最近のリハビリで感じること

　僕は、左半身打撲と、高次脳機能障害を負わされて、大好きだったクルマもバイクも運転できなくなった。それも悲しいんだけど、あんなに好きだったバイクに「また乗りたい」って思う気持ちが無くなっちゃっている。それが辛い。


　だって、車の運転が好きじゃない奥さんに送り迎えしてもらうしかないから、奥さんにすごく辛い思いをさせちゃってるんだ。だいたい、こうやって奥さんの助手席に乗るのって、酔っ払ってるときに迎えに来てもらうくらいだったから、そういう意味では、奥さんに辛い思いをさせることは少なかった。でも今は違うんだ。悲しいよ。


　幸いクルマもバイクも大好きなことには変わりはなかったみたいで、そういう意味では乗ることに興味はあると思うんだけど、バランス感覚がなくなっちゃったんだ。やっぱり、バイク乗るからには「かっこよくスピード出して・・・」っていうのじゃなくて「周りの人に迷惑をかけずに、驚かせることがないように」走るのが良いバイク乗りだと思う。別にスピード出して走りたいのだったらサーキットに行けばいいんだし、街中でサーキットまがいの走りをすることは、大きな間違いです。


　ぼくはそんなこと大嫌いでした。だから、安全運転してたし、着るものもちゃんとしたプロテクター入りの長袖長ズボンをいつも着てましたよ。でも、信号無視の大型トレーラーには轢かれちゃいました。安全なものを重装備にしていたおかげで、大腿骨の骨折以外は、目立った外相はありませんでした。


　最近リハビリを続けていく中で、多分体はよくなるのでしょうけど、事故以前に回復することは無理でしょうし、脳の障害は多分完全に回復することは不可能だと思います。でも、毎日奥さんはリハビリに付き合ってくれています。悲しいな。申し訳ないし、事故前レベルの回復しなければ、どうすればいいんだろう。


　最近はそんなことリハビリしながら考えるようになりました。でもがんばるしかないんだよね。