行動派の家に着いた時、ようやく三人は「じゃ、明日!」と、口を開いた。
そして、ふたりだけになった時、ヒネクレ派が口を開いた。
「おい、喜べ! 彼女、お前と話がしたいとさ」
ヒネクレ派はさも嬉しそうに、真面目派の肩をたたいた。少し痛かったようだ。
「痛いよ、おい。」と、苦笑しつつ答えた。
「勝手にしてくれよ。だけど、きみもわからん男だなあ。
自分が好きな子を、いくら友達とはいえ。
わからんよ。そこが、ヒネクレ派のヒネクレたる所以かな?」
「まっ、そういうことだろう。ハハハ……」
それから、ふたりの間にまた沈黙が流れた。
ふたりとも、めいめいの思いを巡らせた。
空には、もう月が照っていた。急に、ヒネクレ派が言う。
「The moon shines bright,but dark in my heart! ってか。おい、この英語合ってるか?」
「さあな。いいじゃないか、きみの造作語でも。
原文とちがっていても、きみの今の心境だろう、いいさ」
「それもそうだ。」
また、ふたりの間に沈黙が流れた。
それは、ヒネクレ派の「じゃあな!」と言う声までつづいた。
*すみませんねえ、脈絡のない筋立てで。
尻切れトンボ的に終わったもので、変なんですよね。
まあ中坊の創った物語りなんて、こんなもんでしょう。
[原木]は今回で終わりにします。
次回からは、自伝物語り[ライフ!]群をお届けします。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます