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アメリカの禅・1-龍門寺

アメリカ、アイオワ州ラクロス近くの龍門寺の坐禅堂です。

下の写真は付近の平原です。アイオワ州(シカゴのそば)は、どこまでもこんな風景がつづきます。


9月7日~19日まで、北米の巡回に行って来ましたので、順次この場にて現地の様子を報告します。
冒頭の写真は本格的な寺院の坐禅堂です。日本のある禅堂をモデルにしているだけに全く日本と同じです。

 外単もあります。 梵鐘には、日本からの寄付も寄せられています。

この龍門寺は、牧草地と接した丘に建てられていて、いくつもの堂宇が完備しています。冬は雪に埋もれて寒いため、暖房設備も完備されています。

 

基本的には、部屋はフローリングで、座る部分には薄い座布団を敷いています。

 本堂です。


アメリカの寺院は、形態も様々で特色があります。カルフォルニア州にある日系人向けにある寺院は、葬儀・先祖供養中心ですが、全米に広がる他の多くは、仏教を学ぶ修行道場、様々な催しも行うコミュニティーセンターなどの役割をしています。特に曹洞宗系の寺院は、「ZEN」の道場として存在しています。

龍門寺は、このような設備になってからは十数年の歴史です。あまり宗派の意味合いは少なく、訪れる人は、修行内容や環境、そして何よりも住職の魅力にひかれて来るようです。この寺の住職ワインコフ師は、曹洞宗が認可する「国際布教師」となっていますので、曹洞宗に属する寺と言えます。経営は独立採算制です。メンバーの献金が基になっています。

このようなアメリカの寺院・禅センターの特色は、単なるカルチャーセンターのような体験型ではなくて、限りなく修行道場に近いということです。メンバーの中には出家を目指す人も多くあります。本格的なカリキュラムが組まれていることに驚きます。

これは、壁に貼られてあった摂心(月に一度行う集中坐禅)のタイムスケジュール表です。驚きました。僧堂経験者ならばお判りかと思います。これがアメリカの今の禅事情です。この傾向はどこの禅センターでも同様でした。

寺の人気者  寺の入口にある総門。 参道。こんな自然豊かなところです

境内にあるリンゴの木。実際にデザートとして食べています。
左が住職のワインコフ師、右が北米総監のルーメー師(私の通訳もしてくれました)

メンバーの一部の方々。当日いられたある女性の方は、来年の5月に法戦式を行うのだそうです。

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