久しぶりに自分が書いた「旅行」の記事を読み返しました。
あの頃はまだ今のコーヒー店が開店したばかりでお客が少なく、暇つぶしも兼ねて思い出話をブログに書き綴っていました。
私の自転車旅行は誰でも気軽に?出来るものではないようでその話がこちらのローカルな新聞に取り上げられたりもしました。(旅行のブログを参考にしてください。)
アメリカの広さを知らない、自然の怖さを知らない、知らないずくめの若かったあの時だったからこそ出来たのかもしれません。そう思うと本当に貴重な経験をさせてもらったと思います。
写真は当時まだデジタルカメラのない時代、35ミリのフイルム写真機で「面倒だけど撮っておこう」と思って撮ったものです。延々と続く道に半ばあきれながら自転車を放り出して昼食をとっているときの写真です。今のように手軽に写真が取れる時代ではありませんでしたから、「これは残しておこう」と思ったところだけ写真に撮ったはずですが、ここで写真を撮ったのは「この延々と続く道は何なのだ?」と言うことを残しておきたかったのだと思います。
地平線まで道が続いている
一日中上り坂が続く
一日走ってもひとつの町も通らない
こんなことを日本にいたときは経験していませんでした。
「次のガソリンスタンドは100マイル(160キロ)後です」
このような看板を見たときも
「なんちゅうふざけた国だ」
と思いながらただ黙々とペダルを踏むしかなかったのです。それでこんなところを走っていたのだ、と写真に残したくなったのでしょう、背景に写っているのは真っ青な空と道だけです。
当然夜寝るときも似たような場所でテントを張ることになります。しかし日本でテントを張るようには行きませんでした。
まずここのような砂漠地帯では怖いのは人間よりも「動植物」でした。
さそり、へび その他
実際テントを張るときは悩みました。
あんまり道に近いと人に見られて恥ずかしいし、かといって完全に道路から離れたところでテントを張ってもしこれらの凶暴な虫に刺されたりしたらたぶん白骨化しても誰も見つけてくれないでしょう。そこで私がテントを張る場所はいつも道から遠すぎず近すぎず、でした。
テントを張るときはまず地面に「妙な」穴がないかどうか確認することからはじめます。穴があるのは彼らの「巣」である可能性があるからです。
穴のない場所を選ぶと「なるべく速やかに」テントを設営します。テントを建てている間に襲われてはかなわないからです。
そうしてテントを準備するとジッパーを閉じて完全密閉です。これで危険な虫は入ってこれません。私の親父の時代は三角テントが主流でしたからあの当時のドーム型完全密閉のテントは本当に有難いものでした。今はもっと改良されているのでしょうね。
しかし東部に移動するにつれ「人の多い町」を通過することが多くなるにつれてテントすらたてることが難しくなってしまいました。以前書きましたが、基本的にアメリカでは「野営禁止」です。テントが見つかると警察に注意され場所を移動せざるを得なくなりました。そして結局はテントをたてず寝袋のみで夜を過ごすことが多くなったのです。
果たして厳しかったのは大自然でしょうか、それとも人間世界でしょうか。
あの頃はまだ今のコーヒー店が開店したばかりでお客が少なく、暇つぶしも兼ねて思い出話をブログに書き綴っていました。
私の自転車旅行は誰でも気軽に?出来るものではないようでその話がこちらのローカルな新聞に取り上げられたりもしました。(旅行のブログを参考にしてください。)
アメリカの広さを知らない、自然の怖さを知らない、知らないずくめの若かったあの時だったからこそ出来たのかもしれません。そう思うと本当に貴重な経験をさせてもらったと思います。
写真は当時まだデジタルカメラのない時代、35ミリのフイルム写真機で「面倒だけど撮っておこう」と思って撮ったものです。延々と続く道に半ばあきれながら自転車を放り出して昼食をとっているときの写真です。今のように手軽に写真が取れる時代ではありませんでしたから、「これは残しておこう」と思ったところだけ写真に撮ったはずですが、ここで写真を撮ったのは「この延々と続く道は何なのだ?」と言うことを残しておきたかったのだと思います。
地平線まで道が続いている
一日中上り坂が続く
一日走ってもひとつの町も通らない
こんなことを日本にいたときは経験していませんでした。
「次のガソリンスタンドは100マイル(160キロ)後です」
このような看板を見たときも
「なんちゅうふざけた国だ」
と思いながらただ黙々とペダルを踏むしかなかったのです。それでこんなところを走っていたのだ、と写真に残したくなったのでしょう、背景に写っているのは真っ青な空と道だけです。
当然夜寝るときも似たような場所でテントを張ることになります。しかし日本でテントを張るようには行きませんでした。
まずここのような砂漠地帯では怖いのは人間よりも「動植物」でした。
さそり、へび その他
実際テントを張るときは悩みました。
あんまり道に近いと人に見られて恥ずかしいし、かといって完全に道路から離れたところでテントを張ってもしこれらの凶暴な虫に刺されたりしたらたぶん白骨化しても誰も見つけてくれないでしょう。そこで私がテントを張る場所はいつも道から遠すぎず近すぎず、でした。
テントを張るときはまず地面に「妙な」穴がないかどうか確認することからはじめます。穴があるのは彼らの「巣」である可能性があるからです。
穴のない場所を選ぶと「なるべく速やかに」テントを設営します。テントを建てている間に襲われてはかなわないからです。
そうしてテントを準備するとジッパーを閉じて完全密閉です。これで危険な虫は入ってこれません。私の親父の時代は三角テントが主流でしたからあの当時のドーム型完全密閉のテントは本当に有難いものでした。今はもっと改良されているのでしょうね。
しかし東部に移動するにつれ「人の多い町」を通過することが多くなるにつれてテントすらたてることが難しくなってしまいました。以前書きましたが、基本的にアメリカでは「野営禁止」です。テントが見つかると警察に注意され場所を移動せざるを得なくなりました。そして結局はテントをたてず寝袋のみで夜を過ごすことが多くなったのです。
果たして厳しかったのは大自然でしょうか、それとも人間世界でしょうか。
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