昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

氷見温泉旅行記 ~男三人の回春の旅~ 一日目:午後 6:30~

2014-11-17 08:39:48 | お出かけ
民宿

やっと、到着です。
といっても、城跡から来るまで五分とかかりませんでしたが。
今や民宿と言っても、いわゆる民家ではないんですね。
旅館と称しても通用する立派な建物ですよ。

入り口近くの二人が、H(左)N(右)の二人です。
そして当然ながら、右下の影が、このわたくしめです。

はい、調べました。
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旅館業法の分類では施設基準により、簡易宿所営業の許可を取得していることが多い。
なお、日本の法体系上「民宿」という用語が出てくるのは、農山漁村余暇法2条5項で「農林漁業体験民宿業」が定義された1994年が最初である。
これを引用する形で2003年には旅館業法が全国的に規制緩和され、農林漁業者が営む農林漁業体験民宿は客室延床面積が33平米に満たなくても簡易宿所営業が許可されるようになった。
近年では、この規制緩和を利用した小規模な農林漁家民宿が急増している。

本来は農家や漁業者等の地方民家の一室を、スキー客や海水浴客など旅行者の宿泊に提供した、自宅開放型の宿泊施設が民宿である。
このため寝室を除き、廊下・風呂・便所などの宿泊客の利用する共有部分は、民家で生活する経営者とその家族との共有施設となっていた。
現在では、宿泊者への配慮(プライバシーや衛生面など)から、経営者家族の住居部分と分離されている施設がほとんどを占める。 (Wikipedia)より
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では次回は、民宿内でのことを。
そして次回を持って、終了…
一日目の終了です。
まだ二日目がありますからね。
ひょっとして、少し艶っぽい話が…

フロントにて、Hが手続きをしています。
なぬ? なぬなぬ、なにい? フロントがあるのかい。
畏れ入谷のコンコンチキでぃ!(違ったっけ)
(おそれいりや?)

およそ二間幅のカンター内にて、中年のおばさんが対応していますぞ。
「いらっしゃいませ、Hさま。再びのお越し、ありがとうございます」
実は、方言らしき言葉を使ったらしく、聞き取れませんでしたわ。
多分、そんな風に応対したと思うのですけれど。
いいですなあ、実に。
北陸の片田舎ということはないでしょうに、殊更強調されるとは。

「お部屋は、三階になっております」
仲居さんの案内はありませんでした。
ま、いいでしょう。心付けを渡す必要がなくなりますから。
な、なんと! 今は不必要? そりゃ、ありかだい。
もう、サービス料として込みになってる?
けどそれでは…情緒が…

エレベーターを使用しての、三階行き。
ここ、ホテル? 
階段を一段一段上がりながら、壁に掛かった絵画やら、もしくは窓からの景色を楽しみながら…
いつの時代の旅行の話をしているのでしようね、わたしは。
しかし心臓を患っているわたしには、この方がありがたいことで。
なにせ、あの城跡での階段登りで、少々きつくなっておりましたし…。
じゃ、いちいち文句を言うな! と、Hに叱られそうで。

八畳でしたか十畳ありますか、狭くも感じるし程よい空間とも感じるし。
窓から見える海海海、朝が楽しみではありますなあ。

仲居さんがお茶(はとむぎ茶とか)と和菓子を。
ひとしきり世間話をしたあとに
「七尾とありますけど、風の盆といのはこの地区でしたっけ?」
「いえいえ。風の盆は、八尾地区でございますよ。お間違えになるお客さま、いらっしゃいますよ」
と、恥を掻かせぬ心遣いをいただきました。

「お風呂になさいますか? それとも、お食事にいたしますか?」
時間は、六時半過ぎ。
「風呂にするわ」
「お風呂は、エレベーターで地階になっております」

地下、ですか…。
展望台、ではない…ですか…
口にはしませんでしたが、ちと淋しいような…ね。
まあ、民宿ですしね。
お向かいの立派な建物は、ホテルでしょうか。
どうやら、展望風呂だったようで。

風呂場

 
広さは、そうですねえ。
前回の板取川温泉の倍はありますか。
奥行きが、五、六間ぐらいですか…
幅が、十間あるでしょうかね。

湯舟の右側に取水口がありますが、龍の形だったと記憶しています。
結構に熱い湯が出ていました。
そうそう、湯舟の中に湧きだし口がありました。
ちょいとその上に乗っかったのですが、こそばゆかったです、ぐふふ。

忘れてた、お湯がですね、しょっぱいんです。
「おお、海辺だ!」
と、ちょっと感動でした。
H・Nの両名、
「飲んだのか?」
と苦笑いです。

それにしても、わたし、早上がりだと思っているのですが。
というのも、湯船に浸かれる時間が、せいぜい五分といったところなんです。
それ以上だと、心臓がアップアップしてくるんですよね。
ですから、早いんです。
二度浸かりしたとして、十分。長めだとしても、十五分は持たないでしょう。
体を洗うのが、どうですかね、十五分もあれば十分でしょう。
といところで、長くても三十分ですわ。

と、ところが、二度目のお湯に浸かろうとしたら、二人とも上がっていくんです。
なんという、贅沢な! 
だってそうでしょう? 
温泉ですよ、ここは。
「またあとで入りに来るから」
なんて言ってましたけど、結局は酔っ払っちゃって。

夕食 

結構なバリエーションでした。
右上のお刺身も、一人分ですからね。
それから、ビールはわたしのじゃありません。
ウーロン茶が、わたしのです。
真向かいのNが、領海侵犯していたのです。
左上に、お茶菓子が写っていますね。

「これ、寒ブリ?」
とHが確認しますと、
「ごめんなさい。ブリはまだこれからでして。
十一月に入らないと…。
出世魚ですから、一つ前というところでございます」

仲居さんが下がったあとで、
「だよな。一万円足らずで、寒ブリは無理か」
と、みな納得でした。

味の方は、わたし質より量の方でして、分かりません。
が、二人とも「うん、うん」と頷きながら食していましたから、それなりの味なのでしょう。
それにしても、よく食べ、良く飲みました。
昔話に花を咲かせながら、
「次はどこにする?」
「和倉温泉の加賀屋だろうに」
「そうそう。賞金で行くんだろう?」

この二人、
「宝くじより確率が低いだろうが」
と言うくせに、ですよ。


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