大塚でつぶやく

北大塚にある、とあるおでん屋で働く夫を観察する妻のブログです。立ち上げは夫だったはず・・・・ですが・・・

ラノー・ドール

2007-07-27 01:00:48 | お店紹介(フランス料理)

「外食」ってことを憶えて数年。つまり、母ではなく、親族ではなく、もちろん自分で作ったのじゃない「お金をとる」料理やお酒をいただくというのはなかなか新鮮な驚きや発見がある。料理する人の個性が強く、はっきり出るんだということもそのひとつ。

そして「料理で感動する」というのは、本当にあるんだと知った。
実は最初に「びっくり」を超えて「感動」させてくれたのは店長でした(笑
何年もするうちに舌が肥えて(身体も肥えて、は言うな!)しまったのですが、それでも、トクベツな日には預貯金をくずしてお財布はたいても行きたいお店がある。

四ツ谷「ラノー・ドール」。
http://r.gnavi.co.jp/a324200/

この谷川シェフの経歴のものすごさはいうまでもないですが、偶々店長がキタオカ時代にちょっとだけ助っ人として来ていただいたことからご縁ができたらしく、丁度おでん屋開店の少しあとに現在のお店を構えられたこともあり、食べにおいでよ!と言って頂いていたところへ、私が便乗。二回ほどうかがいました。

フレンチには店長と縁ができたことで、何度か(つっても6~7回)足を運んだことがありますが、いまいち、フランス料理って身体に合わない。
まず、量が多い。
どういっても、油脂がつらい。
マナーがめんどくさい、ワインがわかりにくい、などなどいまいち楽しめないことが多くて実際あとで何食べたか、どんな味だったか思い出せないことが多々あります。
それに、私の性格の問題ですが食材や味の成り立ちがわからないと、面白くないのです。でも、それもシチュエーションやサービスの問題なのかー、と思わされたのがこのお店。


ラノー・ドールの内装は、椅子も壁も、ほぼすべて、白。テーブルにはひとりひとり姿勢も表情も違う可愛い天使の焼き物(輸入もの)があり、頭の金の輪(ラノー・ドール)が控えめに光る。壁には高名な先生の書がかかっており、BGMもないけれど暖かくしずかな安心感があります。

お料理は、繊細・精緻のきわみで、なんとなく店長と傾向が似ている(ような気がする)

谷川シェフは、店長相手なので、前菜の作り方や、居酒屋でもいろいろと使える「コツ」を伝授してくださる、穏やかで静かで、大変気さくな方です。愛読書はナント「風姿花伝」。私服はけっこう作務衣とか多いらしい。

初めてお会いした日に、私と同じ「急性椎間板ヘルニア」の苦しみ話でいきなり盛り上がる(笑。

他にも歌舞伎、能、小説、哲学、絵画、なんでもござれ。自分に厳しく誠実で、哲学的で、ユーモアのある人です。人生の熟成をも語れる素直な方でもあります。
店長が持っている「ポール・ボキューズ自伝」にあるように、本当に、お客さんとワインをかたむけて話すというシェフです。店長が「サービスは、親しい友人を自宅にお招きしたような満足感をお客様にもたらすことを目指すんだ」と教えてくれましたが、あるいは「自分もワインを飲んで終電まで親しく喋る」ことが、キタオカで出会った店長に合わせたサービスだったのかもしれません。最後はもう、デセールふっとばして秘蔵のカルヴァドスとか出しちゃってモトとれてますか?なヨッパライ状態、が・・・・・・・?

 

どの道でも、「ああ、こんな凄い人がいるんだ」って尊敬する先輩がいますよね。
私はフランス料理では、この方のお料理とサービスが(少ない経験上では)最高と感じました。何かの記念日にはまた、きっとここに行くだろう、そんな、桁はずれの「ラグジュアリー」ということを感じさせてくれるお店です!


図鑑が欲しい

2007-07-23 05:45:21 | いきものよもやま話
私は動物の体の長さを、「頭の先(口吻)から総排泄口あるいは尻尾のつけねまでの長さ(=頭胴長)」と、「口吻から尻尾の先までの長さ(全長)」に分けて考えるように初っ端っから叩き込まれている。「尾長」とは文字通り尻尾の長さである。

私が飼っているモンゴリアンジャービル(スナネズミ)というのは、私が文献探査を怠っているせいもあるが、一般に頭胴長=尾長らしい。

だが、どうもうちの娘たちは、あきらかに尾長のほうが大きい。特に、モモ。
もちろん体を思い切り伸ばして、頭と脊椎が直線状になるように測定すればだが、そんな測定は麻酔をかけるか、死体でもなければ無理である。自然状態で背中を丸めて生きている彼女らを見ると、どうみても尻尾が長い。

ドブネズミにしてもハツカネズミにしても、あの長い尻尾はなんのためなんだろう。
ハムスターみたいな尻尾の退化したネズミ類はどうしてああなってるんだろう。
そしてスナネズミの尻尾にはなぜ、毛が生えているんだろう。
自宅にいろんな動物図鑑があれば当たり前に調べられるし、引用文献も手に入るはずなのだが、いかんせん、自宅の図鑑は植物と一部の鳥類に限られており、魚類・爬虫類・哺乳類はほしいと思いながら研究室や会社の図鑑に頼っていた。

プロを離れてみると、そういったものが身近に欲しくて欲しくてたまらなくなる。仕事に使うでなく、フィールドに出るでもなくなっているのに、ちゃんとした図鑑が欲しくて欲しくてたまらないのだ。



私は物欲が極端に少ないほうだが、図鑑は欲しい。
植物図鑑さえ、まだ欲しい種類がいくつかある。もう、実際にフィールドで役立てるときはほとんどないのに、家で開くときもほとんどないのに、ちゃんとした知識が欲しいとき、生半なネット情報では物足りない。日本の図鑑では研究者の少なさもあり限られた情報しかないが、引用文献をたどればかなりのことがわかる。別にプロでなくても、興味のあるところへ飛んでいけるキーワードがたくさん載っている。


種子植物に関しては岡山理科大学の波田先生ほか、かなりのところネット上で図鑑なみの知識が得られるが、魚類や哺乳類、爬虫類はなかなか・・・・・・。(昆虫類や底性生物は興味の範疇外難しすぎっ

でも、ほとんどが一冊一万円くらいするんだよね。
それをあと5冊以上欲しいとなると・・・・・・稼ぎがおっつかないです。


あう。


仕事じゃなくて、余暇で、図鑑と現物とを照らし合わせながら生活できる日ってすごくすごく夢見る。ないよな、そんな明治の高等遊民的生活。






BED TALKING2

2007-07-22 00:14:09 | おでん屋の外での日常

「太陽ーのまちー八王子~ はっぱキラキラキーラキラ ハァ!」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

あのさ・・・・・・・

何、それ?

「八王子音頭だよぉ~」
(正確には『新・八王子音頭』、俗に『太陽踊り』と称されるらしい)

それはいいんだけど、寝覚めとか寝る前とかにいきなり歌うのやめません、それ?しかも頻度高いぞ。

ふ~む、でも一回聞いてみたい。

http://plaza.rakuten.co.jp/hachiouji/3000
にて、聞けるかな~と思いましたがダメでした。著作権の問題かなあ。

 

以上、高尾出身の店長の生態報告でした。


セミが鳴いた!

2007-07-19 18:21:22 | いきものよもやま話

自宅に風鈴でもぶらさげるかと思ったが、経験上、部屋に吊るすと意外にうるさいのと、通りを挟んで真向かいの住宅の軒先に「キン・キリリン・キン・・・・」とよく鳴る風鈴が下がっているので自宅には不要となった。

そして本日午後、今年初めてセミの声を聞いた!

ここから、セミが鳴きそうな公園まで数百mはある。

そしてこの部屋はおそろしく騒音が激しい。

いろんな音を立てるトラックが家の前を頻繁に通る。必ず近くで工事の音がする。常に何かの振動で寝室の入り口の引き戸が震えている。選挙カー。通りにひびく人の声、自転車のブレーキ音、山手線のホームや電車の音、階下の電話の音、何より、数分おきに通る都電荒川線の踏み切りの音。これが、二十メートルの間に二つあるのでステレオでかなりけたたましい。

だが、私の知覚は対動植物用に研ぎ澄まされている(と、いうよりそれに餓えている)ため、それらの騒音がどれだけ激しかろうと弱弱しい初セミの声を聞き逃さない。多分、パーティー効果ですよ。

面白いことにうちの娘達(スナネズミ)は、どれほどトラックが通ろうと、ましてや踏み切りの音がどうだろうと全く意に介せぬように眠っている。
しかし、部屋の中でちょっと物音を立てたり、私達が声を出したりするとすぐ反応する。ケージは窓際で、周辺はものすごくうるさいはずなのに、音の距離を測って、わかって眠っているようだ。

野生動物はそもそも眠りが浅いという。
キリンなどが立ったまま眠れるのも、私達が座ったまま15分くらいうたた寝するのに近いのだろう。だからこそ、長い時間を休息に費やす。

まあとにかく、静かな高級住宅街からこんなところへ引き取られて、健康を害せず順応してくれたことが、せめてもの(私の)救いです。ネズミだったからか。これが繊細な犬、猫だったら引っ越していたかもしれません。

ネズミでよかった。

いえ、そうではなくて、今回の主題はね。

梅雨明けが確実に、近づいているのかなぁ、ってことだったのですよ。


またおでん屋

2007-07-15 15:43:33 | おでん屋での日常

7月14日。

またおでん屋さんに行ってしまった。
単に、生ビール飲みたくて。

いや、絶対に暇だろうと読んでのことですけどね(笑
昨日ずーーーっと雨だったし。
いや~、「七本鑓」(滋賀県・冨田酒造)、仕込み水ラベルもかっこいいですね。シンプル、豪快で。(なんて思っていたら表の文字は北大路魯山人の筆だったのね)

え?生ビールのみにいったんじゃないのかって?

はい、いただきました。先だって、女将さんと店長にくっついて行った酒屋さんで見つけて購入された「東光 冽」純米吟醸無濾過生原酒・山田錦・精米歩合40%。

・・・・・で、どういう理由で限定醸造だったのか忘れましたが、表にラベルのないヤツ。

これが美味しかったので、勢いづいて次を店長にお願いすると
「じゃぁ、久しぶりに而今いきますか!」
待ってました!店長大好き←そこは違うだろ

だって、以前哲さんに「ジコンください」って言ったら

「だめです。」

・・・・・・・・って別のお酒出されたんだもの(T_T)
まぁ、彼がこういうときは大抵、予想を裏切る美味しい(つまり、ジコンの名を聞いて私の体調を知ってよりぴったり私好みの)お酒を出してくれるのでいいんですけどね。

あ~、それにしてもまだ22時なのにお客は私独りになってしまった。雨はやみそうもないし・・・・

と、22時半にマスターからお電話。もうお店を閉めていいって!?
やったぁー!もん家いくー!と、店長が急に盛り上がる。よくわからないけど盛り上がりまくっている。

で、もん家さんに電話する。
相変わらずお忙しそうだ。もん家さんは夜遅くなるほどみっちりと満席になるから。
「あと3席空いてますよ!」
よし、じゃ・・・となったとき、女将さんと哲さんも行くかどうかという話になり、しばし待たされる。結局、23時半過ぎる。
で、もう一度電話する。
「あー、席埋まっちゃいました!」

・・・・・・・・やっぱり(ToT)

なんだか自分の誕生日でもないのに誕生日なみに盛り上がっていた店長、かなり盛り下がる。女将さんも「それなら帰るわ」ということに。
どうしても飲んで帰りたいらしいので、近くの台湾料理屋さんでいろいろ食べて帰る。

雨は、一晩中降り続いた。


暑いらしい

2007-07-12 15:28:06 | いきものよもやま話

6畳といいつつ4畳半くらいの寝室にはクーラーがない。
といって、ばかに広いリビング(というより単にぶち抜きの事務所仕様)に二台もあるクーラーを稼動させて眠るのもちょっとはばかられる。

先日来の暑さに耐えかね、ついに窓用クーラーを購入。窓用クーラーだよ、いまどき。

起動音の「ズッ、ズオオォン・・・・!」という大きさに驚く。温度センサーが一定温度を超え、冷風を送るたびに「ズオォォン・・・・!」びっくりして目が覚める。でも狭い部屋を眠る最初だけ冷やしておけば、あとは明け方に向かって勝手に外気が冷えるので、消せばいいことだ。

と、いうことでリビングには基本的にクーラーをつけないこととする。

さて、リビングにはスナネズミが生息している。彼女らは、クーラーがついていたときはいままでと変わらず巣箱の奥でしっかりくっついて寝ていたが・・・・

暑いらしい。
巣材を外に掻き出し、適当に離れてぐったりしている。30℃を超えるまでは我慢してね。

・・・・だから暑いのはわかるけど二匹でくっついて外に顔出してどうする。

コレ、どうしようかしら。いよいよ暑くなったらクーラーをつけてやらねば生命に関わる。夜、狭い寝室でカサカサポリポリのネズミと、騒音激しいクーラーのもとで寝るのいやだな・・・・・。

 


小雨のおでん屋

2007-07-12 15:01:51 | お通し日記

7月11日(水)。いよいよ梅雨も本格化、晴れる日がなく洗濯に困ります。

Eちゃんさんからまたもお誘い。
ですが、諸事情あって時間をずらしていくことに。

お店に入ると・・・・・・

うっわぁ~・・・・・な光景が。

そんなわけで、お通しを撮影し、一杯だけいただいて(天鷹 オーガニック純米)逃げ帰りました。

本日のお通し
なめこの冷やし温玉汁←蒸し暑かったので最高!
なすの含め煮 肉味噌和え←店長にしては濃い目の味付け


二年も

2007-07-11 07:03:49 | おでん屋の休日

近所に、シマダヤというスーパーがあります。

何故か生鮮につよいスーパーで、大間のマグロとか売ってたりします。
かと思えばすごく良い状態のお肉とかも売ってたりします。

七夕は私達ふたりにとってちょっとしたアニバーサリー。
一昨年の7月7日、福島のお蔵「天明」の会が催される前前夜につきあうことを決め、今年もまた七夕に天明さんの会がありました。運命の不思議を感じないではいられない思い出深い日。先日5日、境港のお義兄様がお店にいらして、夜中に横浜中華街まで車でとばして、高速道路から初めてデートをしたお台場の観覧車を眺めてああそうか、一昨年の今日だったと思い出します。

そんな二人が所帯を持ってしまい、本来祝うべきは結婚記念日なのでしょうが、なにかささやかに・・・・と、BUNさんから頂いたワインと、シマダヤでブルーチップ(ポイントに応じて一枚が300円の金券になる)で高価なお肉を買って、ホントにタダで七輪焼肉をしました。

が。金券、たくさんあるんだから、もっと買ってもいいのに
私の好物はラム(子羊)。
店長の好物は鶏。
申し訳程度に200gほど和牛を買いましたが、金券まったく使い切らないお買い物。
なんて経済的な嗜好を持った夫婦なのでしょう。

夜のベランダで、七輪に炭をいれて、ビールとワイン。
大間のマグロじゃなくてビンチョウマグロの中トロをつまみながら。

これで月があったらねー、なぞとほざきながら
おでん屋の休日は炭焼き処気分で終了しました。

ついでに、腿肉だけどやたらサシの入った牛肉は炭火でさらにジューシーになったのでしょうが結局お互い好きな肉ばかりつついて、牛の脂の多い肉、胃にきました。

年寄りなのでこのへんが限界か。


ひとがぐるぐる2

2007-07-05 17:36:22 | おでん屋での日常

近頃、某Eちゃんさんとつるむことが妙に多い。偶然お店で居合わせることもあるけれど、お互いが誘い合うこともたまにあります。某ブログで「井こしの迷惑客」とか言われているけど、最近はよくおでん屋に来ておられるようで。

彼女の目的はお酒と、王子(笑)!
私の目的は、お酒と、店長(笑)!

お互いかなり不純な動機が一致。


って、おい!・・・・・あんたは夫を店まで追いかけるなって?
一般にそれをのろけというって?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


いいっじゃーん。(あれ?ダレかこんな口調の人がいたような・・・?)

本日のお通し
・和牛のタタキ
・こんにゃく刺し

お酒
・エビス250ml缶(ここ最近のサービス)
・あれ?忘れちゃった。自分の好きなお酒だったんですが。

30分ほど後、某巣鴨周辺管理人つー様がご来店!!
ラシャーマセー!」
「どもでーす」「どもでーす」
という挨拶を交わす。

・・・・・・・ここは井こしか!?

予約のお客様と、新規のお客さんが来て座れなくなったので早々に店を出て、なぜかどちらから誘うともなく「もん家さん行きますか!!」と巣鴨に向かう。あああ。Eちゃんさんもとうとう巣鴨周辺地酒探求群に入ってしまった。

お店に入ると、今日はHD子さんの日。ラッキー♪←才色兼備のカリスマ店員さん

もう、ここからは痛飲まっしぐら。松の寿 夏のうすにごりを飲み干し、もうひとつ栃木の、廃業したお蔵さんの最後の一本というのをいただき、あ~、もうだめだ。彼女と一緒だと何故か私はタガがはずれて飲みすぎるのです。

と、なんとなく日本酒蔵っぽい二人の男性がご来店。なぜか、最近そういう関係の方って、わかる気がする。鼻が利くようになったというか。
果たせるかな、茂樹さんご来店。お二人は栃木「鳳凰美田」の小林さんと、中野の酒屋さん「伊勢勇」の店長さんでしたビンゴ!

「ってことはそろそろいらっしゃるかもね」と噂をしたまさに5秒後つー様たちがご来店。またまたビンゴ!今日は鼻が利いています。

ちょっと夜ふけて、ハードワークの常連にゃにゃさんがぐったりしてご来店。
ややあって「0時過ぎのシンデレラ貴公子(まだいうか)」さんせー様ご来店。
あっ、もうそんな時間デスカー。

とどめに、お店をあがった店長と女将さんがご来店。満席補助席御礼。店長はしっかりと食べて、夫婦のダイエットは振り出し・・・・・ダイエットって、たった一日で崩れ去るのね・・・・Eちゃんさんが独り帰られた後もネズミのように飲み続けていた私は、連れて帰ってもらいました。でも、私達がお店を出た後もにゃにゃさんとさんせー様残ってましたからね・・・・・。

ところで、女将さん(「本店」の)。 「もん家さん、営業一時までって、ご存知でした?」

 

「えっ。あらまあ。

一時までに入ればいいと思ってたわ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

もん家のおかみさんも、本当に、大変です。ご苦労さまです。
店長を、女将さんを、マスターを、Eちゃんさんを、紹介したのは私です。ごめんなさい。いつもありがとうございます。ホントに、お世話になっています。


郷愁

2007-07-04 18:49:39 | おでん屋の外での日常

東京に出てきて8年くらい。

東京って、思っていたより首都圏出身者が多い。店長も高尾とか西川口とかで生まれ育っている。でも地方出身者もそれなりにいて、平気そうな顔で暮らしているけれど郷愁にかられるということはないのだろうか?

少なくとも、私は、かなりある。

私は、目の前に宮島(厳島)がでんと居座る、川のような海をみてきた。宮島というのはかなり大きな島なので、小学校、中学校、高校までいっても「目の前に宮島」って光景から抜け出せない。小学校の遠足は、毎年、宮島のどこか。高校のマラソン大会まで船で宮島に渡って走る。

そんなわけで、「瀬戸内の多島美」というやつをほとんど感じずに育った。

瀬戸内人を自称するようになったのは大学から。景観生態学というやつをかじり、卒業研究に岩城島というところを選んだ。夕方、調査が終わって山頂に上ったとき、

ああ。なるほど、これがそうか・・・・!とね。
←なかなかきれいでしょ


↑三年近く前の自分。ちなみにこの写真を撮ってくれた人は脳梗塞で倒れてしまいました。

なにが、ってわけじゃないけど。

ときどき、鳥取に居る姉とも話すが、「実家」が懐かしいわけじゃなくてなぜか瀬戸内の風景とか気候が懐かしくなるらしい。姉なんか魚の美味しいところにいるのだから食べることに不満はあるまいと思いがちだけれど、彼女の不満は主に山陰の気候らしい。私は東京に出てまだ短いけど、あなたは鳥取に出て行ってからの歳月の方が長いんじゃ・・・・人間って意外と適応力があるようでないのかも。