[2022年1月26日 更新]
今日は都立推薦入試。
受験者はいままで練習してきた通りできるといいね。
とは言え、練習の80%しか力が出せなかったなんてケースもあるだろう。それでいい。
練習と同等の力が本番で出せることはまずない。緊張するだろうし、練習時にはいなかったライバルがあちこちにいるのだから。
80%も出せれば充分だ。
なお推薦受験者は、試験が終わったらすぐに一般入試対策に切り替えよ。
推薦入試を受けないライバルは、着々と弱点克服・得点アップの道を歩んでいる。それに追いつかなくてはならない。彼ら以上の努力を、残り4週間しなければなるまい。
◆桓武天皇と聖武天皇
先週の記事で、都立入試では日本国憲法がよく出ることをお伝えした。
しかし第一章「天皇」についての出題は一度もない。
<過去記事:都立社会 日本国憲法は絶対に出る>
一方、歴史分野では天皇は登場している。
過去にどの天皇が多く問題に出たのかをまとめた(2021~2005年度の17年分)
なお「天皇」と表記あるものだけを集計している。例えば「中大兄皇子」は「天智天皇」として集計していない。
2回 桓武天皇(2021,2019)、聖武天皇(2016,2013)
1回 元明天皇(2019)、天武天皇(2018)、文武天皇(2017)、推古天皇(2017)、舒明天皇(2011)、皇極天皇(2011)、斉明天皇(2011)、天智天皇(2011)
※2020年度には「仁徳天皇陵」という表記があったが、これは集計外とした。
持統天皇、後醍醐天皇は出ていない。
桓武天皇と聖武天皇が2回ずつ登場している。
桓武天皇は2年とも時代を古い順に並べる問題で登場した。
聖武天皇も1回は時代を古い順に並べる問題。もう1回は、
仏教の力を頼りに国の安定を図ろうとして,国ごとに国分寺と国分尼寺を置いた聖武天皇が建立した寺院である。この寺院には,聖武天皇が造らせた大仏が安置されている。
この文が示している場所を地図中から選ぶ問題。
「大仏」と聖武天皇というキーワードで気づけるだろう。
ただ「天皇」としてのみ出されたケースもある。
たとえば2012年度。時代を古い順に並べる問題で「渡来人などを通して学んだ仏教や儒教の考え方を取り入れ,役人の心構えとして制定された十七条の憲法(憲法十七条)は,天皇を中心とする政治を支える役割を果たした。」という選択肢があった。
入試で出る可能性が高いのは
推古天皇…女性。聖徳太子が摂政を務める
天智天皇…大化の改新、白村江の戦い
天武天皇…壬申の乱
聖武天皇…国分寺、東大寺の大仏、墾田永年私財法
桓武天皇…平安京遷都(せんと)、坂上田村麻呂を征夷大将軍にして東北に派遣
であろう。
どの時代で、何があったかを覚えておくといい。
余談だが皇極天皇、斉明天皇は聞きなれない名だろう。
知らなくとも、問題を解くのには何ら影響はなかった。
実は皇極天皇と斉明天皇は同一人物。一度退位してから再び天皇に即位したのである。これを重祚(ちょうそ)という。
重祚した天皇は2方おり、どちらも女性だった。興味があれば調べてみるといい。
都立に入る! ツイッター 役立つ情報。ミンナニナイショダヨ
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