<川は流れる>

Reiの好きなこと、ここだけの話

「ノルウェイの森」

2011年09月15日 |  映画
2010年 邦画
トラン・アン・ユン監督、松山ケンイチ、菊池凛子主演

このトラン・アン・ユン監督は「青いパパイヤの香り」を撮った監督さん。
この映画は大好きだったのですが、
「ノルウェイの森」も同じように映画全体の雰囲気がとてもいいと思います。

ところでこのベストセラーの小説の映画化。
賛否両論なんでしょうね。
だいたい、小説を読んでいる人は少し不満が残ったり。

私は小説も読まず、予備知識もないままこの映画を観たので
たぶん、すごく感動に近いものを感じました。
感動と書いてしまわないのは、なにかそれと違う不思議な感情を抱いたからかな。
表現できません。

一番驚いたのが松山ケンイチ。
こんな人だっけ?
ほんとに何歳?というくらい大学生にしか見えなかった。
「カメレオン俳優」と呼ばれているとか。
キャラクター作りが見事で、日本の俳優さんにおいては稀有の存在かも。

小説の世界観を忠実に再現しようとしているのが成功しているのかどうか
私にはわからないけど、
直子役の菊池凛子は、ちょっと彼女自身のキャラクターと違うような気がした。
でも、菊池凛子も松ケンと同じように、とても不思議な女優さん。
はかなげで、一途で弱くて、それでいて燃えるような情熱を内に秘めている直子。
そんなキャラクターを表現してすごいな~。

恋が命と直結している若い頃。
完全体で成就できない恋に絶望する若い頃。
自分の体験と重ねあわせることができる現実的な恋。

ああ、あの頃はそんな時代だった。
と、ノルウェイの森(ビートルズ)を聴きながら
感慨にふけってしまう。
そんな映画です。

お勧め度は・・・
観ても損はないかな。
美しい映画です。
監督の手腕です!

コメント
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