昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

春先の、あちこち美術館巡り ~堺市:Musha展 (十三)

2020-06-21 08:00:41 | 美術展・博物館
第十七章:聖山アトス — オーソドクス教会のヴァチカン


アトス山は正教会の聖地であり、また南スラヴ人にとっても重要な場所であった。
(聖母マリアがここで亡くなったとされるギリシア正教の聖地でローマカトリックのバチカンにあたるといわれます)。
ミュシャはこの作品を制作するにあたって1924年にこの地を来訪しており、時代を超越した精神性に感銘を受けている。
中央に大きく描かれた聖母マリアと幼いイエスが描かれており、その手前には慈愛と信仰の寓意像が描かれている。
左右には実在する修道院の模型を持つ天使たちが描かれる。

ヒランダル修道院、アギウ・パンテレイモン修道院、ゾグラフウ修道院とヴァトペディ修道院の4つは、それぞれセルビア、ロシアとブルガリアの修道院です。
アトスにある修道院はスラヴ各国の歴史との関連が強く、ヒランダル修道院もセルビアのドゥシャン皇帝のネマニャ王朝が寄進したうちのひとつです。
ミュシャは、「スラヴ叙事詩」を一貫するスラヴの心の象徴として「聖アトス山 」を描いたのです。 

確かに、荘厳そのものでした。
ええっと、何人でしょうか……。1,2,3…8,9,10人ですか。
天使だと言うことなのですが、背中の羽が。
そうか、あれはキューピッドだったっけ。

それにしても、差し込む光に包まれた人々には、神々しさを感じさせます。
人目がなかったら、ひょっとして、その場にひざまずいてしまったかもしれませんね。
気が付かれていますよね、画面左下の少年のことは。
鋭い眼光を向けています、真実の光をその瞳に宿らせて、です。


第十八章:スラヴの菩提樹の下で誓いを立てる若者たち — スラヴ民族の目覚め



白山の戦い以降、ボヘミアはおよそ300年間ハプスブルク家の支配下に置かれた。
近代に入るとヨーロッパ諸国で民族運動が盛り上がり、チェコでもまた1890年代にオムラディーナと呼ばれる若者たちによる民族運動団体が結成された。
彼らは反オーストリア、反教会を標榜し、過激派とみなされ、1904年には指導者が逮捕・投獄されている。
作中では若者たちが輪になってスラヴの女神スラヴィアに誓いを立てる場面が描かれている。
女神スラヴィアは占術のシンボルである菩提樹に腰かけている。
手前でハープを奏でる女性のモデルは、ミュシャの娘ヤロスラヴァであり、1928年の展覧会では同じポーズのポスターが制作されている。
また、少女の対称にあたる右手に腰かけている若い男性はミュシャの息子、イージーがモデルである。
この作品はいくつかの人物が油彩で仕上げられておらず未完成作とも言われている。

未完成ですか……、言われてみれば画面中段の青年たちでしょうか、表情がないですね。
なにか違和感を感じていたのは、そのせいなんですね。
左右の少女と少年が、ミュシャの子どもたちをモデルにしていたとは。
愛らしさを感じたのは、そのせいだったのでしょうか。
気になったのは、少女の左横に居る、こちらをじっと見ている……人形のようにも見える、んですよね。
この髪型って、誰? というか、何だったっけ、見たような気がするのですが、思い出せません。


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