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やなせたかしさん作「アンパンマン」の絵本が最初に出版されたのは1973年
日本テレビでアニメ放送が始まる 15年も前のことだった。
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編集者には「こんな本、これ一冊にしてください」と云われ、
出版後は、批判の声も浴びた。
しかし、子供たちの受け止め方は違った。
5年くらいかけてじわじわ浸透、保育園や幼稚園で奪い合いになる人気の絵本になった。
戦争体験から「正義とは何か」というテーマをどうしても描いてみたかった。
・・・声高に語る正義はうそ臭い。
この世に絶対の正義はない。
唯一 揺るがない正義があるとしたら、ひもじい人を食べさせてあげることだ
そう、強く思った。 ・・・
TV番組化の許諾がとれても、スポンサーがつかず、出資者を集め
2年がかりで番組化が決定した。
やなせさん作詞の主題歌も一度はボツになった。
・・・なんのためにうまれて なにをして いきるのか
こたえられないなんて そんなのは いやだ! ・・・
あまりに まっすぐに人生を問う詞は、幼い子供達には難解だともいわれた。
しかし、やなせさんは
「わからないで歌っていても歌詞は覚える。
いつか、きっと僕の言いたかったことをわかってくれる時が来る・・・」と。
番組は、昭和が終わろうとする1988年10月に始まった。
やなせさんは、69歳になっていた。
番組は今も続いている。
震災後、やなせさんは支援活動を続けている。
体調が悪く、昨年秋に入院。
肺炎、腸閉塞を発症、癌が再発した。
被災地でこの歌を聞いた子供達は、将来、何を思い出すのだろう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー朝日新聞より
いつか長男が絶賛していた「アンパンマンマーチ」
え
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