手術開始

11:20
ケンが手術室に入りました。

平気な顔を装っていましたが、やっぱり不安で、緊張して

「こわい」

と言っていました。

「そうだよね、こわいよね。」

そう言うたびに何度も気持ちを受け止めてあげました。

不安そうだけど、落ち着いていました。

手術室の途中まで一緒について行き、先生と看護師さんたちに連れられて、ケンは自分で歩いて行きました。

ケンよりも先に舌癒着症とアデノイドの手術を受けた３才の女の子は、手術前も泣き叫んでいました。

手術後も、麻酔から覚めていて、また泣き叫んでいました。

ケンもドキドキだけど
私もドキドキです。