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本場白大島紬新反 湯通し(糊抜き)正絹素材

2024年04月01日 | 着物(湯通し・湯のし・新反洗い)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます!!

当ブログの読者の方が和裁教室に通い初めてネットで購入した本場大島紬の新反を

仕立てをしようと一部断ちを入れましたが、湯通しをした方が良いのかを相談に

いらっしゃいました。

本場白大島紬新反

本場大島紬は、生産地が奄美大島(地球印)と鹿児島市(旗印)一部宮崎県(鶴印)が

あります、糸の段階で染めて、その後にテンションを掛けて織っていきます。

織っている時に細い糸が切れない様に保護剤としてふのりや小麦粉を付けているので

織った後の新反時は糊で生地は硬くなっているので水に通して糊抜き行う必要があります。

新反時は織上がって時間が経っているので、自然に収縮しています。

湯通しで水を通した後はさらに収縮するので乾燥する時はテンションを掛けて(引っ張って)

乾燥します。

本場白大島紬新反 耳切

この本場白大島紬新反を触った瞬間に硬くて湯通しをしていない事が分かりました。

それにもまして、白大島新反の耳が切ってありました。

この本場白大島新反はおそらく仕立て屋さんが湯通しをしないで仕立てしようとして

耳を切り何かの理由で仕立てを断念して売却したと思います。

袖幅を出す時に耳が切れているので幅出しがしずらい状況になり仕立て屋さんが

自分で自分の首を絞めている事になります。

本場大島紬新反 全体収縮

さらにきちんと湯通しをしていないので、収縮していますこの角度で見ると良く分かります。

仕立てた後であれば、解いて洗い張りで糊抜きをして仕立て直す必要がありました。

手間暇とコストが掛かるので仕立てる前に気が付き本当に良かったと思います。

当ブログで正しい情報を発信しているので、読者の方が気付いて下さりとても良かったです。

本場白大島紬新反 湯通し(糊抜き)中

洗剤と酵素剤を入れた洗浄液に入れた途端に糊が出て来て洗浄液が白くなっていきました。

湯通し(糊抜き)後の洗浄液

凄い糊がでて来ました。

湯通し(糊抜き)後に抗菌剤と防カビ剤の入った仕上げ剤を使用しています。

本場白大島紬新反 湯通し後乾燥中

この様にテンションを掛けて乾燥後に仕上げのテンター機(湯のし機)を掛けて

仕上をします。

本場白大島紬新反 仕上後

本場大島紬本来の柔らかさや風合いに仕上がりました。

針の通りも良いのでスイスイと縫えると思います。

仕立て頑張って下さい、応援しています。

 

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厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

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