萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚231

2014-10-06 00:30:00 | 雑談寓話
雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚231

「あのさ、今おまえと花サンが一緒にいるってドコでなにしてんの?」

なんて御曹司クンに訊かれた年度末3月の金曜夜※花サンがウチに泊りで呑んでた合間、
コート着て寒い屋上で架けてる電話は他愛ない話ばかりだった、

「映画観ながら呑んでるって何の映画?」
「古いヤツだよ、花サンも自分も観てみたかったヤツ、笑」
「ふーん、なんてヤツ?」
「言ったら同じの借りるつもりだろ?笑」
「っ、いいじゃんかよーそんなの俺の勝手だろそっちは楽しそうなくせに、拗」

なんてカンジに話しながらも御曹司クンの不安が解かるみたいだった、
ホントはそのこと直接訊きたいんだろう?そんな相手に訊いてみた、

「おまえさ、城戸さん(仮名)と呑んだってコト気にしてるワケ?笑」

From:御曹司クン
本文:おつかれ、なんか城戸さんと帰り一緒になったけどおまえと呑み行ったとか言われた。
   なんか楽しかったみたいな自慢されたんだけど俺ちょっと凹んだ、
   こんど一緒してほしいけどダメ?

なんてメール送って来たからには「気にしてる」んだろう?
そんな相手は電話ごし溜息ほっと吐いた、

「…気にして当たり前じゃん、俺のコト嫌ってるやつと呑んだとかってさー…何の話したのかなとか気になる、」

嫌ってる、ってこと解かってるんだ?
そんな発言に笑ってやった、

「ふうん、城戸さんに嫌われてるって解るんだ?笑」
「それくらい解かるって、もー…ソレダケのコトしたっておまえも言ってたし、」

溜息まじり言ってくる、
そのトーンが前と少し変わったかもしれない?そう想ったまま笑った、

「すこしは反省した?笑」
「うん、ほんと…色々ごめん、いつも、」

素直に謝ってくれる声は嘘に聴こえない、
こんなんなら平気かな?って思ったから屋上から階段を降りながら言ってやった、

「そのゴメンは自分よりいうべき相手がいるよね?笑」
「…え、」

電話ごし少し考えこむ空気して、そんな隙間に笑った、

「今、花サンと話してみる?笑」

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Aesculapius「Chiron智者の杜26」まだ加筆します。
第78話「灯僥act.15」まだ読み直しちょっとします、が、眠いです、笑

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