YS-11(日本エアコミューター(JAC)のHPから)
我が国唯一の国産旅客機であるYS-11(ターボプロップ式プロペラエンジン)が、9月30日(土)夕刻の沖永良部-鹿児島間の日本エアコミューター(JAC)便を最後に日本の定期航空路線から完全に姿を消すことになりました。1965年の初就航から41年間。滑走路の短い空港をメインとする日本のローカル路線を中心に、世界各地の航空会社でも導入され「丈夫で長持ち」と評された名機と呼ばれていた。現在でも、世界各地のローカル線で活躍中であるYS-11。「丈夫で長持ち」という国際的評価を得ている名機ではあるが、そう呼ばれるまでの道のりは決して楽なものではなかった。開発当初は数多くのトラブルに悩まされ、運航開始後も、湿気対策や手荷物入れの高さ調整など航空会社から次々と出されるリクエストに答えるべく努力の努力を重ねた。国産機育成のため、製作会社と航空会社が一体になって取り組んだコラボレーションの結果だった。資料によると、YS-11は、政府出資の半官半民の「日本航空機製造」が1973年までに182機を生産し、機体の耐久性に定評があったが民間航空機に設置義務付けられる衝突防止装置の設置に多額の費用がかかるため、引退を余儀なくされた。私自身、最後にYS-11に搭乗したのは羽田空港-女満別空港-女満別空港-千歳空港間だったと記憶していますが、気流が悪いと揺れましたが、YS-11は絶対安全なプロペラ機という安心感がありました。あと残るは、航空自衛隊、海上自衛隊、海上保安庁、気象庁、航空局あたりだけでしょうか。ありがとうYS-11。