剣道部同窓会会報が発行されています。

第19号の内容を掲載させていただきます。

 

「ボヘミアン・ラプソディ」

豊川高校剣道部同窓会会長 小林信之

会員の皆様におかれましては、同窓会活動に多大なるご理解とご協力を賜わり、厚く御礼申し上げます。皆様のご協力により第19回同窓会総会を開催できますことを感謝申し上げます。

さて、現在も公開されている「ボヘミアン・ラプソディ」という映画を見られましたか?興行収入100億円を突破し、30年度の国内でトップを独走しています。言わずと知れた英国のロックバンドQUEENとリードボーカルであるフレディ・マーキュリーの実話に基づいて作られています。フレディ・マーキュリーは、エイズで1991年41歳の若さで亡くなりました。「ボヘミアン・ラプソディ」の他にも「伝説のチャンピオン」、「RADIO GAGA」等の楽曲がすばらしく、誰でもご存知かと思います。QUEENの日本でのブームは、これで3回目となるそうです。1回目はデビュー(1973年)から1年ぐらいで一番早く日本から人気が出ました。2回目は、1990年代で木村拓哉主演のドラマにQUEENの楽曲が採用され、新たな若者達を獲得しました。3回目は今回で映画が作成され、全然QUEENを知らない人にも感動を与え、ブームを巻き起こしました。デビューから46年も愛されるロックバンドはすばらしいものです。

今年は、豊川高校剣道部も3度目のブームが巻き起こるのではないかと期待しています。1度目は、平成5年3月に女子が全国選抜団体出場した時。2度目は平成24年男子個人でインターハイ出場を果たした時。そして、今年はそれ以上の感動と興奮をもたらしてくれるのではないかと思います。それも、後輩たちの頑張りからです。昨年2月に男子が東海選抜5位入賞、女子は6月東海大会出場を果たしており、11月の新人戦そして今年2月の冬季大会2大会連続で男子が宿敵を抑え優勝を果たしています。後輩たちの結果に目が離せません。私がブームを予感するもう一つの理由は、この同窓会の存在です。豊川高校剣道部は同窓生・保護者・地域社会の方々に大いに愛されています。それも一重に、同窓会員の皆様が、現在、剣道への関わりに関係なく、本校剣道部の卒業生として誇りを持ち、地域に貢献されているからに他ありません。熱烈なファンがいて、ブームは巻き起こります。同窓会が豊川高校剣道部の躍進を支えていきましょう。

QUEENのヒット曲「We will rock you」の「rock」とは、「魂を揺さぶる」という意味です。互いに「魂を揺さぶり合った」あの日、先輩や先生に「揺さぶられた」あの日、それがあったからこそ、「今」があると思います。「揺さぶる」ことでより強固になる絆や繋がり。私は本会をその誇りと絆を確認しあう会であると考えています。時を越え、年代も越えて、豊川高校剣道部に関わった者が再び若き日に戻り、その絆を確かめ合いましょう。

 

 

「無心」

平成17年度卒 中森玲奈(旧姓 広浜)

昨年3度目の審査で、ようやく五段を取得することができました。

高校生の頃から試合ではさほど緊張せず臨み、集中することができました。とにかく無我夢中に試合をしていた事を思い出します。現在も地元のチームや剣禅会で試合に出ることを楽しんでいます。

しかし、昇段審査となると、異様に緊張し、力んでしまいます。また、「正しく立合いをやろう」と考えすぎて四段の時も時間がかかりました。

その反省を活かし、自然体でいこうと臨んだが、やはりそう簡単にはいかないもの。いざ剣が交わると、雑念がわき、考えすぎてしまいます。機会を捉え、一本取らなくては、しっかり決めなくては。1分程度の立合いに慌て、集中できていない、無心で相手に向かっていないと感じました。

現在、生徒に剣道を指導する立場にあります。普段、私は「試合は稽古のように、稽古は試合のように」と話しています。昇段審査も同じです。どんな相手でも、自分を見失わず、相手に敬意をはらい、臨むことが大切です。普段、生徒に指導していることが自分もできていないことに気づかされました。

 昨年11月3度目の審査。気負わず、試合のように審査に臨みました。無心で相手にかかっていくと、自然と機会を捉え、技がでていました。その技はどのように打ったか覚えていません。本当に自然に体が反応したのでしょう。まさに「無心」でした。意識と無意識の狭間に「無心」の境地があるのかもしれません。剣道の奥深さを感じました。

試合に出れば、勝敗があり、審査にいけば、合否があります。大切なことは、そこに囚われすぎないことです。五段昇段で経験した心地よい緊張感と「無心」を忘れず、これからも精進していきます。

ここ数年、剣禅会として、中部日本大会に出させていただいています。性別、年齢かかわらず、分け隔てなく同窓生で揃ってアップをし、試合に出場することができるのは、とても貴重で楽しい時間です。なかなか豊川高校の道場で稽古をすることはありませんが、羽田野杯などで、同世代や先輩方、後輩の方と楽しく稽古ができる時間を大切にしたいと思います。先輩方、後輩の皆さん、一緒に試合に出てください。

 

新入会員の言葉

「剣中有歓」                 

                                         平成30年度男子剣道部主将 中村 晏基 

先輩方が引退をし、私が主将になった。私は主将になり貴重な経験をさせてもらった。

 主将になったばかりの頃、「自分が良いチームを作らなくては」という想いが強く、勝手に気負ってしまい、次第に周りが見えなくなってしまった。気がつけば、空回りばかり。チームはまとまるどころかバラバラになっていた。そんなときは自分の実力も伸びず何をやってもうまくいかない状態が続いた。しまいに、チームに迷惑をかけるようになり、「自分はチームに不必要なんじゃないか」「もう辞めたい」と思うまでいってしまった。そんな状況下、仲間が私を支えてくれた。副主将の平野や岡野、松井、置田、丸山、吉田の同級生の存在が大きかった。このとき初めて「私は一人ではない。私を支えてくれる仲間がこんな近くにいる」と気がつかされた。更に周りが見えるようになると、後輩たちも私を支えてくれていた。自分一人で引っ張るのではなく、仲間と一緒に歩むことがチームなんだと理解できた。チームで臨めた新人戦。私たちの目標であった「東海大会出場」を果たし、東海大会では「第五位」に入賞することもできた。

 私は主将になったことで、不安になることや辞めたくなることなど様々な経験ができたおかげで、チームの意義を知り、何より「仲間の大切さ」に気がつくことができた。支えてくれた仲間、後輩、先生、両親すべての人達に感謝でいっぱいだ。本当にありがとうございました。

 

「残心」                     

                                         平成30年度女子剣道部主将 星野 桃花

豊川高校剣道部に入部してから、先輩方のように強くなりたいと思い必死に稽古してきました。しかし私は先輩方と出させてもらった大切な最後の試合で負けてしまいました。なんであの時自分の剣道ができなかったのかと今でも後悔しています。そして自分の弱さを痛感しました。そんな私ですが、主将を任せてもらいました。自分が負けないのはもちろん、チームの子の負けもカバーできる主将になろうと思いました。ですが最初はチームでなかなか勝てませんでした。先生方やチームでたくさん話し合い、「東海大会出場」という大きな目標を立てました。目標を達成するために、学年関係なく良い所も悪い所も言い合える環境を作り、チームでつないで勝てるよう頑張りました。最初は遠い目標でしたが、少しずつ結果が出るようになり、最後は目標を達成することができました。このような貴重な経験ができたのは、一緒に戦ってきた仲間はもちろん、私たちのために毎日指導してくださった板倉先生、山野井先生、応援してくださった先輩や保護者の方々、一番近くで支えてくれた両親のおかげです。ありがとうございまいした。

 剣道を通じて、一つの目標に向かって努力すること、覚悟を決めて強気で臨むことなど勝つこと以上に大切なことを学ぶことができました。部活動で経験したことを糧に、次の目標に向けて頑張ります。長い間、本当にありがとうございました。

 

 

 

発行に際し、文面のご協力ありがとうございました。

 

 

 


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