大塚でつぶやく

北大塚にある、とあるおでん屋で働く夫を観察する妻のブログです。立ち上げは夫だったはず・・・・ですが・・・

だ~いすきなのはぁ~♪

2007-10-29 02:04:01 | いきものよもやま話

ライスペーパー。

引用曲で有名なひまわりの種より好きだと断言する。

もともとネズミは小麦製品が好きだ。飲食店などでは小麦粉の袋が齧り破られるらしい。確かにこやつらが脱走したとき、まっさきに齧られたのは米袋ではなく乾燥うどんだった。しかし、パスタも含め乾麺は塩分が強いので、与えてはならないと周知徹底してきた。

が、なぜか夫は新しい食材開発に余念が無い。別に職業意識をそんなところで発揮しなくてもと思うくらい、眼を離すといろんなものを試したがる。こうなると、最早職業病としかいいようがない。
ある日、彼がライスペーパーを与えているのを目撃。

これが

喜ぶこと喜ぶこと!!

トイレットペーパーの芯やら何やらあらゆるものを齧り散らした床に落ちていてもほんの小さなカケラも見逃さないほど大好き。オヤツ皿に数片置けば5分以内になくなるほど大好き。より大きい欠片を奪い合って喧嘩するほど大好き。

サツマイモ(加熱・非加熱両方)よりジャガイモより人参の皮より生米より炊いたご飯より冷や飯より好きらしい。←いつもこんな生ゴミを与えているわけではないですよ

これにはまいった。
ライスペーパーの原材料を見ると「米粉、タピオカ澱粉、食塩」となっているが、人間の舌にはその塩分がほとんど感じられないので、我々の0.1%、1/1000の重さしかない生き物にとってどの程度なのかわからない。うどんや素麺は人間が齧って明らかに「しょっぱい」と感じるほどのものなので有害なのは理解できるが・・・・他所の国で作られていることもあり、どうやって塩分濃度を確かめたら良いのか。

結局、一週間で一枚(10g、体重の1/6から1/7)くらい消費するがこんなに与えていいのだろうか。だいたいヒマワリの種より好きって、何がそこまでいいんだろう。

生国にはないであろうライスペーパー。所謂「出会いのもの」??


その香りは

2007-10-13 16:11:27 | いきものよもやま話
ある日突然、空気を染める。
今年それに気がついたのは10月2日、巣鴨へと歩く道中だった。
どこに咲くとわからないけれど、どこを歩いても漂っている。


そして、ある朝、窓を開けると、香りがうせていることに気付く。

毎年、日本の何処にいても繰り返される季節の香り。





その香りは、金木犀。
いろいろな想い出を呼び起こす、感傷的な香りだ。

梅や桜とちがって、咲くのを楽しみに季節を過ごすのではなく、
咲いてはじめてその季節なんだなぁと思い出す。スイセンもくちなしも薔薇も、私にとってはこの都会で数少ない季節を報せてくれる花。私はいまだに、暦よりフェノロジーのなかで生きているので、祭りがあっても「あぁ、秋だねぃ」なんて感じられない。

昨夜、天祖神社の角の路上に、たくさんのスダジイの実が落ちているのに気がついて、懐かしい嬉しさで胸がいっぱいになった。
先月の終わり、四階のベランダの軒先に一匹だけで漂うアキアカネ(赤とんぼ)を見て、一瞬、心が躍った。しかしその10分後には、その羽で、今日どこまで飛べるのだろう、今夜はどこで羽を休めるのか、この近辺のどこで相手をみつけ成虫になるまでのヤゴを育てられる環境で産卵できるのか、と、南からあてもなく流れて北上を続ける蝶を思うような気持ちになった。サンシャインをバックに見る赤とんぼは少し切ない。

なんだかこのところ寒いなぁと思っていたけれど、秋がきていたのですね。
皆様、お元気ですか?

白鴻の会inおでん屋

2007-10-06 18:08:48 | おでん屋での日常

去る9月10日月曜日、おでん屋で蔵元を囲む会が開催されました。

今回は、広島・盛川酒造さん「白鴻を囲む会」。
これまた、先日の「奈良萬」に続き、店長主導で開催されました。

盛川さん、「蔵元を囲む会」ってなんだか意味がわからなかったらしく
「な、な、何をすればいいんですか?何を話せば??」と大焦り状態だったとか(笑)それにトシ房答えて曰く「お燗番してください。」

う~~ん・・・・

今回は、久しぶりに私も参加。巣鴨きっての才媛BUNさんもご参加とのことで、再会に胸も弾みます。
お店に入ると、「あ、ハルさんとBUNさん、そこね」と、酒冷蔵庫のまん前、窓際に酒樽をテーブルにした二人がけの席を示される。まるでお誕生席だ、こりゃ。女将・ゆきえさんが「悪いんだけど、haruさん、HP用に写真撮っててくれないかしら」わかりました。カメラマンのために絶好の席をご用意くださったのですね。


まずはおきまり、マスターのご挨拶。


今回もお料理はお肴箱。左上から
 ・ブロッコリーのおひたし
 ・スルメイカの自家製塩辛
 ・鰹のたまり醤油ヅケ
 ・金目鯛 白鴻本醸粕漬け焼き
 ・茄子の酢の物
 ・フランス産鴨のロース焼き
 ・コンニャクの甘辛煮
 ・おしんこ
 ・穴子寿司
これに加えて冷奴、肉じゃがコロッケ、おでん3品が出てきました。
前回「奈良萬の会」のときややボリュームが足りないという声を受けてか、今回はかなり緩急つけたメニューです。

しかし・・・・・・・・

何故肉じゃがが豚肉なのっ?←軽くBUNさんと言い争い勃発

そのとき初めて、肉じゃがは関西では牛肉、関東では豚肉が一般的という違いを知る。

さてさて本題のお酒は
◇白鴻 純米大吟醸「沙羅双樹」
◇白鴻 吟醸生貯蔵酒「宵」
◇白鴻 特別純米(緑ラベル)
◇白鴻 特別純米生原酒(緑ラベル)
◇白鴻 純米原酒熟成15BY(青ラベル)
◇白鴻 純吟無濾過生原酒「広島雄町」
◇白鴻 純吟無濾過生原酒「千本錦」

まずは、沙羅双樹(冷や)で乾杯。
あとは順次、冷や、お燗、それぞれ飲み比べられるように盛川さんご自身がつけてくださる。ヨッパライたちはだんだん、お蔵さんだということを忘れて「今度は大吟醸のぬる燗を!」「宵を冷やで!」「千本錦を熱燗で!」と、そりゃもうかなり我儘な騒ぎに。
おでん鍋でお燗する盛川(兄)さん、大変です

さて、恒例「じゃんけん大会」。
3択の蔵元クイズに正解した方がじゃんけんをして、蔵元グッズを競います。
今回は2回あり、第一回は「沙羅双樹」Tシャツ、第二回は前掛け。
マスターからの出題「さぁ、この盛川氏は創業から第何代目に当たるでしょうかぁ?」
←答えは(確か)七代目
正解者数名がじゃんけんをします。
←じゃ~んけ~ん・・・・
Tシャツをゲットしたのは酒の会初参加の女性、前掛けは・・・・後述。


ひととおりお料理もお酒もまわり、いつのまにか社長・盛川氏も飲みに参加です。

んっ?なにやら壁に描きはじめた人がいるぞ?

ぐわっ、「酒のほそ道」のラズウェル細木さん!!!(二回目のじゃんけんで前掛けをゲットされたのもこの方です)
店内の壁には「試してガッテン」の志の輔師匠や、「十四代」高木顕綱さんのサインがあり、どこに描くか・・・と迷った氏は何故か「十四代」の横を選ぶ。何かあるんですか??

そこで本来はルール違反なのですが身内の情報漏洩によりぬかりなく単行本を持参した私、サインをねだる。しかも、二人分・・・・
 トシちゃん江
 ハル賛江

ラズウェル氏、「えっ、もう酔っちゃってるから・・・」といいながら快く岩間宗達入りサインを描いてくださいました!余談ながら本店の哲さんも氏の作品はかなりディープに愛好しているらしく、最後は哲さんトシさん、握手を求めていました。なんだかねぇ。

22時すぎ、舞浜地ビール醸造担当の園田氏たちと一緒にお店を辞しておひらき。大塚駅に向かうラズウェル氏、お連れの方と「う~ん、この後は、、馬場かな」とつぶやきながら消えていかれました。

お燗の会、良かったです。とても心がぬる~くあったまりました。
白鴻さんは、なんと私の実家のすぐ近所、宮島口は穴子の名店「うえの」で毎年お正月に酒の会をされているんだとか。全く知りませんでした。ううむ、これからは実家でお正月を過ごすときは是非参加したい!!