着物ドレス 裏地からの移染 しみ抜き 正絹素材

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます！！

着物ドレスの着用で汗による、裏地からの移染を落として欲しいとの

ご依頼です。

着物ドレス

打掛をドレスにリメイクした品物です。

着物ドレス　裏地

ドレスの裏地に打掛で使用していた紅絹の裏地を使用しています。

素肌で着用していたので裏地の色が表に移染しています。

着物ドレス　移染しみ

素肌で着用していたので裏地の色が表に移染しています

着物ドレス金糸柄　移染しみ

こちらは金糸柄の中に移染しています。

無理にしみ抜きすると金糸が変色するのでとても厄介です。

しみ抜きする場合ほとんどは解かないで作業が可能ですが

そのままの状態でしみ抜き作業を行いますと裏地の紅絹から

染料が滲みだして、二次被害が発生するので、お客様の了承を得て

一部解いた状態でしみ抜きを行いました。

着物ドレス　しみ抜き後

移染を落とせる優秀な薬剤と高性能なしみ抜き機があったので綺麗に移染が落ちました。

着物ドレス金糸柄　しみ抜き後

金糸柄に中の移染がとても落ちずらくて、無理をすると金糸が変色すると

元に戻らないので、変色しない様に弱い作業すると移染が落ちないし

移染を落とそうと無理をすると金糸が変色すると元に戻りません

行くも地獄、戻るも地獄で折り合いをつけるのにとても苦労しました。

綺麗に移染が落ちて何よりです。

また作業中に25年間苦労を共にしてきた愛用のスプレーガンが寿命を迎えてしまいました。

機械はいつかは寿命を迎えますが、しみ抜きの仕事を初めてもう40年以上が過ぎました

その間に４種類のスプレーガンを使用してきました。苦労を共にしたスプレーガンに

感謝の気持ちと寂しさを胸にとどめてまた新しいスプレーガンと新たな気持ちで

前に進んで行こうと思います。

 

着物と洋服のお手入れは

厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

電話011-811-6926　FAX011-811-7126

営業時間　9：00～18：00

休日　日曜・祝日

メール　mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp

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