<川は流れる>

Reiの好きなこと、ここだけの話

「あの日僕らの命はトイレットペーパーより軽かった カウラ捕虜収容所からの大脱走」

2013年08月06日 |  映画
2008年 TVドラマ

日本テレビ開局55周年記念ドラマ

出演は大泉洋 小泉孝太郎 阿部サダヲ
戦争を知らない若い世代の役者が、こういう役を演じることについて
彼らの感想を聞いてみたい気がする。
特に小泉孝太郎氏、演技も上手くなっていてとてもよかった。
若い兵士の苦悩をよくあらわしていたと思います。

ストーリーは、第二次世界大戦時下
オーストラリアのカウラというところにある捕虜収容施設に居た、
朝倉憲一と嘉納二郎伍長。
戦陣訓のとおり、捕虜になるより死を・・といきまく朝倉、
どのような形でも生きて帰りたいと言う嘉納二郎、
このふたりが代表する日本兵の考え方、そして、友情などを描きながら
カウラ捕虜収容所から、死にたいがための日本兵の大脱走が起こり、
231人の日本人が死んだ実際の事件を掘り起こしていく物語。

当時、日本の戦史には乗らなかった事実。
何故そのようなことが起きたのか、
何故、戦史として伝えられなかったのか、
時を経て、広くその事実を伝えるためにさまざまな発言や文章が残されているところです。

TVドラマはもちろん史実を元にした完全フィクションです。
どんな戦争ドラマを見ても、戦争を知らない子供たちはきっとピンとこない。
語り部がどんなに大切かわかっていても、
もうさすがに、次の世代に引き継ぐしかない年数が経ってしまった。

だけどどんな形であれ、こんなドラマや映画はもう少し子供たちが見るべきだなーと思うのです。
「シンドラーのリスト」が公開されたとき、あまりの残酷さに
当時の少年少女たちはショックを受けたでしょうが、見るべき映画だったに違いないと
私は思っています。
戦争に良い悪いなんてないのです。
これが戦争だ、という事実をできるだけ知っておくべきだと思うだけです。

このドラマの感想に限って言えば、とても良かった。
俳優も、ロケも良かった。
しばらく余韻が残りました。


「カウラ捕虜収容所からの大脱走」







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