昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

ポエム・ポエム・ポエム ~焦燥編~ =誰か、救いを!=

2019-09-20 08:00:00 | 
あゝ、今すぐに助けに来ておくれ。
あゝ、だれか、誰か、、、

 闇が、恐ろしい闇が、
 このわたしを、
 今にも舐め尽くそうとしている。

 あゝ、あしが、足が、消えてゆく。
 こんなにも早く、もろく……

 あゝ、とうとう、腰にまで来た。
 おゝ、この、この手が、手までが消えてゆく。

 手が消えてゆく。 
 わたしの世界から、離れてゆく。

おゝ、やめて、やめてくれえ。
おゝ、わたしの体が動かない。

 まるで足に、根が生えたように。
 もしかして、闇の手が、
 わたしをしっかりと抱きしめているのか?

 あゝ、頼む、お願いだ、動いておくれよ。
 おゝ、とうとう首にまで。
 
 おゝ、いきが、息ができない
 苦しい、く・る・し・いぃ!
 
 あゝ、何ということだ。
 とうとうわたしの世界は、消え失せた。

あゝ、お願いだ、誰か 救いの手を!
このわたしを見捨てないでおくれ。

 おゝ、…………
 声、……までが、……
 で・な・く……なるう

 “ちくしょう!”
 だが、わたしのこの意(こころ)は
 わたしのものだ。
  

(背景と解説)

「オーバーなことを……」とお思いでしょうが、実際この頃はとても焦っていました。
公私ともに絶不調な心理状態でした。

[連載第一回目の「えそらごと」が不思議な味わいがある。
生まれた家庭環境の屈託、ドライバーとして勤める職場の味気無さがよく描かれている。今後が楽しみ。
心理と風景描写などを入れるとさらによくなる]
と、「全作家文芸時評・・・文芸評論家 横尾和博」氏に評していただいた作品にその辺りのことを現しています。
残念なことに、後半部分の作品は同人誌に掲載しなかったので、後半部の評はいただけませんでした。

まだお読みになられていない方で興味のある方は、
プログ右上にあるQ(検索マーク)で、[ウエブ]を[このブログ内]に変更して[えそらごと]を検索して下さい。
勿論、「えそらごと」ですから、事実とは異なりますからね。

焦っていた……なにに?
とにかく、やることなすこと、すべて空回りの状態でした。
モテ期の反動でしょうか?
ただ、表面ではいつもと変わらぬ己を演じていました。
きつかったです、ほんとに。

もっとも、「いつも下を向いて、なにかブツブツと言ってる感じだったよ」とは、或る後輩女性徒の言葉ですが。
これは、彼女の知るわたしの高校生活3年間(定時制:4年間)の間中のことですが。

常に優等生を演じていたわたしの心内を知る者がいないという、その辛さは十分にわたしを痛めつけていました。
なので、時折、意地悪なわたしが顔を出したりしていました。
ただ、身近に居る者に向けられることはありませんでしたが。
友人の彼女宅の猫ちゃん、ごめんな。


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