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箱根駅伝2011その9・復路と全体を振り返って

箱根が過ぎてしばらく立ちましたが、正月の慌ただしさでアップが遅くなりましたことをお詫びいたします。

さて、復路も往路に引き続いて、僅差のレベルの高い戦いでしたね。箱根駅伝そのものが新しい時代を迎えた感がいたします。3分ペースでそこそこに確実に走れば勝てる時代は終わったのかも知れません。

では、どのように変わったかと言えば、tera日記風の見方としますと、一言で言うならば、

「魂の走り」 

そして、「指導力・チームワークの心の高まり」が重要なカギと思います。

それは、1区で表れています。大迫の気迫の突っ込み、鼻血を出してついていった日大の堂本。早稲田は優勝、日大は最下位。けれども、結果以上に感動を与えてくれました。その後、日大は好不調が激しく、結果は良くありませんでしたが、次年度につながる魂は伝えられたのではないでしょうか。駒大、東洋など・・・、着いていかなかった集団にはやはり物足りなさを感じます。魂の走りという視点で見るならば、今後は改善されていくハコネの展開だと思います。駒大のコメントに依れば、由布選手が自重したのは監督の指示とのことでしたが、そのような指示を出さざるを得ない評価そのものが残念だったのだと思います。あそこでついていけたのではないか? ファンとしては期待してしまいます。次回は是非リベンジしてほしい。

そのような視点で見てみますと、流石に早稲田の各選手は気合いが入っていましたね。5区猪俣、6区の高野、8区北爪、10区中島らの4年生の走りは魂がこもっていました。高野選手は4年になって初めてのエントリーで、見事に根性の走りを魅せてくれました。早稲田は志方、佐々木を欠いてもなお、このような選手を残しておけた層の厚さは万全でした。

その早稲田を21秒差まで詰めた東洋も立派でした。8区・9区・10区の連続区間賞の追い上げをはじめ全員がミスなくつないだチームワークも見事です。そして、何といっても柏原の魂の走り。決して万全ではないと思われるコンディションを押しての走りは、新しいハコネの先導者と言えます。ただ、ここで例年の差が付けられていれば、3連覇は出来たはず。くしくも私は東洋柏原の失速という展開を予想していたのですが、早稲田のエース級の欠場を聞いて、全くわからなくなっていました。

東海の2区村澤は正に魂の走り、帝京の4区西村、明大の5区大江、駒大の6区千葉の区間新、5区の兄弟対決、東洋の兄弟リレー・・・等、魂の走り満載でした。

そして、ゴール直前での熾烈なシード権争い、ほんとうに実力差の無くなった紙一重の戦いの時代となりました。その中で、予選会からの拓大、國學院などの健闘は、緻密な準備と練習、指導力、チームワークの力で上位が決まる、新しいハコネの実情を示してくれています。

まとめて再度、強調しますと、魂の走りとは、普段の練習態度、心構えのモチベーションを含めての自己を投げ捨てた走りとでもいいましょうか。「もしかしたらつぶれる?」というリスクを乗り越える「とにかくやらなければ」という気迫!
これがないとハコネは「勝てない!」。

あえて苦言を呈せば、応援する駒大チームに、昨年までの宇賀地・深津・高林のようなリスクを覚悟で突っ込む根性を身につけて、2校にチャレンジしてほしいと思います。

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tenjin95さんのコメントを受けて追伸

中央については、同感の感想を持っていて、書き落としていましたので、付記させていただきます。

際立った選手がいなくても、今年のようなハイレベルの戦いの中でも、必ずシード圏内に入ってくる実力は、伝統校の重みということなのでしょうか。むしろ、中央こそが「魂の走り」を受け継いでいたのかも知れません。
tenjin95さん、有難うございました。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
失礼いたします。 (tenjin95)
2011-01-09 05:47:52
> 管理人様

拙僧、今回の大会では、早稲田・東洋という上位チームはさておき、中央大学の怖さを実感しました。あれこそ伝統です。何年経っても、シード権を手放さない、管理人様が仰る通り、今年の箱根で、何か駅伝の本質が変わったにも関わらず、必ず上位に入ってくるその伝統の怖さを感じました。

それから、一区、早稲田の大迫に食らいついた日大の堂本、結果的に、ここでの両校の差が最終的には20分以上の大差になって現れる・・・何ともカオス的だと思った次第です。
 
 
 
→tenjin95さん (tera)
2011-01-09 20:04:09
中央大学の件、同感です。加工と思っていましたので、附記させていただきました。毎年、すごいですよね。相次いで常連校がシード落ちの昨今、中央には何とか牙城を守ってもらいたいものです。

各校は休む間もなく、また次に向けて走り始めているのでしょうね。
母校の来季に期待したいものです。
 
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