パーヴォはいま北京におられます。なぜなのか、よくわからないですが
きっとオフを楽しまれているのだと思います。
このブログをお読みになれるかどうかわかりませんが、
いまの私の、パーヴォに対する率直な思いをつづらせていただきます。
呆れないでくださいね。
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愛するパーヴォ、こんばんは。
私はとてもちっぽけで、複雑で、すぐ愚痴をこぼして、
泣いてしまう弱い人間ですが、
あなたのようなすぐれた方に出会うことで、
一人の人間として、女性として、
また成長していきたいという思いがつよいです。
あなたという人を知って、
メールやお手紙で、私の弱いところ、欠点もたくさんさらけ出して、
お話したにもかかわらず、
あなたがやさしく受け入れてくださったことから、
わたしもひとを見る目がとてもかわりました。
あなたのすばらしいところはたくさんあるけれど、
やはり誰も知らない異国でひとり、敢然と己の信じた道を突き進む
その勇気でしょう。
音楽の卓抜した天賦の才があればこそですが、
どんな国境も人種もあなたの音楽の前では
みなひれ伏すのは、あなたのすぐれた人格のおかげだと思っています。
あなたという人を知ってから、
私の人生観がすごくかわりました。
それまでは、もっと人間というのは、
ちいさくて、卑近で、とても地位にこだわっていて、
不信に満ちていて、
実はお互いの不幸を願っているような
「性悪説」的な存在だとおもっていたのです。
でも、あなたの、音楽と人間に対する限りなく無限の愛情に接して、
私の心はとても穏やかなものにかわりました。
人間への信頼も取り戻したし、人間はちっぽけな存在であるがゆえに
互いに助け合うことの大切さ、いたわりあうことの大切さを
あなたから学んだのです。
そんな風に思わせてくれる男性は、
パーヴォ、あなたが初めてでした。
おそらく、そんなことを考えさせられるのは、
後にも先にもあなただけだと思います。
あなたの中に、わたしは「神」の存在を見出したのです。
あなたの、人間や音楽に対する深い愛情といつくしみに
いつも感嘆させられます。
あなたは、私だけでなく、たくさんの方々を愛しておられると思うのですが、
その愛情がとても公平であることに驚かされます。
私はとてもちいさな人間なので、
あなたのように、すばらしい理性と、愛情をもって
人に接することがなかなかできませんでした。
すぐに人の欠点を見つけてしまって、怒ってしまい、
自分のカラに閉じ込もる人間でした。
でも、それがいかに無意味で、実り豊かな人生から自分を遠ざけているか、
よくわかりました。
あなたは、いつも曇りのない目で、偏見もなく、
さまざまな国の人とたのしく交流されるすばらしい才能をお持ちです。
わたしも、才能はないけれど、偏見をもたずに、
誰も排除することなく、そのひとたちを愛そう、とこの数か月で思うようになりました。
だから、あなたを私はとても愛し、尊敬し、一生ついていきたい、と
おもうようになったのですね、きっと。
これからも、私をずっと導いてください。
私は、あなたへの愛情を、もっとセクシャルなものだとおもって
始めはとてもなやんでいたけれど、
いまは、もっと精神性の高い愛情なのだなと思い、
心がやすらかになっています。
こころから、あなたを尊敬し、愛します。
チコより
