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世界遺産 キンデルダイクの風車 オランダ旅行ーその2

2019年09月02日 | 非鉄系旅日記
ビジターセンター付近から
この日の午前中は雨のパラツク天気だったが、中々いい雰囲気の写真になった

 この日は世界遺産に登録されているキンデルダイク(Kinderdijk)の風車群を見に行くことにします。 このキンデルダイクの風車群はアルブラッサーワード(Alblasserwaard)という干拓地の排水の為に導入されたもので、オランダらしい水辺の農村風景の中に19基の風車が残っています。 こちらも公式サイトや公式アプリから各種の情報や割引チケットの入手、現地でのツアーガイド(英語)など入手することが出来ます。 
 今回のもう一つの楽しみはアムステルダムからの列車旅行! 往路は上記サイトの案内(Directionのページ)に従って、アムステルダムからロッテルダムを経由してドルトレヒト(Dordrecht)までNS(オランダ国鉄)のIC(Inter City)、ドルトレヒトからはバスでキンデルダイクに行くことにします。

アムステルダムからドルトレヒトまでは直通のIC 2218列車に乗車 2階建てで静かで快適

ドルトレヒトのバスターミナルから 316のバスで終点のキンデルダイクに向かう

 アムステルダムからドルトレヒトまではスキポール空港経由の新線を通り、ロッテルダムで乗り換えた方が早く着くのですが、往路は30分程余計に掛かるものの、ハーレムやライデン、ハーグといった都市を経由する乗り換えなしでドルトレヒトに行ける列車を選びました。 乗り間違えのリスク低減もさりながら、結果的にはこちらの方が駅や周囲の風景も面白かったです。 
 また、ドルトレヒトからのバスはキンデルダイク行きというお誂えの路線で、世界遺産なので観光客もそれなりにいるだろうからついていきゃいいや・・・と思っていたのですが、バスターミナルには他の乗客は皆無で、終点まで殆ど貸し切り状態でした。 

 前述のサイトで予めチケットを購入しておいたので、最初に紹介映像を見、その後中を見学できる博物館風車(2か所)などを見ながら散策して、最後に30分のボートクルーズで水路側から風車を眺めます。 アムステルダムの市内に比べると観光客もぐっと少ないし、もともと田舎なのでのんびりと過ごすことができるのが良いですね。 

風車の内部 風車の回転(右側)は、
木製の歯車と風車建物中央を貫通する軸を経由して水車を回す(下図)

風車の機構部分概念図

周囲には牧歌的な景観が広がる

クルーズ船からの景観も素晴らしい

近くで見ると想像以上に巨大な風車
今は風車はポンプとしては機能していないが、居住者のいる風車もある

 歴史や構造といった難しい話はさておき、ゆったりとした景色と雰囲気を堪能した後は、往路とは経路を変えて、ちょうど頃合いの時間に出発するWaterBusに乗ってロッテルダムに戻ることにします。 

ドルトレヒト - キンデルダイク ー ロッテルダムを結ぶウォーターバス 202系統
この船着き場、柵の無い場所が多く、足を滑らせたら地獄行きだ

7番のトラム ロッテルダム中央駅経由のWoudstein行き

 このウオーターバスはキンデルダイクからレック川を通ってロッテルダムのエラスムスブルグ(Erasumusbrug)船着き場まで、30分で到着します。 さらに船着き場の傍のWillemspleinという駅かロッテルダム中央駅までは7番のトラムで10分程です。 便の少なさと乗り換えさえ厭わなければこのルートも中々良さそうです。(駅から乗車する場合はWillemskadeが船着き場最寄)

アムステルダム中央駅に到着したICダイレクト 1039列車
ブリュッセルやパリ方面に向かうThalysも見える

 さて、往路は旧線を経由したので、復路はスキポール経由の高速線を経由するICダイレクトに乗車します。 乗車した列車は客車6両くらいの両端に電気機関車を連結したPush Pull列車で、ロッテルダム乗車時に隣が機関車だったのでてっきりその方向に動くと思っていたら、実はそれは後ろから押す側の機関車だったようでいささか焦りましたが、なんとかアムステルダムに戻ることが出来ました。

 それにしても自然と折り合いを付けて生きてきた日本人と違って、オランダ人はもっと挑戦的にこうやって自然を克服して生きてきたんやなあ・・・というのがこの日の感想です。
 
 ところでご参考までにオランダ国鉄NSの切符?の買い方で今回経験した3通りの方法をご紹介しておきます。
1)オランダ国内の全ての公共交通機関で使えるOVチップカールト
オランダ国鉄はもちろん、今回ご紹介したバス、トラム、ウオーターバスなどオランダ国内の公共交通機関全てで使える万能IC乗車券で、都市を跨って旅行する場合はすこぶる便利です。 旅行者は無記名式(カード代7.5€)を購入し、事前にクレジットカードからチャージして使います。 (日本は交通系ICカードも乱立・・・なんとかならへんのやろか) 
2)NSアプリで購入するバーコードチケット

NS(オランダ国鉄)専用で、スマホ用のNSアプリで列車を選択し、クレジットカードで支払いを済ますとバーコードのチケットが発行され、スマホ画面を自動改札機に読ませて使用します。 複数人数分のチケットを購入した場合はNSアプリを入れた別のスマホとチケットを共有することができます。(飛行機のe搭乗券のようなものです)
NS利用だけに限れば最もお勧めの方法です。
3)普通の紙の切符

やっぱり乗車記念に紙の切符が・・・という向きには、もちろん駅の自動販売機などで紙の切符が購入できます。 紙ですがIC入りの乗車券になっているようで、改札機にタッチするだけなので出場時に回収される様なことはありません。 
発行手数料として1€余計に掛かりますが、手元に残るのは良いですね。 (下はICダイレクト利用料金)
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