昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

[ブルーの住人]第五章[蒼い情愛]~はんたー~

2024-03-09 08:00:32 | 物語り

(三)絶叫

 その部屋は、閑とした部屋。つめたい空気だけがおともだち。
 潜在的な○に対する恐怖感を感じさせたが、ややもすると○への恐怖感を超越しがちでもあった。

“地獄ってのは、あるのか? ふん、あるわけないか”
“地獄がない、とは… 言えないか…”
“意識が遠のく…とだえる…それが、○か?”

 恐怖の究極…不安と絶望と、そしてやはり恐怖。
 そしてそのどれもに、絶叫をともないそうだ。

 絶叫――

 なんにんが○刑の宣告を受けて、こうやって執行の日を待った? 
 なんにんが、落ち着いて○を待ったんだ? 
 待った、のか! ほんとに、待ったのか!!



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