南部吟遊詩人の写真館

このサイトは2023年3月、容量の不足により更新を断念しました。以後は「南部吟遊詩人の写真館2」に続きます。

鳥越観音に行ってきました。

2022年07月22日 04時45分13秒 | 八幡平や県北地域
二戸市の中心部に向かう前に4号線沿いの右手に大きな赤い鳥居が見えてきます。


これが「鳥越観音」です。

???扁額をよくよく見ると「鳥越観音」ではなく、「鳥越山」となっていますね!!???
ってことは、この近くの山が信仰の対象になっているのでしょうか???
「鳥越山」ってどこでしょう???
4号沿いにこの鳥居を正面にしてみると、右手に大きな山があります。

??これ???ナビではこっち方向に行くらしいので、コレらしいです。
国土地理院発行の地図で確認してみても、この山が「鳥越山」というので間違いなさそうです。
「地理院地図」を見る(リンク)

しかも、近くの看板をみても間違いなさそうです。


あと、この「もみじ交友舎」って何なんですかね???

「竹細工の伝承」とか書いていますが…、老人クラブの匂いがプンプンしますが…。
まあ、行ってみればわかるでしょう。

とりあえず、Googleナビの通りに進んでみます。


道がとっても狭いです。車一台分がやっとの道幅ですね。

しかも厄介なことに側溝があるので、車輪がハマったらその時点でアウトです。
毎回、こういうところに初めて来ると泣きそうになります。( ;∀;)

何やら、神社の入り口っぽいところに来ました。


ここが「鳥越観音」で間違いなさそうです。

神社かお寺の境内っぽい感じでちゃんと舗装された駐車場もあります。
一安心。

どうも、あれが、「鳥越山」らしい…。

つーか、登るの???山登りなの?
装備、もってきてないんだけど…。( ;∀;)

この入口の石段の先にすぐ「神社」の拝殿とかあれば、それで十分なのですが。

む?この扁額、「寂聴書」と書いてあります。

二戸市天台寺の住職だった故瀬戸内寂聴氏の書いたものということですかね??

つまり、それなりの格式があるってことですかね。


石畳も古そうですし。


左手になにやら見えてきました。

これが「もみじ交友舎」のようです。
まあ、鳥居に対するツッコミは置いておいて…。どうやら竹細工の体験と販売をやっているらしいです。
でもこの日(祝日)だったのですが、休みでした。
祝日に営業しないで、どうするんでしょう…?
田舎に来ると、休日に休んでいるお店とか普通にあるのでけっこうびっくりします…。
(*´Д`)

まだ先があるようです。

だんだん、嫌な予感がしてきました。

つーか、民家があります。びっくりしました。

ここ、神社の境内じゃないの???

そして、まだ先があります。

もしかして、山、登るの????

珍しい、「アズマヒガン桜」です。

開花の時期でなくて残念ですが。


なんだか近くに「一丁目」と書かれた石碑を発見しました。

近くにお堂もありましたが、これが「鳥越観音」の拝殿ではなさそうです。


道は続いています。

つーか、「登れ」ってことね???
「参拝したきゃ、山登りしなさい」ってことね??

う~~ん、事前のリサーチが甘かった。
単に「あの鳥居気になるから調べてみよう」で家を飛び出した朝の自分を少し責めたい。
(´・ω・`)

とりあえずは、ここまで来たし、登ってみますか。

すぐに「二丁目」はありましたが、これって何丁目まであるのか気になります。


「弁慶石」なるところに出てきました。


こちらが「弁慶石」だそうです。


かの義経の従者、武蔵坊弁慶とどう関わるのかは不明です。

近くに説明もなーーーんにもありませんwwww(・∀・)

三丁目は倒れていました。

つーか、ここまで来たなら「参」と書けばいいのにね。

登りはややキツめです。
もう、三時近くなので、山登りするような時間じゃありません。

完全にスケジューリングをミスりました。
ただ、この山は「YAMAP」に載っていて、そのアプリによると、そんなに長い登山道でもないようです。
「YAMAP」へのリンク
見たところ、20分程度といったところでしょう。

「四丁目」に来ました。
もう表記に関してはツッコみません。


参道らしきところに来ました。

お地蔵さんがいます。
もう、辺りは薄暗いので、不気味です。

やっぱり、参道のようですね。


振り返ると、道があります。
あっちからも来れるようです。

私が登ってきたのは右手の山道です。

先に行くと、大きな建物が見えてきました。

しかし、拝殿ではなさそうです。

なにしろ、右手の奥に「それらしきもの」が見えているのですからね。


こちらには、小さな祠と、


山門がありました。

あまりに暗くて撮っていませんが、中に仁王像もあります。
造形はまあ、…ちょっと推して知るべしって感じですが…。

それから、手水代わりに泉らしきものもあります。

残念ながら、水は枯れていますが、木の根元からの湧き水??
「雫石たんたん」を髣髴とさせますね。
「雫石たんたん」のページへリンク

山門の中には額がかけられており、この寺院の由来が書かれてあるっぽいのですが、

暗すぎてよく読めませんwww

次は「もみじ坂」なるところに出ました。


どうも、前方の支えがある木が紅葉のようです。

たぶん、紅葉の頃は奇麗なのでしょう。
だから、「もみじ交友舎」なるものがあると。
つまり、ここは紅葉の名所なんですかね~~。
しっかし、あの狭い道を上がってくるのは嫌だなあ…。すれ違えないし…。

いつのまにやら、六丁目。


拝殿も近くなってきた気がします。


お経っぽい柱もありますね。

なんなんでしょう?

近づいてきました。

やっぱりコレ。懸崖建築ですね。
達谷窟とか、清水寺と一緒の。
「達谷窟」のページにリンク
いや~~~、いいもん見つけちゃったなあ、これは!!!(・∀・)
期せずしてこんなところに懸崖建築を発見するとは!!!

あれ?あそこにも何かあります。


こんなものもあるとは!!!???


いわゆる「投げ入れ堂」というやつですね。

洞窟の中に、祠やお堂を作るってやつ…。
すごーーい!!
昔の人の「祈り」や「信心」の深さが見て取れる気がします。

さて、最後の石段を上りましょう。


着きました!お堂があります!!


観音堂、奥之院だそうです。

開基が807年という伝説はすごい!
平安時代初期じゃないですか!!???
ってその頃、こっちって蝦夷の支配下だったはずなのに…。
う~~~ん、無理があるなあ…。

で、あの懸崖のお堂に行く階段があるわけです。

(登ってきた側から振り返る)

ちなみに、右手には登った形跡があるっぽいのですが…


このそそり立つ絶壁を裏側からとはいえ、登るのは絶対無理でしょう。

装備もないし、怖いので、絶対行きません!(*´Д`)

さて、まともに階段上ります。

ここが「七丁目」なんですね。
何丁目あるか不安でしたから、やっと終わったって感じです。

階段はとても急です。

しかし、しっかりした作りなので安心です。
登りきると扉があり、「ここまでか」と思うのですが、意外にも扉はすんなり開けることができます。

登りきると洞穴に参拝できるお堂の中が現れます。


もちろん中は靴を脱いで上がらなきゃいけません。

ノートなどもあり、私も名前を書いてきました。
暇な人は探してみてください。( *´艸`)

降りるときはこんな感じです。

落ちたら、一巻の終わりですので、足がすくみます(´・ω・`)

それにしても、こんなところにあのようなお堂があるとは…。

世の中、知らないことは多いもんです。
当たり前ですが。

さて、この鳥越観音の奥には「展望地」と言われる場所があります。ついでなので、行ってみました。

この辺、桜の木なんだそうです。
「千本桜」と称していました。

この辺から眺めが良さそうです。


二戸の町が見えますね。


線路が伸びていて、


駅が見えます。


馬淵川です。


コチラから見ると、鳥越山の絶壁の様子がうかがえます。

鳥しか越えられないから「鳥越山」とはよく言ったものです。
そしてその絶壁に霊威を感じ、お堂を作るとは…。
昔の人の信心の在り方が分かるというものです。
今回は思わぬところで、思わぬ発見をしました。

【撮影日:2022/7/18】









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