松田敏子フラワーデザイン・徒然ローズガーデン

予定より長生きしている今を憂いながら、怒りながら、笑いながら楽しむ。

ヴィジェ・ルブラン展

2011-04-03 05:22:03 | 芸術鑑賞・文学・音楽・映画など
フランス革命の足音が迫る中、絶対王政最後の華やかな宮廷を活写し

革命で断頭台の露と消えた王妃マリー・アントワネットのイメージを

決定づけた重要な女性画家。

彼女が描く、華やかで最新流行のドレスをまとった肖像画は

王室のみならず、ヴェルサイユの宮廷の女性たちをも瞬く間に魅了し

ヨーロッパ中にその名を馳せていった。

ライバルであり、対照的な運命をたどった女性画家 ラビーユ・ギアール

をはじめ、18世紀フランスで華々しく活躍した女性画家たちの作品も展示されている。

ロココの時代の女性芸術家たちの豊かな世界。

個人蔵の作品が多かったというのは当時、やはり女性画家は認められにくく

世に出るのもまれだったのだろうか。

回顧展はかって一度だけ、アメリカで開催されたのみで

祖国のフランスでさえ実現されたことがなく、日本でも本展が初めての展示となる。

すべて宮廷肖像画。



エリザベト・ルイーズ・ヴィジェ・ルブラン自画像    サンクトペテルブルグ、エルミタージュ美術館蔵




フランス王妃マリー・アントワネット    パリ、個人蔵



友人の招待券でご一緒させてもらった。
東北のことを思い、後ろめたい気持ちもありつつ鑑賞させていただいた。
コメント (3)
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