松田敏子フラワーデザイン・徒然ローズガーデン

予定より長生きしている今を憂いながら、怒りながら、笑いながら楽しむ。

センス・オブ・ワンダー

2017-06-29 06:57:24 | その他
子供の育ちにとって最も大切なものはなんだろう。
それは早々と九九が言えたり、英語がしゃべれたりすることではないはずだ。
知ることよりもまず感じること。
そう言ったのは、卓越した先見性をもって環境問題に警鐘を鳴らした
生物学者 レイチェル・カーソン。
彼女は「センス・オブ・ワンダー」という言葉を使った。
驚きを感じる心、とでも訳せようか。
何に対する驚きか。
それは自然の精妙さ、繊細さ、あるいは美しさに対してである。

自然とは、アマゾンやアフリカのような大自然である必要はないと思う。
ほんの小自然でよい。
近くの公園や水辺?いやコンクリートに囲まれ、空調の中に住み
電脳世界に支配される私達にとって、もっとも身近な自然とは
自分自身の生命にほかならない。

私たちはふいに生まれ、いつか必ず死ぬ。
病を得れば伏し、切れば血を流す。
これこそが自然だ。

そして私の生命はいつも周りの自然と直接的につながっている。

心臓の鼓動がセミしぐれの声に
吐いた白い息が冷たい空気の中に
あふれた涙がにじんだ夕日に溶けていくことを感じる心が
センス・オブ・ワンダーである。
それは大人になってもその人を支え続ける。

青春はみづきの下をかよふ風あるいは遠い線路のかがやき(高野公彦)
          
                   朝日新聞 ”命の美しさ感じる心こそ”から



欲を排除し謙虚に真摯に臨めば、しあわせな自分でもあるのかもしれない・・・
不思議なことに充実感に満たされた時こそ、切なくなり泣きたくなる。


「遠い線路のかがやき」って、後悔と愛おしさと夢を想う。

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