萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚257

2014-11-02 00:10:00 | 雑談寓話
雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚257

連休が明けて、フツーに出勤した職場はそれなり忙しかった、
といっても決算も落着いて年度締め→年度初めになる時期、仕事帰りは相変わらず、

From:花サン
本文:いつものコーヒー屋にいます、ラズベリーナントカが甘いよー

Re :今ビルを出たよ、

「おつかれトモさん、もしかしてお腹空いてる?なんか朝より痩せてるけど、」
「あたり、今日は昼食べてないんだよね、笑」
「じゃあゴハン決定、」

なんてカンジに花サンとコーヒ&呑みゴハンしたら訊かれた、

「連休中に御曹司サンと会ったんでしょ、なんか言ったの?転職のこと話したりとか、」

なんか話が行ったらしい?そんな質問に正直に答えた、

「恋愛ゴッコでヒトを傷つけるバカは嫌いだからドツキまわしたくなるって言ったよ、転職のコトは話そびれたけどね、笑」

って言ってから24時間もう経ったな?
そんなこと考えていたら訊かれた、

「ドツキ回したくなるバカって御曹司さんのこと?」
「自分の中の一般論でもあるよ、御曹司クンに限らずね、笑」

相手が誰とか関係ない、そういうヤツは単純に肚が立つ。
こんな本音に花サンがため息と笑ってくれた、

「そういうのトモさんが肚立てるの当然だって思う、だから私も自分が嫌になったもん、」

ほら、彼女はちゃんと核心を気づいてしまう。
そこにある同類項に笑いかけた、

「花サンが自分自身で責めることは無い、好きになれたって事だけでもデカい進歩だって思うよ?」

ホント大きな進歩だ、だって死んだ恋愛だけに生きていない。
もう亡くなってしまった恋人は幾ら想っても叶わない逢えない、そう解っているから少し羨ましいまま笑った、

「亡くなった人をずっと想うことも綺麗かもしれないよ、でも生きている人を幸せにできる可能性があるんならスゴイだろ?」
「そうかな、でも相手は言っちゃえば遊んでたダケでしょ?カッコ悪いよ、」

考えながらも言ってくる、
その冷静で自嘲な言葉に思ったまま言った、

「相手がどんな思惑でも関係ないよ、そうやって自分の枠から出てけるってコト自体が良いと思うけど?」

生きている人を見ることが出来るならその方が良い、そういういわゆる普通は幸せだ、
こんな何でもない事が自分も花サンもずっと出来なかった、けれど今もう踏みだしていく人はちょっと笑ってくれた、

「そう言ってもらえると嬉しいな、ありがとう?」
「嬉しいなら良いけど、笑」
「そりゃ嬉しいよ、やっぱ自信喪失してたし、」

箸動かしながら呑みながら話して、で、改めて言われた、

「トモさん、転職のことちゃんと話しておく方が良いと思うよ?でないと職場で号泣するかも、」

誰に話すか、なんて訊くまでも無いけど、笑

第51回 昔書いたブログも読んで欲しいブログトーナメント

Aesculapius「Chiron37」加筆まで終わりました、Favonius「少年時譚54」校了しています。
第79話「光点2」読み直しながら続き「光点3」加筆します、が、眠いです、笑
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取り急ぎ、



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