萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚258

2014-11-03 15:30:07 | 雑談寓話
雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚258

転職が決まって連休明けた5月、御曹司クンから連絡が途絶えた。

連休最終日にコーヒーと話した30分、それを最後に毎日あったメールは来ない、
そうして半月過ぎて一ヶ月になる間は職場で顔合わすこともなかった。

「「恋愛ゴッコでヒトを傷つけるヤツは嫌いだよ、相手を大切に出来もしないクセに恋愛したがるバカタレはドツキまわしたくなる、」
「愛のないセックスよりオマエのやり方は性質悪いって想ってるよ?おまえが望んでいる好きには絶対にならない、自分が嫌いなコトするやつとか絶対に無理、」

ってカンジに「嫌い」&「絶対」を連投したから諦めてくれたんだろうか?
それなら良いなと思いながら毎日それなり忙しく&楽しく過ぎていた、

From:歯医者
本文:フランスの登山家の本おもしろかったよ、自分には非日常な話だけどリアルだった。

Re:登山系なら救助隊の手記もいいよ、警視庁と長野と富山がある。

Re2:勉強になりそうだね、書店であるかな?

Re3:自分はネットで見つけたよ。

っていう読書情報やりとり@歯医者は相変わらずで、
なんとなく面白いなって続いている一方、花サンとも相変わらず仲良くて、

「テレビで日光と八ヶ岳がきれいだったよ、行きたくなっちゃった、」
「週末に行く?4時半出発でいいなら車出すよ、笑」
「行くー!朝ごはんはSAだね、楽しみ、」
「昼はコッヘルで湯を沸かすよ、店が周りに無いから、笑」
「じゃあパン買ってくね、山ゴハン嬉しいなー、」
「ソンナこったことはしないよ、スープとコーヒー位にしといて後でアレコレ食べるとかどう?笑」
「道の駅も楽しいよね、いろいろ楽しみ、」

ってカンジに仕事帰りにコーヒーやゴハン一緒して、
コンナ↑会話から週末は山とか一緒に出掛けたりしていたから気にもなった、

「花サン、平日も週末も自分といること多いけどさ、御曹司クンと時間を持たなくてイイわけ?」

結局この人はどうしたいんだろう?
そんな心配に花サンはちょっと笑った、

「向うにその気がなかったら無意味でしょ、恋愛は一人相撲じゃ出来ないし。トモさんこそ彼に話したの?転職のこと、」

ちょっと痛いところ突いてくれる、
だからお返しに軽くSってやった、

「このまま言わないで良いかなっても思ってるよ、御曹司クンこそ一人相撲だって自覚させたいからさ?」

感情の種類もベクトルも違う、それを自覚してほしいけれど出来るんだろうか?

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