Tomotubby’s Travel Blog

Tomotubby と Pet の奇妙な旅 Blog。
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「ハンニバル・ライジング」

2007-04-06 | Japan 日常生活の冒険
「レッド・ドラゴン」「羊たちの沈黙」「ハンニバル」に続くトマス・ハリスの新作「ハンニバル・ライジング」が新潮文庫として本屋に並んでいるのを見つけ、即買いしてしまいました。前三作に続いて、あのハンニバル・レクター博士が登場、前三作までは時を追って進んできたのに対して、新作「ハンニバル・ライジング」は遥か第二次大戦前まで時を遡り、天才精神科医にして殺人鬼である博士の生い立ちや「カニバリズム」という異常嗜好を生んだ背景に迫るようです。

個人的には最初に「レッド・ドラゴン」を読んで10年以上が経っていますが、「レッド・ドラゴン」の刊行されたのはもっと昔のはず、調べてみたらこんな感じでした。
1981年「レッド・ドラゴン」出版
1986年「レッド・ドラゴン」が映画化(題名「Manhunter」、邦題は「刑事グラハム/凍りついた欲望」ビデオ発売時に「レッド・ドラゴン/レクター博士の沈黙」に改題)
1988年「羊たちの沈黙」出版
1991年「羊たちの沈黙」映画化
1999年「ハンニバル」出版
2001年「ハンニバル」映画化
2002年「レッド・ドラゴン」再映画化
2006年「ハンニバル・ライジング」出版
2007年「ハンニバル・ライジング」映画化
レクター博士が登場して既に四半世紀が経っていたのでした。

「ハンニバル・ライジング」、まだ読み始めたところなんですが、冒頭に宮本武蔵の描いた絵が載せられています。「レッド・ドラゴン」の冒頭でウィリアム・ブレイクの龍の絵が載せられていたように。映画のポスターにも鎧兜が使われているし、今回は日本が重要な役割を演じるみたいです。願わくは、生半可な知識で東洋を題材にして失敗した多くの先例のような展開になりませんように。稀代のストーリーテラー、トマス・ハリスが七年ぶりに、つまり七年の歳月をかけて書き下ろした新作ですから、そういうことは万が一にもないとは思いますが...

「ハンニバル」、個人的にはタヒチに旅行したときに、旅行中ずっと読んでいました。帰国便の機内で読了して、不思議な充実感を感じたのを覚えています。今もオヌマテ山など南海の楽園の風景を思い出すとき、アンソニー・ホプキンス演じるレクター博士の顔がダブるのは困りものです。映画「ハンニバル」の方も確かアリタリア機内で観た筈で、レクター博士は Tomotubby の旅に縁があるようです。もうすぐアメリカに行くので「ハンニバル・ライジング」も機内で観れたらいいなー。


「ハンニバル・ライジング」で、最初にエルンストという名前の庭師がナチスドイツ軍に殺されるんですが、「美しき女庭師の帰還」という絵を描いたマックス・エルンストを連想させます。