とんとんのヒトリゴト

のんびり成長中のムスメの成長記録と趣味や日々の徒然話など。

副籍制度について考える

2011-02-28 | 学校生活(3年生)
学校から先日「今年度の副籍交流実地の感想」についてのアンケートが我が家にやってきた。

ぶーちゃんが小学校に入る一年前からスタートしたこの副籍制度。
要するに特別支援学校や支援学級に通う子供達に、地域の学校にも「籍」を置く事によって地域の人と交流を図ってもらうという制度なんです。
ちなみに、東京独自の制度らしいですね

さて、ぶーちゃんは1年生の時から3年間、この復籍制度を利用して地域の小学校と交流を深めてきました。
その都度エントリーしていますが、今までにこんな感じでその当時の思いを書き綴っています。

復籍制度に申し込んでみた~2008年10月(1年)~

初めての交流(前編)~2008年11月~

初めての交流(後編)~2008年11月~

副籍制度から見えた事~2009年3月~

さて、よく見るとエントリーをしているのはほとんどが1年生の頃ですね。
一応三年間復籍制度を利用しているんですよ。
じゃ、なんで全然エントリーが増えないか・・・といいますと、全然交流していないからですとしか言いようが無いんだなぁ・・・これが

ちょっとだけどんな感じかご紹介しましょう

この副籍制度には「直接交流」と「間接交流」と2パターンがあります。
直接交流は、子供が実際に地域の学校に出向き、授業などに参加して子供達と交流する活動をメインにする。
そして間接交流は直接交流が難しいお子さんのために、学校で配布されるお手紙などを交換し合い、学校の出来事や雰囲気を知ってもらう。
ちなみに、この交流方法は親の希望を元に、先生と相手の地域校のコーディネーターが話し合って「その子に合う活動をどんな風にやっていくか」を相談して決めるそうです。

ぶーちゃんは「間接交流がいいだろう」と言う事で、間接交流をメインに行っています。
そして、地域の小学校の大きな催しの中でも一番ぶーちゃんに合うだろう・・・という、学芸会を観覧すると言う事が唯一の交流活動になっています。
この直接交流が行われたのが、1年生の時に書いたエントリーの内容だった訳です。

そして2年生。
副籍制度の継続をお願いしたが、お手紙が届き始めたのはなんと夏休み明けの9月。
それまで一切音沙汰無しだったのだが、後で話を聞くと支援内容を決める先生方同士の話し合いが出来たのがなんと夏休みで、それからようやくお手紙が来たためにこの時期からのスタートになった・・・というではありませんか。

まぁ、いいんですがね。
先生方も忙しいからなぁ・・・

だがしかし、その年のメインの発表会である「絵画・工作展示会」の招待の手紙がそのイベントが終わった後に来たのには「ヲイヲイ・・・」と思わざる負えなかった。

実際の所、そのイベントが開催される日時などは地域のお友達から話を聞いていて知ってはいた。
だが、ちょっと都合が悪い日だったのであえていく事はしなかったんです。

でも、それが終わって1週間後に学校から「○○小学校からお手紙です」と連絡帳経由で来た招待のお手紙を見てびっくりしたのは言うまでもありませんよ!
招待されていて連絡もせずに休むなんてとんでもありませんよ~

と言う事で、一応その時は学校に謝罪の電話を入れるはめになった・・・。
まぁ、相手校の方も「あまり興味の無いイベントだと思ったので、特に気にしていませんよ」と言ってましたけどね。
・・・さらっと気にしていないと言われるのもちょっとブルーだけど(爆)まぁ、それはさておいて。

つまり、2年生の時にやった副籍活動としては
・お手紙を9月から2月までもらう。
・絵画展に招待されたが断った

以上2点だった・・・。

そして3年。
実は去年の今頃、今回と同じようなアンケートがあり、その時に私は先生にこう伝えた。

「お手紙を通しての間接交流はかまわない。
でも、いちいち学校を介して手紙をもらうとタイムラグがすごく発生してしまい、前回の交流の時のように招待状が終わった後・・・にもなりかねない。
幸いぶーちゃんは、学校からすぐ近くに住んでいるし、出来るならお手紙は相手の学校に出向いて受け取る・・・みたいな形にしてもらってもいいんですけれど・・・。
その方が、学校の様子も感じられるし、「ぶーちゃんの存在を知ってもらう」という点から言えば、いいのではないか??」

だがしかし。
「伝えておきますね~」と先生は言ったが、その返事は1年たった今もまだ帰ってこず
今年は6月あたりからお手紙の交流が始まり、直接交流に関しては「生活発表会」の時に観覧に行く予定になっていたのだが、ぶーちゃんの体調不良でいく事が出来ず、何も無いまま1年終了した。
(通年元気なぶーちゃんだが、丁度去年の11月に喘息疑惑で大騒ぎしていた時期に行われていたんですよ~)

・・・正直な話、何を交流したのかもわからないし、何の感想を書けばいいのかちっとも分からない。


制度自体はいいんだと思うし、私も実際「いいと思った」点もある。
でも、正直生かし切れていないと思うんだなぁ・・・。

例えば支援級に行けるぐらいのレベルのお子さんなら、もっと直接交流による活動で得る物があると思う。
うちの学校でも高学年で多少話せるお子さんだと、直接交流に踏み込んで1学期の間に1回ぐらいのペースで交流している人もいる。(それでも年に3回だが)

でも、それでお互い理解し合えるかと言えば、けっこう微妙ですよね。
学校に支援級がある小学校ならまだしも、支援級の無い普通の小学校の生徒の方が、年に1回会うぐらいでどれぐらい分かるのか・・・って思っちゃうのは間違いですかね?

だったら学童に行けよ!とか、放課後の校庭開放に子供を連れて行けよ!って話になるのかもしれません。
放課後の校庭開放は、以前のエントリーでも書きましたがあまり連れて行きたいと思う環境でも雰囲気でも無いため、今でも正直前向きにはなれないんですよね~。

ちなみに、ぶーちゃんの支援学校の近隣にある小学校と年に数回直接交流を行っている。
が、2年生の時に行われた直接交流は結構散々たる物だったんですよねぇ・・・。
詳しくはこちらのエントリーでぼやいているので読んでいただければ幸いです。

で、この話には実は続きがある。
この「地域校との交流」に関しては年に数回、話し合いがもたれている。
支援校からは副校長とコーディネーターの先生とPTAの役員が、
そして交流を行う学校(ぶーちゃんの学校は2校直接交流を行っている)からも、校長先生とコーディネーターの先生がその話し合いに参加するんですが、たまたまぶーちゃんと同じクラスのママさんがPTAの代表としてこの会に参加していてね~。
相手校の先生方を前に、「今回の直接交流を見て不満に思い、要改善と思った事」をぶちまけてきたそうなんです。
その時他の学年で一緒に行っていたママ曰く、どの先生方も項垂れて話を聞いていた・・・って位、すごい剣幕だったらしいんですがね~
それは私も同じ思いだったし、「よくぞ言ってくれた!」って事ばっかりだったので、本当に嬉しかったんですよね。
そしてもっと嬉しかったのは、その親の思いを汲んでくれた相手校側の態度が一気に変わった事だった。

その次に行われた交流の時。
先生から「是非見に来て欲しい」と言われて私は若干気が重かったけれど見に行ったんですよね。
そして正直驚いた。
活動の内容が全然変わっていたのだ。

「子供に丸投げ」状態で、子供達もどうしていいか分からずオロオロしていた前回とは違い、きちんと「遊ぶテーマ」が決まっていて、それをみんなで出来る形で活動している姿。
そして、地域の子供達がお互いヘルプしやすいようにグループでぶーちゃんたちに着いているから、謎な行動をするぶーちゃんがいても、安心して活動しているのが手に取るように伝わってくる。

これなら安心して活動に参加させる事が出来るし、「交流したなぁ」って実感を持つ事も出来る。
そしてまた来年も同じようにこの学校とは交流が出来る・・・要するに積み重ねをする事が出来るという事も私の安心材料につながる。
最初は分からなくても会う数を重ね、ふれあう数を増やして理解を深める。

これぐらい大変な事だと個人的には思うんだけれど・・・それをたった年に1回の交流で「これこそ理想のインクルーシブ教育だ!」なんて言われたら、「現状見ろよ~」と叫びたくなりますのよ。
みんな地域の学校へ 障害児「分離」から転換
障害のある子もない子も、地域の学校でともに学ぶ。そんな「インクルーシブ教育」の理念が注目されている。国が進める障害者基本法改正の議論でも焦点のひとつだが、人的、物的なサポート体制の整備はまだ十分とは言えない。障害児が通常学級に通う現場から課題を探った。(花野雄太)

   ~朝日新聞 2011年2月21日掲載~

この記事でも東京都の副籍制度について紹介しているが、現実はまだまだだと声を大にして言いたい。

本当に難しい話ですよね~。
その子その子によって合う合わないあると思いますし・・・。

それよりも、今年の感想・・・何書けばいいか迷うわ~
一応来年も希望する予定ですが、どーなることやら。





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2 コメント

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微妙ですよね~~。 (そらまめママ)
2011-02-28 17:42:08
こんにちは。。。

副籍。。。家もやっていますが、今まで一度も副籍校へは行ったことありません。。。(笑)

お手紙が9月くらいから、連絡帳経由で届きますが。。。(^^ゞ

直接交流の可能なお子さんは、月に1回くらい出向いているようですが、それも本当に極一部のお子さんのようです。

副籍校からも特に連絡もなく、行事に遊びに行ったりということもないので、家に限っては、「これって意味あるのかなぁ??」と思うのですが、とりあえず来年も継続しました。
実は、あまり副籍をしているお子さんも少ないようです。。。(^^ゞ

それに、ぶーちゃんの学校同様、うちの子の学校も交流校があって、何回かお子さんたちが遊びに来ているんですよね。。。
相手校のお子さんたちもいろいろ遊びを考えてくるようで、先日見学したのですが、うちの子、喜んで参加していました。(笑)

そんな感じなので、あえて副籍校へ赴かなくてもいいのかなぁ。。。などど、副籍に関しては、ちょっと引き気味に考えてしまっています。(^^ゞ

やはり、直接交流するには、親も、先生も、相手校のほうでも、相当準備していかないとかなり難しいのかなぁ。。。と思っています。
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そらまめママさんへ (とんとん)
2011-03-01 17:06:46
こんにちはv

>今まで一度も副籍校へは行ったことありません

あらら・・・やっぱりそうですか
学校変われど、やっぱり同じような感じなんですね。

ぶーちゃんは年に一回行ってる・・・と書きましたが、これはかなり珍しいパターンみたいです。
前にも書きましたが、ぶーちゃんの学校の副校長が以前支援学校との交流をしていた学校に在籍していたので、こういう形を持ちかけてくれたんですよね。

逆に言えば、相手校に全然免疫が無い場合は、本当に「何をすればいいのか」が全然分からないため、結果的に何も残らない交流になってしまうようです。

実は副籍を取らないお友達の方が私も多いです。
兄弟関係や必要性を感じない方が多いからなんですけれど、私もあえて勧める気にはなれませんね。
理由はそらまめママさんと同じ。
色々なリスクを背負ってまで交流をする意味があるのかどうか分からないからです。

見た目はすばらしい副籍ですが、色々問題があるのは学校も、先生も、親もみんな分かっていると思うんです。
後はこれをどう改善していけばいいのかを、お互い話し合う必要があると思うのですが、あまりにも制度の規模が大きすぎてそれすら現状出来ていないのが残念なところですね。

でも、誰かがやらなければ「いつかいい制度になるかもしれない」という芽をつぶしてしまうカモしれないしなぁ~と思うと、やめるにやめられず・・・
うちもまた来年は継続で行くと思いますよ。

ま、無理しない範囲でお互いやっていきましょうvv

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