不思議惑星キン・ザ・ザ
ずばりこれを見ているあなた!あなたはこの作品を知っていますか?
知らなくても全く不思議ではない作品なのでご安心を(笑)
ソ連の隠れた名作として一部で有名なSFコメディ映画
…という説明だけではパンチに欠けるのでリオデジャネイロ国際映画祭1987 特別受賞作品であることを一応付け加えておきます
地球に住む主人公が見知らぬ惑星に飛んでしまうところから物語は始まります
その惑星は砂漠で覆われ体制は共産主義、物資は常に不足し密告が幅を利かせる社会だった…
…これ、ソ連を比喩しているらしいです。もちろんこの作品自体ソ連映画ですから監督も同国出身、自らの国を比喩する辺り凄い度胸ですね
尚且つそんな物語をコメディタッチでユーモアたっぷりに演出し舞台は地球ではない事や監督が有名だった事等もありソ連政府の検閲をかい潜り上映出来た作品
バカバカしくもありCG全盛な現代では逆に新鮮に映るローテクなSF描写
そして最後にはホロッとさせる物語、人間の喜怒哀楽を見事物語に組み込んだ素晴らしい作品だと個人的に思っています
『ク~』
『ク~』はキン・ザ・ザを表す代名詞的な言葉で語尾を上げたり下げたりで意味合いが全く違います
『カツェ』
『カツェ』はキン・ザ・ザでもっとも貴重な物でこれが主人公の運命を左右する…かもしれない地球に住む我々には特に価値のない有り触れた物資(笑)
日本ではAKIRA、アメリカではスターウォーズやブレードランナー等世界には有名なSF映画が沢山あります
キン・ザ・ザも個人的にはこのラインナップに入れても良いのではないか?そう思っている程名作だと考えていたり
…と、キン・ザ・ザを見た後では名作と言えるのですが実は自分自身は購入を見送った作品でもあったりします
基本的に当blogで紹介している写真は自身のコレクションを撮影編集した物なのですが(レントは友人に借りた物)
キン・ザ・ザは、実は僕の彼女が購入したDVDなのであります
現在もですが毎月多数の映画作品ソフトがリリースされていますよね
当時はDVDが主流だった訳ですがキン・ザ・ザがリリースされた月も沢山新作があった訳で個人的には見たことがないソ連映画よりも手堅い作品を選んでしまう事は必然だったのです
しかも有名な作品よりマイナーな作品の方が値段も高いですし(^-^;
二人で買い物に行ったDVD販売店の店頭でキン・ザ・ザを発見し(二人共作品の存在は知っていた)手には取ってみたものの…僕は買う決断を出来ず断念、そんな僕の横で『じゃあ私が』と即購入決定の意思を見せた僕の彼女(あんたスゲェよ!見たことない、後悔するかもしれない作品を高い値段出して買っちまうなんて!と思いましたね)
ちなみにその時、『これも見たいから』とキン・ザ・ザと一緒にチェブラーシカを持っていた彼女の決断はその後すぐに正しかったと証明されたのでした
キン・ザ・ザもチェブラーシカもソ連ロシア映画だよね
同時にこの二作品を買っちまうあんたぁスゲェさ~!
そんなこんなの不思議惑星キン・ザ・ザ
隠れた名作とはこれのこと!機会があれば是非ご覧下さい★