とんとんのヒトリゴト

のんびり成長中のムスメの成長記録と趣味や日々の徒然話など。

副籍制度に申し込んでみた

2008-10-06 | 学校生活(1年生)
ぶーちゃんの元に、先日地域の小学校からのお便りが届きました。
そう、ぶーちゃんが普通に育っていたら通うはずだった小学校からです。
これは今年の春に申し込んだ「副籍制度」によって始められた交流の一環なんです。

副籍制度とは・・・
都立特別支援学校の小・中学部に在籍する児童・生徒が、居住する地域の区市町村立小・中学校(「地域指定校」という)に副次的な籍(「副籍」という)をもち、直接的な交流や間接的な交流を通じて、居住する地域とのつながりの維持・継続を図る制度です。
   ~ 東京都教育委員会HPより ~

ようするに、ぶーちゃん達のように地域外の小学校に進学せざる負えなかった生徒たちやその家族と、地域の小学校に住む同世代のお友達やその家族の交流を学校を通じて深めていこうというシステムなんですね。
とはいえ、実はこれ2年前ぐらいから正式に始まったものなので、まだまだ発展途上中の制度なんですよ

さて、どんなふうに進んだかというとですね・・・。
ぶーちゃん達一年生は6月頃の個人面談の際、この副籍制度を利用するかどうかの希望を聞かれました。
うちのように希望する場合には、その生徒の対象となる小学校へ支援校側から「そちらの学校に副籍を希望している生徒がいるのですが・・・」みたいな感じで連絡を入れてくれるそうです。

そう、交流を図ると言ってもいきなり私たちが学校に赴いて「こんにちは~よろしくね~♪」と行く訳ではないのだ(爆)
やれといわれても困るけれどねぇ~(苦笑)

実際には希望している子供の障害や特性などを踏まえた上で、どのような形で交流を図っていくか・・・という事を、学校側同士で協議してくれるらしいんですよね。
随分手間をかけてくれるんだなぁ~っていうのが本音の所ですが、正直ここまで丁寧にやってくれるかは今後の様子を見ていかなくては分からないのが現状です。

とりあえずぶーちゃんの現状としては、希望した生徒全員に行われる交流として「学校通信などのお便り交換」が始まったという所でしょうか。
大したことないように思えますが、私としてはこれでも一歩進めたんじゃないかと思うんですよね。

だって、学校から数分の距離に住んでいますが、兄弟が通学している訳でもなければ就学前検診にも行かなかった「ぶーちゃん」という存在を学校側は今まで全然知らなかったはずなんですよ。本当だったら通うはずだったのに・・・
でも、それがこの「副籍希望」によってぶーちゃんの存在を気にとめてもらう事がきっとできたんじゃないかと思うからなんです。(よく考えすぎかな?)

少なくとも今の在校生の中でこの小学校圏内に住んでいるのはぶーちゃんだけ。
前にも書いたけれど、支援級などがある学校の場合には「不思議っ子ちゃん」がいてもあまり変な目で見られる事はないのですが、そういう学級が付いていない学校だけに、ぶーちゃんのような不思議っ子ちゃんを見る目は正直かなり厳しいんですよね。
実際声をあげてくるくる回るぶーちゃんを指さしてひそひそ話す子もいるし、親も不思議そうな顔をしたり「見たらいけないものを見たわ」なーんて感じでスルーする人もいるしね。

まぁ、悲しい気持ちにはなるけれど、それは右から左へ流す事にしています。

そんな思いをしてまで副籍制度を希望するのはなぜかと言われると、正直ぶーちゃんや私がどうこうというよりは地域の子供たちに「色々な子供がいるんだよ」って事を知ってもらいたいからって気持ちが強いのかも知れない。
いちいち首を捕まえてぶーちゃんの事を一から十まで説明する気はないけれど、そういう様々なハンディを持っている人が身近にいるといないのとではその後の人生に大きく違いが出ると私は考えている。

知らないから、気味が悪い。
少しでも知っていれば、向ける視線も和らぐはずだと信じたい。

正直ぶーちゃんは副籍を取ろうが取るまいが全然関係ない。
普通のお友達と遊ぶことを希望している訳じゃないしね。
でも、恐らく他の子にとってはぶーちゃんを知る事はいい経験になるんじゃないのかな。
そうあって欲しいと思うのです。

話は変わるけれど、先日見た光景を思い出す。

ぶーちゃんの学校の課外活動があった時のこと。
ぶーちゃん達の学校の生徒、先生、そして補佐をしてくれるボランティアの人達がとある公園に遊びに行った。
その日は土曜日でその公園にも結構な人がいて賑やかだったんだけれども、ぶーちゃんたちの一団が公園に混ざったとたん、明らかに空気が変わった。
ジャングルジムなどで遊んでいた人たちが一斉に公園のベンチに引き下がり、「一体何が起きてるのか?」って感じでぶーちゃん達の事をじーっと観察し始めたのだ。
その光景に何かを感じたのか遊んでいたのを切り上げて帰る親子連れもいれば、あまり気にせず混ざって遊びだす子も出てきたりとその後の様子は様々だったが、そんな一部始終を後から着いてきた私たち保護者が苦笑いと共に見る羽目になった。

「あー、完全に(公園にいた人たちが)引いちゃったね~」そういったお母さんに高学年のお母さんが「まぁ、しょうがないでしょう。実際もし私達も同じ立場だったら絶対どん引きするもの」といった。

みんな激しく同意だ(爆)

そう、私たちは「障害児の親」だから、あからさまな態度に色々思ってしまう。
でも、もし子供に障害が無ければ恐らく私たちだって目の前に繰り広げられる奇声や衝動行動に恐れおののくに違いない。
これが現実なのよね~。
やっぱり右から左へ受け流す・・・が一番賢いのかも。
無駄に傷ついてもいい事なさそうだしね。

そしてもう一度、先輩ママさんが言った。

「どんな事もそのうち慣れるよ」

またまたみんなで激しく同意(爆)
その言葉を信じて突き進むのみだと思ったのは言うまでもありません♪

色々あっても何とかなると信じて前向きにいきたいものです。




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2 コメント

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いいないいな♪ (ななちママ)
2008-10-08 07:09:51
とってもいい制度ですね
先日嫌な目にあったばかりなのに、まだ懲りない私・・・
ななちの入学する県立特別支援学校にもこういう制度があるのですが、市立小学校の校長会で月1回から年3回に減らされてしまったそうです
校長がクラスで授業をするわけじゃないのに
地域で知っている人がいるというのは、とても心強いですよね。
例えば、ななちは嬉しい時『アーアー』言うけど、知ってる子が見れば『ななちゃん今嬉しいんだよ♪』って言ってくれるし・・・
ななちの住む地域では、まだまだ難しい事なのかな・・・?
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大丈夫ですよvv (とんとん)
2008-10-08 23:03:35
ななちママさん、こんばんは。

副籍制度・・・いい制度に見えますよね。
でも、まだ全然具体的な事は進んでいないというのが現実なんですよ。
一年目の去年はお便りの交流だけ、二年目の今年からようやく本格的な交流を・・・という形になっているそうですが、障害の特性による交流の難しさや、受け入れる側の学校側の体制がなかなか整わないなど大変らしいんですよね。
でも、先生方も少しでもこの交流がスムーズにいくように、夏休みを返上して学校巡りをしたりなど、色々頑張ってくださっているんですよ。
先生方も「この制度をきちんと運用していくためにも、学校側だけでなく生徒や保護者の皆さん方の協力も必要なんです」と、口酸っぱく言ってますからね~(汗)
最初は色々大変だと思いますが、私たちの経験や努力がこの後に続くと信じて色々チャレンジしていきたいと思いますvv

実際ななちちゃん所とうちの所も正直そう大差ないと思いますよ。
うちも知っているお友達ならぶーちゃんがくるくる回っていたり大声あげても「風と遊んで気持ちよさそ~」って言ってくれるけれど、知らない人なら「なーにあのこ?」って状態だからね。
でも、だからと言ってひきこもるのもなんだから、少しずつ知り合いの輪を広げて行ければいいと思います。
ななちママさんも焦らずに気長に関係を築いていければいいですねvv
嫌な事も多いと思いますが、あまり落ちこまず右から左に受け流してやっていこうね!
(すでに私の座右の銘になっています・・・)

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