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都立に入る!

2020年度を予想 都立高校 推薦入試の倍率推移(旧1学区)

今回から、過去4年間の推薦入試の実倍率と傾向についてを語る。
あくまで私の予想なので、その点は留意いただきたい。
今日は旧1学区の普通科高校について。

◆都立推薦 倍率は下降ぎみ
2019年度の都立高校推薦入試の倍率は2.89倍だった(全日制普通科)
なお男子が2.60倍、女子が3.28倍であり、女子の方が推薦入試の受験者が多い。

かつては3倍以上が当たり前だったが、年々下降している。
10年前は男子3.09倍、女子3.91倍だった。ここでも都立離れの現状が確認できる。

なぜ女子の方が倍率が高いのか。
理由は3つある。
1つ目は、女子の方が内申点が男子より高いから。
せっかくだから、高い内申点を活用するために推薦入試を受けておこうという考えだ。

2つ目は、作文や小論文が男子より得意だから。
作文があるというだけで推薦入試を敬遠する男子は少なくない。
一方の女子は比較的、作文に抵抗がない子が多いようだ。

3つ目は、これがいちばんの理由だろうが女子の上位生には行ける私立高校が少ないから。
男子校は、筑附、慶應義塾、慶應志木、早稲田高等学院、開成、巣鴨、城北、本郷など上位の付属校・進学校がある。
女子校は、お茶の水女子、慶應女子、豊島岡女子くらいしかない。
しかし、豊島岡女子は2021年度入試を最後に高校入試を停止することが発表されている。ますます選択肢はなくなる。

あとは早稲田実業、ICU、学芸大附属、筑附などの共学校だけだ。
「安全志向が高い(1・2ランク下げてもいいので確実に都立高校に受かりたい)受験生が多い」から、推薦で都立に受かっておこうとする女子が多いのだ。

女子は男子以上に「絶対に都立に受かりたい」のである。

◆小山台の人気は止まらない
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さっそく旧1学区を見てみよう。

男子で倍率が最も高いのが小山台高校。
2018年夏の高校野球、準優勝の成果も多少はあるだろう。
今夏も準優勝だったので、影響は残るはずだ。断言するが来年度入試では男子は3倍以上、女子は3.5倍以上は確実だ。
女子も小山台高校が4.83倍と旧1学区でいちばん高い。

小山台高校については過去記事を参照されたい。いい学校だよ。

日比谷も倍率は高い。
推薦入試で合格を狙うとなると、通知表オール5が普通なので、「3」があるような生徒は厳しいだろう。オール5の半数の生徒でさえも不合格になるのだ。
また、日比谷を受けるような子は早慶付属校や筑駒・開成なども受ける。
推薦で合格すれば、そういった高校受験をする貴重な機会がなくなる。そう判断して推薦入試はあえて受けない受験生もいるだろう。私はその行動には賛成だ。

◆倍率が低いのは八潮、大森、蒲田
定員22名割れで2次募集をした大森高校だが、推薦なら2倍近い倍率になる。
とは言え、他の都立高よりは圧倒的に低い倍率だ。
大森高校は、特に女子の倍率が下降し続けている。一般入試でもほぼ100%合格できるのだから無理もない。
「他の(倍率が出る)都立高校を推薦入試で受けて、ダメだったら確実に受かる大森高校を受けよう」と考えるのだろうね。

私は、推薦入試より一般入試を受けることを薦めたい。
受験という人生でも最大級の成長機会を、1ヶ月近く早く終えてしまうのがもったいないからだ。このデメリットは大きい。

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