新人くん、許可取り屋に、威嚇射撃されたな

　僕は、高次脳機能障害その他症状てんこ盛り障害者。

　復職したけど、もとどおりの仕事はできない毎日。

　土木技師だったけど、測量も多分できなくなったと思う。

　だから、デスクワークが主な仕事になるんだけど、これがなかなか・・・。

　記憶障害だから、元の知識が戻ってこない。

　今日も許可取り屋が窓口にやってきたけど、新人くんと先輩が対応してくれた。

　どっちも、許認可事務の経験は２、３年くらいかな。

　だから、関係法令は、まだちょっと知識が足りない。

　その許可取り屋は、僕の職場と関係ない部署の許認可のことについて大声で堂々と話し始めた。

　許可取り屋が帰った後、新人くんに感想を聞いてみた。

　そしたら新人くん、「物凄く詳しいですよ～、あの人」と、どうやら許可取り屋の威嚇射撃にやられちゃったみたい。

　自席で聞いてた僕は、この許可取り業者が大声で自信持って話してるのを聞いていた。

　僕は、「こいつはウソついてるな」とわかった。

　でも、何でウソついてるか、これをうまく説明できない僕がいた。

　そのままパソコンでいろいろ調べて、あの許可取り屋はうそつきだということを新人くんに教えてあげられた。

　でも、そんなことより、許可取り屋のかわし方を身に着けるまでは、まだまだなんだと思う。

　僕も、元の記憶が戻るまで、まだまだ先が長いな、と改めて思った。

　だいたい、大声で他部局のことを説明することで、「こいつは知識がある」と思わせるのが、奴らの狙い。

　新人くんはそれにやられたようだ。

　でも、僕にはもうできないな、悔しいけれど・・・。