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昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

わたしの見た、おフランス・パリcity (旅行記) 二十八

2013-07-07 14:01:56 | お出かけ


(二十八)

さあ、着きました、ふもとです。例によって、歩きです。
道路脇に止まりました、駐車場ではありません。

そこかしこにある由緒ある建物が観光場所になっているパリでは、仕方のないことなんですかね? 
にしても、日本だと離れてはいても駐車場を用意しますよね。

さあここで、とんでもない事態が、わたしに起こるんです。
大変だったんですから、ほんとに。

みんな、足早に歩いて行きます。というより、ガイドさんの足が速いのか。
わたしが遅い、ですって? ……急ぎますよ、早足にしま……

ちょっと、待って! おかしい、おかしいんです。
右足が、右足の付け根が、うまく動かないんです。

つっちゃった感じで、動かない、んです。
えぇい、この足め! と、右手で叩きつつ、引きずるようにして歩きます。

何度も何度も叩いて、付け根の攣(つ)り(り)を抑えにかかりました。
二、三分でしょうか、ようやく収まってきました。やれやれです。

ほんの一、二分の場所に、公衆トイレがありました。
慌ててトイレに駆け込む者が居ます。

「万が一はぐれたり、迷子になられた方は、この場所に来て下さい。
誰も居なかったら、待ってて下さい」
取り決めをして、さあ、登っていきますよ。

日本での寺院前の、門前町といった感じです。
両脇にお土産物屋さんが、たくさん並んでいます。

一番の店先には、今日の天候のせいでしょうか、雨具が並べてありますよ。
そして多かったのは、Tシャツ類とポストカード群でした。

店の奥の方には、お菓子やらが見えています。
陶器らしき物も見えますね。

ちょっと待って下さい。
角っこにあるあれは、何でしょう? 

あれといっても、お店なんですけどね。
ワゴンに、衣類が山積みされてます。

ショッピングセンターで見かけるでしょ! 
百円均一! とか名打ってのセールワゴンを。

あれが、所狭し! と並んでいます。
えっと、二、三……十台近くありますよ。

訝しがるわたしに気付いたガイドさんが、耳打ちしてくれました。

「海外の工場から、段ボール一箱いくらで買うんですよ。
だから、不良品も混じっています。
超極安ですから、その代わり。で、それを承知で買うんです」

そう言えば、黒人女性やアラブ人が多かったですね。移民が多い地区だとか。
0.8ユーロという数字が見えました。確かに、安いですね。

結構、急な坂でした。寺院ある山ですよね、もう。
そこは、階段で登っていきます。
帰りに知りましたが、ケーブルカーがありましたよ。

「標高が130mほどですから、大したことはありませんね。
さあ、頑張って歩きましょう。運動不足解消ですよ。」

右足の痛みも治まったことだし、大丈夫だろうと高をくくったのが誤りでした。
とてものことに、若い人たちのスピードには付いていけません。

集団の先頭に居た(ガイドさんの横)のですが、どんどん追い抜かれていきます。
初めの内こそガイドさんも歩調を合わせてくれていましたが、先に進む物が増えるにつれて「ゆっくり来て下さいね」と声を掛けられて、おいてけぼりに…

それはそれは長い階段で、途中で息切れしてきました。
もうだめだ…と思った時、少し上に石製のベンチを見つけました。

天の助けです、ほんとに。ぜえぜえと息が上がり、心臓はバクついていましたから。
しばしの休憩です。眼下の風景を楽しみました。
ごちゃごちゃとした町並みで、郊外なんだ! と納得です。

サクレ・クール寺院

またしても雨です。
しばしやんでいてくれたのですが、トイレから出てくると…。

寺院の中に入ることは断念しました。
女子修道院だということで、是非にも中を見たかったのですが、
またしても、ぜえぜえ! 
この写真を撮ることが、精一杯でした。



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