皆様こんにちは
山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。
いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
オーダーワンピースのクリーニングの依頼を受け自社工場でドライクリーニング後に
食べこぼしによる黄ばみ(黄変しみ)がありしみ抜き取れませんシールが張ってあったので
自社工場では取れなかったので当店にしみ抜きのご依頼を受けました。
オーダーワンピース
タグや品質表示を探しましたが、付いていなかったのでオーダー品と
判断しました。
オーダーワンピース
お知らせ、次の理由でシミ、汚れの処理が充分出来ませんでした。
シミによって地色が退色・変色しています。
色の付着・日ヤケ・汗ヤケ・汚れヤケでこれ以上の処理は出来ません。
となっています。
オーダーワンピース 食べこぼし黄変しみ
私の見立てでは、緑茶か烏龍茶などのタンニン系のしみが付いて乾いて透明なタンニン系の
しみになり、酸化して黄変しみになったと思います。クリーニング店ではドライクリーニング
処理後にしみ抜き処理で水処理まで行った所で、しみ抜きを諦めたと思います。
オーダーワンピース しみ抜き後
水処理後に酸化漂白(黄変抜き)を行ってしみ抜きを行い綺麗に落としました。
以前大手のクリーニング店にいた方が黄ばんだしみ(黄変しみ)は絶対に取れないと
思っていましたが当店のしみ抜きを見て黄ばみが取れるととても驚いたとおっしゃって
いました。仕立て上がりの着物はほとんどが黄変のしみです。着物のしみ抜きに(
携わるしみ抜き屋は、いかに黄変しみ抜きを行うかで腕の良し悪しが決まります。
正絹の黄変しみ抜きの場合は黄変しみ抜き(酸化漂白)を行うと青系に染料が
脱色するので必ず色掛け(色修正・染色補正・染直し)が必要となります。
色掛け(色修正・染色補正・染直し)は脱色した染料を見つけていかに染料をムラなく
均一に掛ける事を要求されます。この難題に二十歳の頃からなりふり構わずに追及して
来ました。たくさん失敗して掛けた色を落としてまたやり直す事を行って習得しましたが
クリーニング屋さんの場合、大量の処理しているので中々時間が掛けられないのが現実です。
あるクリーニング屋さんからお聞きしましたが、着物の染色見本の生地を黄変抜きと抜染剤で
脱色して色掛けをクリーニングの仕事の後に行い3年掛けて全て行い色掛けの習得したと
お聞きしました。その努力に脱帽しました。
しみ抜きと色掛けは両輪ですのでどちらが掛けても上手くはいきませんし、20代の頃の
目が良い時に習得して欲しいと希望しています。
着物と洋服のお手入れは
厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる
山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。
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メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp
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