Nasebanaru

アメリカで趣味と生活を綴る

ハドソン川の奇跡

2009-01-17 08:41:51 | 気の向くまま
「ニューヨークからシャーロットに向かっていた旅客機が墜落したらしいわよ」

この日ネットを見ているわけでもなかった私はお客さんからUSエアウェイズの事故を知らされた。

飛行機の向かっていた先が隣町のシャーロットだったこともあってそのお客さんは乗客に知人がいないか心配していた風だった。

もちろん私はそれからすぐにCNNのサイトを見、同時にどうやら死者は出ていないことを知って安堵した次第だった。

それから時間が経つにつれ、この出来事は「ハドソン川の奇跡」と呼ばれるようになってきました。あれだけの大きさの飛行機が離陸してすぐに完全に推力をなくしたにもかかわらず乗客や地上にいた人に一人の犠牲を出すことなく不時着できたのですから本当にすごいことです。

このブログは私のラジコン飛行機について書かれていますが、実は私も操縦桿を握っていた時期があります。

飛行機の操縦ほど「経験」を重視するものは他にないでしょう。私は「シングルエンジン機」のライセンスに挑戦するために40時間ほど訓練を受けた経験があります。その中の10時間ほどは「ソロフライト」すなわち単独飛行です。

今ジャンボジェットを操縦している人も、はじめはセスナのような単発機から始めているのです。これに例外はありません。単発機で何時間か経験したら次に双発機、小型ジェット、と言った具合に次のステップに行くには必ず一定の「時間」を要求されます。

ラジコンでもそうですが、機体の形状、エンジンなどが違えば飛び方は変わってきます。その機体を長く使っていればいるほどその機体独特の「癖」がわかり、こういう場合にはこう、と言う飛行の仕方がおのずと身についてきます。

それにしてもこのパイロットは大したものです。もし自分の判断、操縦技術に誤りがあればその人自身も死ぬことになるのです。乗客と違って飛んでいる最中過ぎ去ってゆく景色を目の前に見るわけですからとてつもなく大きなプレッシャーがあったでしょう。そんなときに自分の「経験」から最良の次の一手をいくつかの選択肢から選ぶ、それも一瞬で。

こういう人には素直に拍手喝采を送りたいです。

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