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創業106周年きものと洋服のお手入れ専門店 一級染色技能士の仕事事例と日常生活

帯揚げ 他店で落ちなかった筆記具しみ しみ抜き 正絹素材

2020年03月24日 | 和装小物

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます!!

帯揚げに付いた筆記具のしみを他店にしみ抜きの依頼をした所これ以上

落ちませんと返品されたのでしみ抜きをして欲しいとのご依頼です。

帯揚げ

帯揚げ 筆記具しみ

筆ペンか墨汁か墨のしみと思われます。

他店にてしみ抜きをしたが落ちなかったとの事でした。

最初の状態がわかりませんが、少し薄くなっていると推測出来ます。

筆ペンなどは最初の油性処理で落とし切り事ができますが

ここで落とし切れずに次の水処理に進むとかなり落ちずらくなります。

この業者さん水処理で諦めたと思われます。

しみ抜きはまず油性処理を徹底的に行うと半分位薄くなりました。

次は水処理も薬剤をいくつか変えて徹底的に行いました。

次に墨の可能性を考えて蛋白分解酵素で墨のニカワの蛋白質を取ろう

しましたがあまり動きませんでした。

最後に漂白を行いましたが、しみは最後にほんのわずか残りました。

地色も剥げていしまったので、色掛けを行いました。

帯揚げ しみ抜き後

しみ抜きは最適な薬剤で適切な処理をするときちんと落ちますが

今回の業者さん正しい処理をしなかった為に結果的には落ちましたが

1工程で落ちたしみが9工程掛かりました。

しみが落ちたとはいえもっと勉強して欲しいと願います。

 

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