
そういう謂われを調べるなら、漢文に強いと言われる『漢辞海』だろう。そう思って引いてみた。曰く「(形声)魚の名。貉(バク)国に産する」とのこと。
まじでかっ!? 「鮮」が魚だなんて聞いたことがない。ま、不勉強だから聞いたことがないのは良いとしても、なんかせっかく「魚」と「羊」を併せてるのに、単に「形声」で、しかも固有名詞だなんてつまらないじゃないか。
そう思って『新漢和大字典』にもあたってみた。するとこちらは会意。「『魚+羊』。なま肉の意をあらわす」とのこと。
う~ん。『新漢和大字典』の意味の方がロマンがあるなあ。ただ『漢辞海』は、わざわざ「貉国に産する」と細かいことまで書いている。少なくとも表面的な信頼性は『漢辞海』が高いのかなあ。
ちなみにこの『漢辞海』によれば「鮮」には「若死にしたさま。短命の」という意味があるそうな。「鮮者」で「若死にしたもの」という意味なんだと。「若干」とかと同じように使いそうな言葉だよなあ。
また「鮮民」というのも「財産を持たない、孤独な人」という意味になるんだと。字面だけ見ると良い意味で使ってしまいそうだよね。
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