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長襦袢 水洗いの移染リスク 正絹素材

2020年05月21日 | 着物(水洗い・全体漂白)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

いつも当ブログご覧いただき誠にありがとうございます!!

東京都から長襦袢の丸洗いの依頼を受けました。

検品をすると背中の青い糸から色が出ていて袖に移染していました。

長襦袢

長襦袢 打ち揚げ縫い目 色泣き

背中打ち揚げの縫い目から水色の色泣きがありました。

長襦袢背中裏側 打ち揚げ色泣き

衣敷当てが袋になっていたので修正の為に水色の糸で仮に揚げをしていたと思われます。

家庭で水洗いをしたのかと考えましたが、しっかりとプレスをしているので、業者に

洗いを依頼して、仕立て上がりの状態で水洗いを行ったと推測しました。

長襦袢袖 移染

正絹を水洗いの場合洗い張りで洗った場合はスレ画出ませんが、洗濯機でガラガラ洗うと

スレが発生するリスクがあります。漬け込みで押し洗いで洗いいます(ニットと同じ)

その為に移染が起きやすリスクも有ります。打ち揚げの仮止めに使用した水色の糸の堅牢度が

弱かったので、水洗いで色泣きしたり移染が起きてしまいました。

長襦袢背中打ち揚げ しみ抜き後

長襦袢袖 しみ抜き後

背中の色泣きも袖の移染も落ちない染料ではありませんでした。

水洗いをして移染や色泣きをするリスクはありますが、同時にしみ抜きで

処理すれば良いだけの話です。以前の業者さんは、水洗いのメリットばかり考え

リスクを考えないのは、プロとして如何なものでしょうかと、問いたいです。

業者も色々な考えの方がいます。きものの気持ちを考えて処理しました。

皆様も業者の選定は良く考えて欲しいです。

長襦袢仕上がり後

綺麗に仕上がりました。

 

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厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる

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