コラテラル
監督 マイケル・マン
出演 トム・クルーズ
ジェレミー・フォックス ピンケット・スミス
バビエル・バルデム
タクシードライバーのマックスがある日乗せた乗客は…
…あのですね、文章で説明しようかなと思ったんですが…やめました(笑)
もうとりあえず見て、と
ハードな男の世界を描くのが十八番であるマイケル・マンらしい映画であると同時に同監督作品の中では取り分け見やすい物語なので
素人さんから玄人さんまで幅広く楽しめる作品だと思います
理由は色々ありますがまずトム・クルーズ主演な事が大きいかと
日本でも有名なハリウッドスターですし劇中のクールさといったら男が見てもカッコイイ!と思えます
珍しく悪役を演じているのもグッド!
これまでの主演作品とは違うイメージで熱演してくれていますし
銃さばきがこれまた良い!ホルスターからの速抜きやマガジンリロードの無駄の無さ
プロフェッショナルなスキルをさりげなく見せてくれます(見てない方はくれぐれもお見逃しなく)
マイケル・マン作品全般に言えることですが彼の描く物語はずば抜けて斬新なことやびっくりするようなどんでん返しがあったりする訳ではありません
ぶっちゃければ昔からよくあるような物語、よく見るような映像の取り方が多く見受けられます
しかし普通それでは目立たないで消えていきそうなものですがそこはマイケル・マン
普通は気にしないような細かな部分までこだわり徹底的に絵を作り上げて作品を演出してくれるのです
例えばパブリックエネミーズでさりげなく見せた車へのこだわり
彼の作品全般に当て嵌まる銃撃シークエンスのリアルさ
そしてそのリアルさをさらに迫力ある絵にする音へのこだわり
普通の人ならば特に意識しないで気付かないような細かな部分が半端なく作り込まれているのがマイケル・マン作品の特徴ではないかと個人的には考えています
そのこだわり部分に興味がない人にとっては彼の映画は新鮮みのない普通な映画と受け取られる可能性が高いかと
逆にその部分が理解出来る人達にとっては素晴らしいシークエンス山盛りな見応えたっぷりハードボイルドムービーの完成です!みたいな
コラテラルではそれほど大規模な銃撃シーンはありませんがこの作品ではタクシー内での会話シークエンスや電車シークエンス等にさりげない気配りを感じ取ることが出来、細かな部分まで妥協しない監督なんだろうなぁと推測しちゃったりしました
この映画の殺し屋ヴィンセントはトム・クルーズがこれまで数多く演じてきたキャラクターの中で個人的に1番好きです!
二番目はトロビックサンダーの人(笑)
もう一人の主役ジェレミー・フォックスも本来のゴッツイがたいを縮こませ臆病で普通の青年を熱演
ウィル・スミスの奥さんであるピンケット・スミスも目立ちすぎない程よいヒロインを的確に演じています
あとさりげなくノーカントリーでシガー演じたバビエル・バルデムやトランスポーターシリーズでお馴染みジェイソン・ステイサムが出ていますよ★
マイケル・マン好きにももちろんですが同監督を知らない人にもオススメ出来る素晴らしい作品です!
以前DVDを買ったのですが先日ブルーレイ版がプライスダウンして再販されたので買っちゃいました
そして映像以上に音がクリアーになっていることに満足しております!