松田敏子フラワーデザイン・徒然ローズガーデン

予定より長生きしている今を憂いながら、怒りながら、笑いながら楽しむ。

正義とは何か、問いたかった

2012-03-10 10:55:41 | その他



やなせたかしさん作「アンパンマン」の絵本が最初に出版されたのは1973年

日本テレビでアニメ放送が始まる 15年も前のことだった。

編集者には「こんな本、これ一冊にしてください」と云われ、
出版後は、批判の声も浴びた。

しかし、子供たちの受け止め方は違った。
5年くらいかけてじわじわ浸透、保育園や幼稚園で奪い合いになる人気の絵本になった。


戦争体験から「正義とは何か」というテーマをどうしても描いてみたかった。

・・・声高に語る正義はうそ臭い。
   この世に絶対の正義はない。
   唯一 揺るがない正義があるとしたら、ひもじい人を食べさせてあげることだ
   そう、強く思った。                           ・・・


TV番組化の許諾がとれても、スポンサーがつかず、出資者を集め
2年がかりで番組化が決定した。
やなせさん作詞の主題歌も一度はボツになった。

・・・なんのためにうまれて なにをして いきるのか
   こたえられないなんて そんなのは いやだ!    ・・・


あまりに まっすぐに人生を問う詞は、幼い子供達には難解だともいわれた。
しかし、やなせさんは
「わからないで歌っていても歌詞は覚える。
 いつか、きっと僕の言いたかったことをわかってくれる時が来る・・・」と。

番組は、昭和が終わろうとする1988年10月に始まった。
やなせさんは、69歳になっていた。

番組は今も続いている。

震災後、やなせさんは支援活動を続けている。
体調が悪く、昨年秋に入院。
肺炎、腸閉塞を発症、癌が再発した。

被災地でこの歌を聞いた子供達は、将来、何を思い出すのだろう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー朝日新聞より


いつか長男が絶賛していた「アンパンマンマーチ」

 すると、やなせさんは今 93歳
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